アシスティブテクノロジー概論

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 アシスティブテクノロジー概論
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 基礎 福祉工学、手嶋教之他著、コロナ社
担当教員 川上 健作,森谷 健二

到達目標

1. 様々な用途向けの医用福祉機器の現状を理解し、自分ならばその分野でどのような機器を開発したいかについて提案できる(B-2)
2.上記の機器に使用される主専門及び生産系周辺技術について要素技術を持ち、機器に応用できる(F-1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
福祉機器の現状様々な用途向けの医用福祉機器の現状を理解し,自分ならばその分野でどのような機器を開発したいかについて提案できる.様々な用途向けの医用福祉機器の現状を理解し,現在の問題点を見つけることができる.様々な用途向けの医用福祉機器の現状を理解していない.
機器製作医用福祉機器に使用される主専門及び生産系周辺技術について要素技術を持ち,機器に応用できる.医用福祉機器に使用される主専門及び生産系周辺技術についての要素技術を理解している.医用福祉機器に使用される主専門及び生産系周辺技術についての知識を理解していない.
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる
学習・教育到達目標 F-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目は医用福祉機器分野においては基礎ではあるが,生産システム工学科で学んできた内容の応用にあたる.
なお授業内容は公知の情報のみに限定されている.
授業の進め方・方法:
各自が学んできたコースの基礎科目をしっかり復習しておくことが求められる.本講義では最初に医用福祉機器の概要説明をしたあと,それぞれの応用分野についての概要と歴史,現在のトップレベルの機器について調査発表を行い,さらに自分ならどのような機器を開発するか?どのような福祉に貢献したいか?についても発表を行う.
注意点:
調査と資料作りにおける自学自習時間は相当重要になることを良く留意すること.

本科目は学修単位(2単位)の授業であるため、履修時間は授業時間30時間と授業時間以外の学修(予習・復習、課題・テスト等のための学修)を併せて90時間である。
自学自習の成果は課題および発表によって評価する。

「生産システム工学専攻」学習・教育到達目標の評価:
①課題口頭発表50%(発表1:10%,発表2:40%)(スライド,発表,質疑応答)(B-2:70%、F-1:30%)、
②課題報告書50%(B-2:70%、F-1:30%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ◎ガイダンス 
1. 現状の問題に対する提案演習
◎学習目標、科目の意義、評価方法を理解する
・グループで現状の医療福祉分野における問題に対して,自らの専門を活かして問題点や解決案,機器の提案を行うことができる.
2週 1. 現状の問題に対する提案演習 ・グループで現状の医療福祉分野における問題に対して,自らの専門を活かして問題点や解決案,機器の提案を行うことができる.
3週 1. 現状の問題に対する提案演習 ・グループで現状の医療福祉分野における問題に対して,自らの専門を活かして問題点や解決案,機器の提案を行うことができる.
4週 1. 現状の問題に対する提案演習(発表1)
2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案
・グループで現状の医療福祉分野における問題に対して,自らの専門を活かして問題点や解決案,機器の提案を行うことができる.
・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
5週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
6週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
7週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
8週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
4thQ
9週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
10週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
11週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
12週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
13週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
14週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案 ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
15週 2.障害者のニーズに対する医療福祉機器の提案(発表2) ・実際の障害者からの様々なニーズに対して,そのニーズを満足するための方法や機器の提案をできる.その機器をプレゼンするための模型を試作し,その機能,使用法,課題に対する解決案を説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
工学基礎工学実験技術工学実験技術実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術者倫理技術者倫理説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
社会における技術者の役割と責任を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の意見を聞き合意形成することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
合意形成のために会話を成立させることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
複数の情報を整理・構造化できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
目標の実現に向けて計画ができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
法令やルールを遵守した行動をとれる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

報告書口頭発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力50500000100
分野横断的能力0000000