現代の国際社会では、様々な分野でグローバル化が進行中であり、特に人工知能のような技術分野における顕著な進歩が見られます。異文化との交流や関係を適切に理解することが求められています。この理解は、民族、宗教、慣習などの伝統的な側面にとどまらず、インターネットやソーシャルメディアから生まれるサブカルチャーや、技術が文化交流に与える影響にも及びます。
経済格差、環境汚染、食糧危機、エネルギー問題といったグローバルな課題に加え、デジタル時代がもたらす複雑性、例えばオンラインで生まれる断絶されたサブカルチャーやAIに関する倫理的な考慮事項などに直面しています。このような背景のもと、文化的かつ技術的な側面を考慮した包括的なアプローチでこれらの問題を解決することが不可欠です。
この背景を踏まえ、本講義シリーズは、学生たちにグローバル化された世界におけるコミュニケーション、文化、技術の関係についての基本的な知識を身につけさせることを目的としています。このシリーズは、(1)グローバルなテクノロジー論議の言語としての基本的な英語コミュニケーションスキルの訓練(E-4)、(2)デジタルプラットフォームやAIが社会規範に与える影響を探求するための、様々な文化的および技術的トピックへの英語と日本語での取り組み(D-1)、(3)デジタル時代の異文化間ダイナミクスの理解を深め、技術豊かな環境での英語使用の進化する風景に対する関心と関与を高めることに重点を置いています。
概要:
本講義では、異文化とコミュニケーションの関係についての基礎知識を身につけながらさまざまな文化背景が混在する国際的な職場に対応できるよう、基礎的な英語コミュニケーション能力を訓練すると共に(E-4)、多様な文化に関する事象を英語や日本語で読んだり、聞いたりすることで(D-1)、異文化理解を深めると共に、英語の言語学習の興味・関心を高めることができるようにする。そのため、本講義では異文化理解について書かれた資料などを前もって課題として読むことで英文リーディングの力をつけ、授業では異文化理解を促すような活動を英語を使って実施し、英語コミュニケーション力も伸ばそうとするものである。
授業の進め方・方法:
実践的な活動: 各クラスでは、単に聞くだけでなく、積極的に参加します。異文化間のコミュニケーションに関して、ビデオの作成やさまざまなトピックについてのプレゼンテーションを行います。これらは成績のためだけでなく、理解を深めるためのものです。
読み物と応用: 読むための素晴らしい資料を選びました。しかし、それは単なる読み物ではありません。これらの読み物をプロジェクトや議論の燃料として使用し、概念を理解するのに役立ちます。
グループプロジェクトと議論: クラスメートとチームを組んで研究プロジェクトやグループ討論を行います。これらはお互いから学び、異なる視点が実世界でどのように結びつくかを見る絶好のチャンスです。
プレゼンテーション:
異文化コミュニケーションに関連するトピックについて、個人またはグループでプレゼンテーションを行う機会があります。これらのプレゼンテーションはコースの重要な部分であり、研究と準備に最善を尽くす必要があります。
評価方法:
プロジェクトとプレゼンテーション: プロジェクトとプレゼンテーションに対するあなたの取り組みが成績の大きな部分を占めます。学んだこととその応用方法を見せてください!
知識確認テスト: これは通常のテストとは異なります。異文化コミュニケーションと文化的多様性に対する理解を評価するために設計されており、暗記を超えた知識の応用と理解を見ます。
締切は重要:
ここでは締切を厳守します。これは全てがスムーズに進むためにも、専門的な世界での準備にも重要です。提出が遅れると成績に影響が出るので、時間管理を賢く行ってください!
取得できるもの:
このコースを修了するころには、ただ別の言語をよく話せるようになるだけでなく、実践的なスキルを身につけ、私たちが生きる多様な世界を理解し、その価値を認識するための深い理解を得ることができます。
注意点:
授業内でのコミュニケーション活動は参加型である。したがって欠席した場合は点数が入らない。(本科の特欠にあたる理由のときは考慮する)また、リーディング課題と発表が必須となる。教科書など必要な教材を持ってこない場合、授業中の居眠りやおしゃべりなどは減点とする。
評価について:知識確認テスト:40%(D-1) コミュニケーション活動(含む発表):30%(E-4 100%)課題 (個人20 グループ10) 30%(D-1 50% E-4 50%)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方が理解できる
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2週 |
Unit1 Communication |
コミュニケーションとは何か、特に人間のコミュニケーションとは何かを理解できる
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3週 |
Unit2 Culture |
「文化」の定義について理解できる
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4週 |
Unit3 Nonverbal Communication |
非言語コミュニケーションの定義と種類を理解できる
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5週 |
Unit4 Communicating Clearly |
文化の違いがコミュニケーションに与える影響について理解できる
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6週 |
Unit5 Culture and Values |
コミュニケーションの取り方が、文化や価値観によって影響を受けていることが理解できる
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7週 |
Unit6 Culture and Perception |
それぞれの文化には既存の価値観やものの見方が存在することが理解できる。
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8週 |
Unit7 Diversity |
多文化社会に対処するための方法を理解できる。
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2ndQ |
9週 |
Unit8 Stereotypes |
ステレオタイプの定義と例を理解できる
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10週 |
Unit9 Culture Shock |
カルチャーショックの定義と例を理解できる
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11週 |
Unit10 Culture and Change |
文化への時代変化の影響を理解できる
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12週 |
Unit11 Talking about Japan |
日本の文化について日本国内の異文化理解の観点から様々な事象が理解できる
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13週 |
Unit12 Becoming a Global Person |
国際人になるために必要な考え方が理解できる
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14週 |
発表1 |
異文化コミュニケーションの実例とその対処についてグループごとに発表してもらう。
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15週 |
発表2 |
異文化コミュニケーションの実例とその対処についてグループごとに発表してもらう。
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16週 |
知識確認テストの実施 |
異文化理解についての必須用語についての理解度テストを実施する
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 4 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 4 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 6 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 4 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 4 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 6 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 6 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 5 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 4 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |