到達目標
① 自主的に課題を見出して研究計画を立案・実行し,まとめ上げることができる.(A-1)
② 研究者の素養として求められる土木工学の基礎知識,研究遂行のために必要な専門知識を有している.(B-3)
③ 研究に関わる情報の収集,データの整理や分析などに,コンピュータなどの情報技術を活用できる.(C-1)
④ 研究成果や技術的課題について自分の考えをまとめ,研究発表の場などで他者と討論できる.(E-1)
⑤ 研究成果を正確な日本語を用いて文書(本論文,投稿論文,講演概要)にまとめることができる.(E-2)
⑥ 研究発表の場で,成果を的確にプレゼンテーションすることができる.(E-3,E-4)
⑦ 研究を遂行するうえで複数の課題解決方法を提案し,それらを評価してその中で実現可能な方針を立て最適な解決策を提案できる.(F-1,F-2)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標① | 自主的に課題を見出し,研究計画の立案,実行,まとめができる. | 指示された課題に対し,自主的に課題を見出し,研究計画の立案,実行,まとめができる. | 研究計画の立案,実行,まとめを,十分な水準で行うことができない. |
到達目標② | 研究に必要な基礎知識,専門知識を高いレベルで有している. | 研究に必要な基礎知識,専門知識を標準的なレベルで有している. | 基礎知識,専門知識が,研究を行ううえで不足している.
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到達目標③ | 情報の収集,データの整理や分析などに情報技術を駆使している. | 情報の収集,データの整理や分析などにコンピュータを使用した. | 情報の収集,データの整理や分析などにコンピュータを活用できない. |
到達目標④ | 研究発表の場で,質問等の趣旨を十分に理解し,自分の考えを示して議論できる. | 研究発表の場で,質問等に対応できる. | 研究発表の場で,質問等に対して対応できない. |
到達目標⑤ | 論文が正確かつ論理的に記述されており,説明に必要な図表等も高いクオリティーで掲載されている. | 論文が正確かつ十分な内容で記述されている. | 文章,図表,レイアウトなどが,論文と言えるレベルに達していない. |
到達目標⑥ | 研究成果を効果的な資料を駆使して,正確かつ分かりやすくプレゼンテーションすることができる. | 研究成果を正確にプレゼンテーションすることができる. | プレゼンテーションが,研究発表と言えるレベルに達していない. |
到達目標⑦ | 自ら課題解決の方法を考え,その中から最適な解決策を提案し実行できる. | 示唆された課題解決方法を試し,最適な方法を用いて実行できる. | 指示された課題解決方法も十分なレベルで実行できない. |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達目標 (A-1)
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学習・教育到達目標 (B-3)
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学習・教育到達目標 (C-1)
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学習・教育到達目標 (E-1)
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学習・教育到達目標 (E-2)
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学習・教育到達目標 (E-3)
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学習・教育到達目標 (E-4)
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学習・教育到達目標 (F-1)
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学習・教育到達目標 (F-2)
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JABEE学習・教育到達目標 (A-1)
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JABEE学習・教育到達目標 (B-3)
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JABEE学習・教育到達目標 (C-1)
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JABEE学習・教育到達目標 (E-1)
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JABEE学習・教育到達目標 (E-2)
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JABEE学習・教育到達目標 (E-3)
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JABEE学習・教育到達目標 (E-4)
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JABEE学習・教育到達目標 (F-1)
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JABEE学習・教育到達目標 (F-2)
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教育方法等
概要:
指導教員の指導のもとで高度な研究を行うことによって,専門的な知識を深め,創造力や問題解決能力を修得する.さらに,特別研究Ⅱを通して指導教員との議論に加え,学内外の発表会で他者と討論をし,研究成果を論文にまとめる.
授業の進め方・方法:
特別研究Ⅱは特別研究Ⅰに続いて行われるものであり,2年間で一つのテーマに取り組むことになる.長期間にわたるので,しっかりとした計画のもとに,指導教員とは綿密なコンタクトを取り,自発的・積極的に行動することが必要である.
注意点:
「社会基盤工学専攻」学習・教育到達目標の評価:
論文評価 :30%(Bー3:30%,Cー1:20%,Eー2:30%,Fー1:20%)
継続的な研究活動:40%(A-1:40%,E-1:20%,F-2:40%)
発表会 :30%(E-1:30%,E-3:50%,E-4:20%)
学位申請手続き:
学位申請には,以下のと続きが必要になるので,余裕を持って準備すること.
9月下旬:電子申請システムへ学生基本情報,修得単位の入力.「学修総まとめ科目の履修計画書」の作成と電子申請システムへのアップロード.
