到達目標
1. 代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。
2. 代表的な有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 高分子材料の種類とその性質について説明できる。 | 教科書を見ながらであれば、高分子材料の種類とその性質について説明できる。 | 高分子材料の種類とその性質について説明できない。 |
評価項目2 | 高分子添加剤について説明できる。 | 教科書などを見ながらであれば、高分子添加剤について説明できる。 | 高分子添加剤について説明できない。 |
評価項目3 | 環境に配慮した高分子材料について説明できる。 | 教科書などを見ながらであれば,環境に配慮した高分子材料について説明できる。 | 環境に配慮した高分子材料について説明できる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義では高分子材料の劣化やそれを抑える添加剤,また,環境に配慮した高分子材料の合成方法などにスポットをあて学習する。前半は高分子材料の劣化やそれを抑える添加剤について学ぶ。また,食品中に使用される添加物,例えば,増粘多糖類などについてその種類や構造,役割などについて学ぶ。後半は環境に配慮した高分子材料を取上げ、新しい合成方法や技術など,最新の情報を学ぶ。これらを理解し、実社会における様々な課題に対しても、高分子関連の知識を適用できるようになるのが到達レベルである。
授業の進め方・方法:
授業ではパワーポイントや配布プリントなどを効果的に用いて進める。また、確認問題を定期的に出題し、それを解くことで理解を深める。さらに、課題を与えてインターネットにより調査し、みんなで確認することで理解を深める進め方を予定している。
注意点:
本科目は学修単位(2単位)の授業であるため、履修時間は授業時間30時間と授業時間以外の学修(予習・復習、課題・テスト等のための学修)を併せて90時間である。
・自学自習の成果は課題及び定期試験によって評価する。
「物質環境工学専攻」学習・教育到達目標の評価:定期試験(B-2) (70%),課題(B-2) (30%)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 高分子材料の歴史 |
・授業の内容・進め方が理解できる ・これまで学んだ高分子の歴史を再確認できる
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2週 |
高分子材料と化学工業の流れ |
・高分子材料ができるまでの流れを理解できる
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3週 |
高分子材料の劣化 |
・様々な高分子材料の劣化について理解できる
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4週 |
高分子材料の劣化機構 |
・高分子材料の劣化因子と劣化機構を説明できる
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5週 |
高分子材料の安定化機構と安定剤 |
・高分子材料中に含まれる添加剤(酸化防止剤など)の種類・構造・作用機構を理解できる
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6週 |
食品添加物(多糖類など)の種類・構造・役割など |
・食品添加物の種類・構造・役割などを理解できる
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7週 |
食品トレー容器の材質の調査 |
・食品トレー容器の材質の種類・構造などを調査することでどの食品にどの高分子材料が使用されているのか理解できる
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8週 |
食品トレー容器の材質中の添加剤 |
・食品トレー容器中の添加剤の種類・構造・役割を理解できる
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2ndQ |
9週 |
食品鮮度保持袋の調査 |
・食品の鮮度を保持する袋の調査を進めることでその技術を理解できる
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10週 |
食品鮮度保持袋の調査の確認 |
・食品鮮度保持袋の技術を説明できる
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11週 |
高分子材料中の添加剤の分析方法 |
・プラスチック中の添加剤の分析法を理解できる
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12週 |
環境に配慮した高分子材料その1 |
・ポリカーボネートの幾つかの合成方法について理解できる
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13週 |
環境に配慮した高分子材料その2 |
・PET to PETや植物由来原料を用いたPETの製造などについて理解できる
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14週 |
環境に配慮した高分子材料の調査 |
・環境に配慮した高分子材料を調査することで最新の技術を理解できる
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15週 |
環境に配慮した高分子材料の確認 |
・環境に配慮した高分子材料の最新の技術を説明できる
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 高分子化合物がどのようなものか説明できる。 | 5 | |
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。 | 5 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 90 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |