景観計画

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 景観計画
科目番号 0032 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 /高見沢実著「都市工学入門」(鹿島出版会)・日端康雄著「都市計画の世界史」(講談社現代新書)
担当教員 山﨑 俊夫

到達目標

1. 都市計画の発展の歴史を踏まえ、都市計画制度を説明できる。
2. 都市計画制度を背景とした景観計画の役割について説明できる。
3. 多様な景観整備の先進事例を通じて景観計画を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市計画の発展の歴史を踏まえ、都市計画制度を説明できる.都市計画の発展の歴史を踏まえ、都市計画制度を理解できる.都市計画の発展の歴史を踏まえ、都市計画制度を理解できない.
評価項目2都市計画制度を背景とした景観計画の役割について説明できる。都市計画制度を背景とした景観計画の役割について理解できる。都市計画制度を背景とした景観計画の役割について理解できない。
評価項目3多様な景観整備の先進事例を通じて景観計画を説明できる.多様な景観整備の先進事例を通じて景観計画を理解できる.多様な景観整備の先進事例を通じて景観計画を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (B-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在,地球規模における環境の保全と限られた資源の有効活用が必須な状況の中、良好な都市環境を創造し維持するとともに、社会の繁栄と安全を両立することが課題となっている。多様な現代の都市問題を解決するためには、産業革命以降に発展した科学技術が、自然環境や我々の社会に与える影響を理解したうえで、都市の歴史を振り返り、その歴史を学ぶことで解決策を見出すことが必要である。都市整備における景観計画の重要性がより高まっている現状を踏まえ、我が国における都市計画の発展の歴史を基礎として学びながら、景観整備の先進事例を通じて景観計画に対する理解を深める。
授業の進め方・方法:
できるだけ具体的な歴史や事例を取り上げながら、これを視覚情報により提供する形式で授業を進める。興味を持った事柄に関しては、自分でさらに調べてレポートを作成するような積極性な受講態度を期待する。
注意点:
「社会基盤工学専攻」学習・教育到達目標の評価:
 中間レポート(B-2)(50%),期末試験(B-2)(50%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・総論 景観計画の目的と意義,都市のデザインについて理解できる。
2週 世界・日本の都市 古代ヨーロッパの都市と対比して日本の都市の成り立ちが理解できる。
3週 街並景観のデザイン 街並み形成の歴史や街並みの型と特徴が理解できる。
4週 京都の町のかたち・
京町家のデザイン
格子状街割の普遍性と京都の町の構成が理解できる。京町家の機能と特色が理解できる。
5週 バロックの都市 中世からバロック期におけるヨーロッパの都市づくりについて理解できる。
6週 産業革命後の都市建設 欧米における産業革命を契機とした都市建設の歴史が理解できる。
7週 江戸の町のかたち 江戸の街割と町の構成が理解できる。
8週 近代日本の都市整備・
復興都市計画
東京における都市近代化の過程と、東京における震災復興と戦災復興の歴史が理解できる。
2ndQ
9週 近代都市の発展と整備 ニュータウンにおける都市整備の問題点が理解できる。
10週 都市計画制度の成立 日本における都市計画制度の成立過程が理解できる。
11週 歴史的環境の保存 歴史的建築物の保存手法を分類して理解できる。
12週 景観計画の法規制 景観緑三法、景観法、まちづくり法などの法規制が理解できる。
13週 エリアマネジメント 地域の都市マネジメントの進め方を理解できる。
14週 エコロジカルネットワーク 持続可能な国土利用計画に即したまちづくりについて理解できる。
15週 循環型社会基盤整備 循環型社会の形成に資する社会基盤整備の在り方について理解できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。5
風景、景観と景観要素について、説明できる。5

評価割合

中間レポート期末試験合計
総合評価割合5050100
専門的能力5050100