到達目標
化学物質を介した生物の個体間のコミュニケーションについて理解するために、その化学物質の種類や分離・精製・構造決定、作用機構など、化学生態学の基本的な知識を習得する。(B-2) .
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 生物の個体間のコミュニケーションに関わる化学物質の分類を個別の例を挙げながら詳しく説明できる。 | 生物の個体間のコミュニケーションに関わる化学物質の分類を説明できる。 | 生物の個体間のコミュニケーションに関わる化学物質の分類について知識が不足している。 |
評価項目2 | 一次代謝物と二次代謝物の違いをそれぞれの例を挙げて説明できる。 | 一次代謝物と二次代謝物の違いを説明できる。 | 一次代謝物と二次代謝物の違いを説明できない。 |
評価項目3 | 二次代謝物の生合成経路について、実際の研究事例を交えて説明できる。 | 二次代謝物の生合成経路について説明できる。 | 二次代謝物の生合成経路について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
化学生態学は、生物の個体間で行われる化学因子を介した情報伝達を理解しようとする学問である。本講義では、生物間相互作用に関わる物質の分類について学んだ後、それらの化学構造や生理活性、生合成経路、生体内での作用機構等について学ぶ。
授業の進め方・方法:
配布するプリントに従って、生物の化学コミュニケーションに関わる基本事項・研究事例を学ぶ。
注意点:
「物質環境工学専攻」学習・教育到達目標の評価:中間試験(B-2) (50%),期末試験(B-2) (50%)
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
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2週 |
生態系に見られる各種生物間相互作用 |
生物個体間で働く相互作用の分類を説明できる。
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3週 |
植物間で働く化学因子 |
植物間で働く化学因子の例を挙げ説明できる。
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4週 |
植物-動物間で働く化学因子 |
植物-動物間で働く化学因子の例を挙げ説明できる。
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5週 |
動物間で働く化学因子 |
動物間で働く化学因子の例を挙げ説明できる。
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6週 |
一次代謝物と生物間相互作用 |
生物間相互作用に関わる一次代謝物の例を挙げ説明できる。
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7週 |
活性評価と単離・構造決定 |
活性物質を分離し化学構造を決定する方法を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
試験答案返却・解答解説 |
試験問題を通じて間違った箇所を理解できる
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10週 |
トピックス紹介 |
化学生態学にまつわる研究事例の中から興味を持った題材を選び、主要な参考文献を入手する。
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11週 |
トピックス詳解 |
参考文献から得た情報を他者に正しく説明できる。
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12週 |
二次代謝物の生合成1 |
酢酸-マロン酸経路について説明できる。
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13週 |
二次代謝物の生合成2 |
イソプレノイド経路について説明できる。
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14週 |
二次代謝物の生合成3 |
シキミ酸経路について説明できる。
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15週 |
二次代謝物の生合成4 |
アミノ酸経路について説明できる。
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |