ネットワーク応用

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 ネットワーク応用
科目番号 0016 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配付PDF
担当教員 藤原 孝洋

到達目標

1. ネットワークの応用技術として,Webシステムの構築技術を理解し,簡単なシステムの実装を行うことができる。
2. 実装するWebシステムに求められるセキュリティ機能について理解し実装できる。
3. 構築したWebシステムにモバイル端末からアクセスする応用プログラムを実装できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1Webシステムを実現するために必要な技術要素を理解し、独力で簡単なWebシステムを実装することができる。Webシステムを実現するために必要な要素技術を理解し,適切な助言を受けることによって簡単なシステムを構築することができる。Webシステムを実現するために必要な技術要素を理解しておらず、簡単なWebシステムを実装するために何が必要であるのか説明できない。
評価項目2Webシステムに求められるセキュリティ機能について理解し,独力で実装できる。Webシステムに求められるセキュリティ機能について理解し,適切な助言を受けることによって実装できる。Webシステムに求められるセキュリティ機能について理解しておらず,簡単なセキュリティ機能を実装するために何が必要か説明できない。。
評価項目3構築したWebシステムにアクセスするモバイル端末の応用プログラムを独力で実装できる。Webシステムにアクセスするモバイル端末の応用プログラムを助言を受けて実装できる。Webシステムにアクセスするモバイル端末の応用プログラムを実装することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では,身近なネットワーク応用技術について理解し,システムを構築できることを目標とする。
そのため,Webシステムについて説明でき,セキュリティ機能を考慮した簡単なシステムを実装する。
また,そのシステムにモバイル端末からアクセスするアプリケーションプログラムの実装を行う。
授業の進め方・方法:
授業の進め方:
 本授業は,ネットワークに関する基礎知識とともに応用システムを構築するための実装技術について修得することを目標とする。
応用システムを構成するためには,様々な技術を連携させる必要があり,次回の授業では,それまでの内容を理解していることを前提として進める。
注意点:
「生産システム工学専攻」学習・教育到達目標の評価:
    中間試験(B-2)(40%), 期末試験課題(B-2)(40%), 課題(B-2)(20%)

注意点:
 プログラミング言語としてJavaを使用する。Javaの基本的な文法を理解していることを前提として授業を行うため、各自復習をしておくこと。Javaの文法に関する講義は実施しない。
各回の授業で理解できなかった個所は,次回授業までに自学自習によって修得してくることを必須とする。
自学自習は実技課題にてチェックする。必ず課題に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・ガイダンス
・ネットワーク概要
・授業の進め方,評価方法を理解する。
・ネットワークの構成について説明できる。
2週 ・通信プロトコル(下位層)
 ・データリンク層
 ・ネットワーク層
・データリンク層の通信プロトコルを説明できる。
・ネットワーク層の通信プロトコルを説明できる。
3週 ・通信プロトコル(上位層)
 ・トランスポート層
 ・アプリケーション層
・トランスポート層の通信プロトコルを説明できる。
・アプリケーション層の代表的な通信プロトコルを説明できる。
4週 ・HTTP通信
・Webサーバの構築とWebページの作成
・フォームの利用
・HTTP通信の概要を理解し、説明できる。
・HTML・CSSを使用した簡単なページを作成できる。
・フォームを利用したHTMLを作成することができる。
5週 ・JavaScript ・JavaScriptの概要(文法、実行環境、利用法)を理解し、簡単なプログラムを実装することができる。
6週 ・APサーバの構築
・Servletの実装
・APサーバの役割を理解し、説明できる。
・Servletの動作原理を理解し、簡単なServletの実装を行える。
7週 ・RDBとServletとの連携(1)
・プログラムを使用してRDBから情報の取得・書き込みを行うことができる。
8週 ・RDBとServletとの連携(2)
・プログラムを使用してRDBから情報の取得・書き込みを行うことができる。
2ndQ
9週 ・Ajaxプログラミング手法 ・ウェブブラウザ内の非同期通信によるインタフェース構築のAjaxについて説明できる.
10週 ・WebSocket ・WebSocketの双方向通信について説明できる.
11週 ・セキュリティ機能(1) ・Webシステムのセキュリティ機能について理解し,実装することができる。
12週 ・セキュリティ機能(2) ・Webシステムのセキュリティ機能について理解し,実装することができる。
13週 ・モバイル端末用プログラム(1) ・モバイル端末用の統合開発環境のインストールができる.
・簡単なプログラムの作成ができる.
14週 ・モバイル端末用プログラム(2) ・Webシステムへのアクセス方法を理解し,実装することができる。
15週 ・モバイル端末用プログラム(3) ・構築したWebシステムにアクセスするアプリケーションプログラムを端末に実装できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力300000030
専門的能力5000002070
分野横断的能力0000000