2月中旬:「学修総まとめ科目成果の要旨」の作成と電子申請システムへのアップロード.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
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2週 |
渡辺 力 |
「複合構造のための精密な構造解析法の開発に関する研究」 鋼やコンクリートに加え,近年,繊維強化プラスチック(FRP)などの複合材料が建設材料として盛んに用いられるようになった。これらの材料を組み合わせた複合構造の設計では,疲労破壊の原因となる応力集中などに配慮するため精密な構造解析が要求される。本研究では,等方性ならびに異方性の平板や積層板に対する精密な厚板理論を研究し,それらを用いた効率的な構造解析法の開発を行う。
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3週 |
平沢 秀之 |
「災害時等に役立つ応急橋の開発的研究」 自然災害が多発する我が国においては,災害時の物資輸送のための交通路の確保は重要である.本研究では,災害時に一時的に使用するための橋梁を開発する.応急橋の要求性能は,材料の調達が容易であること,軽量で運搬が容易であること,施工に重機などを必要とせず,人力で組立てが可能なこと,耐久性はそれほど高くなくても良いこと等である.このような性能を有する新しい形式の橋梁を検討し,実用化への課題を探る.
「材料の特質を生かした新しい橋梁の開発的研究」 橋梁構造物に使用される材料は、主として鋼とコンクリートである。このほか、木材、アルミニウム、FRP等が用いられるケースもある。本課題では、近年使用実績が増えつつあるSBHS鋼による鋼橋の高性能化の検討、および木材(構造用製材、大断面集成材)を用いた新しい橋梁構造の開発を行う。SBHS鋼は従来鋼と比較して強度面での性能向上と構造の合理化が期待できる。一方、木材は耐久性が鋼と比較して劣るが、一時的な使用に限定される応急橋に用いれば、適用範囲が大きく広がる可能性がある。自然災害が多発する日本において、木製応急橋の必要性が高まると考えられる。
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4週 |
宮武 誠 |
「沿岸域における海防災の高度化と海洋再生エネルギーを利用した安全な国土形成に向けた研究」 周囲が海に囲まれるわが国は,津波や高潮のように短期で甚大な被害が発生する災害から荒天時の高波による海岸侵食のような長期に渡って除々に被害が拡大する災害と様々である.本研究は,多種多様な海の水理現象を現地観測や模型実験,数値シミュレーションなどの多面的な手法により解明するともに,今後の海防災に資する計画や対策を検討する.また,潮流や海流,温度差などの海洋再生エネルギーを利用した安全な国土形成に向けた基礎調査から,その発電装置の開発に至る一貫した研究を行う.
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5週 |
小玉 齊明 |
「岩盤の風化と地形の関係に関する研究」 山間部などの道路・鉄道沿線に点在する岩盤斜面では、斜面災害に対する様々な対策が取られている。しかしながら、定期的に維持管理を行っている斜面であっても、数~数十年間のうちに風化が進行し、自然環境課豪雨や多雨、積雪、融雪期の雪解け等をきっかけに崩壊する事例が毎年多々生じている。本研究では、岩種ごとにどのように風化するのか、原位置で岩盤がどのような挙動を示すのか、どのような地形・地質でどのような斜面災害の傾向があるのかを計測や観察を通じて考察する。
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6週 |
越智聖志 |
「北半球気象場を考慮に入れた沿岸波浪予測の高精度化に関する研究 」 近年,気候変動に伴う低気圧の大型化や,台風の来襲頻度が増加している.こうした大きな時化が来襲した後には,波高が小さく周期が非常に長いうねり成分が沿岸域に残り,水位の大きなセットアップを生じさせ,沿岸施設に越波・越流などの被害を多く生じさせる,そのため,このうねり成分を含んだ沿岸域における正確な波浪推算は,今後の海防災において非常に重要となる.本研究では,北海道海域に来襲する時化後のうねり成分の波浪推算を実施するにあたり,アメリカ大陸までを含む北半球気象場を計算一次領域とすることで,亜熱帯循環および亜寒帯循環などの地球規模の海洋表層循環を考慮に入れ,北海道岸域における波浪推算精度の高精度化を検討する.
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7週 |
菊池 幸恵 |
「持続可能なまちづくり計画にむけた研究」 これからの地域づくりを進めていくための大きな視点として「持続可能」「地域防災」というキーワードが挙げられる。持続可能な地域づくりや防災計画策定のためには,地域の中にある有形無形の資源に対する現況調査を実施し,その結果を踏まえた保全・活用策の提案や,それらを活かした地域の防災計画の提案などに取り組む。具体的には,計画学的なアプローチとして空間構成や土地利用状況と地域住民の生活との関わり方などに関して分析や考察を行い,次世代のまちづくり(防災まちづくり,空き家多発地域の空間活用,歴史的まちづくりなど)に関する課題に取り組む。
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8週 |
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
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2週 |
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3週 |
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4週 |
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5週 |
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6週 |
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7週 |
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8週 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 論文評価 | 継続的な研究活動 | 発表会 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 40 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 30 | 40 | 30 | 100 |