国土・地域計画

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国土・地域計画
科目番号 0730 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜資料配布
担当教員 永家 忠司

到達目標

1. 国土計画および地域計画の目的と意義,考え方,変遷について説明できる.
2. 日本の国土・地域・都市計画の関連法規について説明できる.
3. 都市整備の手続きと手法について説明できる.
4. 計画評価および便益計測の代表的な手法の考え方について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1国土計画および地域計画の目的と意義,考え方,変遷について説明できる.国土計画および地域計画の目的と意義,考え方,変遷について理解している.国土計画および地域計画の目的と意義,考え方,変遷について理解していない.
評価項目2日本の国土・地域・都市計画の関連法規について説明できる.日本の国土・地域・都市計画の関連法規について理解している.日本の国土・地域・都市計画の関連法規について理解していない.
評価項目3都市整備の手続きと手法について説明できる.都市整備の手続きと手法について理解している.都市整備の手続きと手法について理解していない.
評価項目4計画評価および便益計測の代表的な手法について理解するとともに,目的に応じた手法を説明できる.計画評価および便益計測の代表的な手法について理解している.計画評価および便益計測の手法について理解していない.

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
国土や地域といった広範囲の空間スケールに関わる計画から,我々の生活により身近な都市スケールまでの計画について学ぶ.その中で,経済,人口,土地利用,合意形成などの計画手法,関連する法規,都市の整備手法,計画評価や便益評価の手法などを理解する.
授業の進め方・方法:
国土計画および地域計画は,地域社会に暮らす住民の社会基盤整備,福祉・防災などの生活環境の向上など,我々の生活に密接に関係した事象を取り扱う反面,これらの評価や社会的合意に関しては難しい点が多い.そのため,社会計画に関わる情報に興味を持ち,自らの意見を持つことも必要である.
なお,この科目は法規の名称や施策などを理解しなければならず,試験は記述形式が多くなるため,日頃からの予習・復習を怠らないこと.
本講義は定期試験(80%),レポート(20%)で評価し,レポートを一つでも未提出の場合は学年評価において合格点を与えない.
注意点:
JABEE教育到達目標評価:定期試験80%(B-2:100%),課題20%(B-2:100%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス (0.5h)
1. 国土・地域計画の意義(1.5h)

・国土計画,地域計画および都市計画の意義と定義を理解している.
2週 2. 国土計画
2.1 国土計画の変遷(1.0h)
2.2 全国総合開発計画 / 国土形成計画(1.0h)

・国土計画の歴史と考え方の変遷について理解している.
・全国総合開発計画および国土形成計画の変遷と系譜について理解している.
3週 2.2 全国総合開発計画 / 国土形成計画(2.0h) ・全国総合開発計画および国土形成計画の変遷と系譜について理解している.
4週 2.3 国土利用計画と土地利用基本計画(2.0h) ・国土の利用に関する諸計画の体系について理解している.
5週 3. 地域計画
3.1 地域計画の変遷(2.0h)

・地域計画の変遷について理解している.
6週 3.2 地方圏と過疎地域(2.0h) ・地方圏と過疎地域の計画について理解している.
7週 4. 計画評価・便益評価の手法
4.1 政策評価・事業評価(2.0h)

・総合計画とマスタープランについて理解している.
8週 中間試験
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説(0.5h)
4.2 CVM(2.0h)
・間違った問題の正答を求めることができる.
・CVM(仮想評価法)について考え方とその方法を理解している.
10週 4.3 ヘドニックアプローチ法(2.0h) ・ヘドニックアプローチ法について考え方とその方法を理解している.
11週 5.1 総合計画とマスタープラン(1.5h) ・総合計画とマスタープランについて理解している.
12週 5.2 土地区画整備事業と市街地開発・再開発事業(2.0h) ・土地区画整理事業および市街地開発,再開発事業について理解している.
13週 5.3 土地利用計画と交通計画(2.0h) ・土地利用計画と交通計画について理解している.
14週 5.3 土地利用計画と交通計画(2.0h) ・土地利用計画と交通計画について理解している.
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4後1
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。4後2,後5
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。4後1,後11
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4後13,後14
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4後11
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4後13
土地区画整理事業を説明できる。4後12
市街地開発・再開発事業を説明できる。4後12

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
専門的能力8020100