応用数学Ⅱ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用数学Ⅱ
科目番号 0733 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「新確率統計」高遠節夫ほか5名(大日本図書)
担当教員 菅 仁志

到達目標

1. 確率の意味を理解して、いろいろな確率が求められる。
2. 平均、分散、標準偏差の意味を理解し、それらの値を求められるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複雑な事象や複合的な事象に確率の法則を適用して、確率を求めることができる。順列や組合せ等の考え方や、独立試行の確率、条件付き確率を用いて確率の計算ができる。確率の基本法則を用いて、確率を計算できない。
評価項目2与えられたデータから平均、分散等の様々な量を算定し、データ全体の特徴をつかむことができる。与えられたデータから平均、分散、標準偏差等のデータを特徴づける量が計算できる。与えられたデータから平均、分散、標準偏差等のデータを特徴づける量が計算できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (B-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
広く工学に用いられている確率・統計について学び、他の専門科目や工学一般の基本的問題にその知識や計算技術が応用できるように能力を身につける
授業の進め方・方法:
確率統計は、4年生までに学んだいろいろな数学の知識を総合・応用しながら学んでいくことになるので、基礎数学や微分積分をはじめとしたこれまで学んだ数学の基礎知識がしっかり使いこなせることが望まれる。そのために、毎回の授業の予習・復習を継続することはもちろん、これまでの理解が不十分なところがあれば厭わず、低学年の教科書や問題集なども活用しながら自発的に取り組んでいくこと
注意点:
さらに新たな知識の定着のためにも、補助教材として挙げた問題集などを活用しながら継続的に学習していくことが重要である。
JABEE 教育到達目標評価 試験 100%(B-1)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
確率の定義
簡単な確率の計算ができる
順列・組合せの公式を使って確率が計算できる
2週 確率の基本性質(コア) 余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を使って確率の計算ができる
3週 確率の基本性質(コア) 余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を使って確率の計算ができる
4週 事象の独立(コア) 独立な事象の判定ができる
5週 条件つき確率と乗法定理(コア) 条件つき確率が計算できる
6週 条件つき確率と乗法定理(コア) 乗法定理を使った確率の計算ができる
7週 データの整理 1次元のデータから度数分布表がつくれる
8週 中間試験
2ndQ
9週 代表値(コア) 1次元のデータの平均や中央値が求められる
10週 分散と標準偏差(コア) 2次元のデータの分散・標準偏差が計算できる
11週 相関係数(コア) 2次元のデータの相関係数を求めることができる
12週 相関係数(コア) 2次元のデータの相関係数を求めることができる
13週 確率分布 確率分布表がつくれる
14週 確率変数の平均 確率変数の平均が求められる
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 間違った箇所を理解できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学いろいろな確率を求めることができる。余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解している。3前1,前2,前3
条件付き確率を求めることができる。確率の乗法定理、独立事象の確率を理解している。3前4,前5,前6
1次元および2次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を求めることができる。3前7,前9,前10
カスタムです。3前11,前12,前13,前14
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画二項分布、ポアソン分布、正規分布(和・差の分布)、ガンベル分布、同時確率密度関数について理解している。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000