到達目標
1.切削加工の原理と切削理論を理解し説明できる.
2.加工条件と加工現象についてその原理を理解し説明できる.
3.砥粒加工の原理と加工の特徴を理解し説明できる.
4.各種加工法や特殊加工法の原理と加工の特徴を理解し説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.切削加工の原理と切削理論を理解し説明できる. | 切削加工の原理と切削理論を理解し説明できる. | 切削加工の原理と切削理論の基礎的な部分を理解し説明できる. | 切削加工の原理と切削理論を理解できず説明できない. |
2.加工条件と加工現象についてその原理を理解し説明できる. | 加工条件と加工現象についてその原理を理解し説明できる. | 加工条件と加工現象についてその基本的な原理を理解し説明できる. | 加工条件と加工現象についてその原理を理解できず説明でない. |
3.砥粒加工の原理と加工の特徴を理解し説明できる. | 砥粒加工の原理と加工の特徴を理解し説明できる. | 砥粒加工の原理と加工の基本的な特徴を理解し説明できる. | 砥粒加工の原理と加工の特徴が理解できず説明できない. |
4.各種加工法や特殊加工法の原理と加工の特徴を理解し説明できる. | 各種加工法や特殊加工法の原理と加工の特徴を理解し説明できる. | 各種加工法や特殊加工法の原理の基礎と加工の基本的な特徴を理解し説明できる. | 各種加工法や特殊加工法の原理と加工の特徴が理解できず説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
Ⅰ 人間性 1 Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性 2 Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性 3 Ⅲ 国際性
CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力 5 CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力 7 CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力
教育方法等
概要:
この授業は企業で金属加工現場の生産技術を担当していた教員がその経験を活かし,金属加工に関して講義形式で行い,実物展示および教育機器を活用して授業を進める.
低学年での加工実習作業や加工学の学習を基礎とし,ものづくりの基礎知識および加工理論を総合的に授業する.また,最新の精密加工や特殊加工にも触れる.
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートや小テストを実施する.
達成目標に関する内容の試験およびレポートの結果を下記の基準で評価する.評価の基準は定期試験50%,達成度確認のためのWEBによる小テスト30%およびレポート20%とし,合格点は60点とする.
評価60点未満の場合は再試験を学年末(全範囲対象)に実施することがあり,再試験を実施した場合の評価基準は再試験50%,WEBによる小テスト30%およびレポート20%で評価し,評価は60点を上限とする.
注意点:
この科目は範囲が広いため,授業の前後に自学自習をこまめにする必要があり,最低限60時間の自学自習時間が必要となります.達成度確認のためのWEBによる小テストは毎回,授業の後に行いますので,忘れずに取り組んで下さい.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
加工の分類と機械加工の原理 |
加工の分類と機械加工の原理を理解し説明できる.
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2週 |
切削仕上げ面 |
切削の機構が理解でき,実作業で発生する様々な問題について工学的に理解し最終的に得られる切削仕上げ面と切削条件の関係を説明できる.
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3週 |
切りくず生成機構 |
切りくず生成機構を理解し,切りくずの分類および特徴を説明できる.
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4週 |
切りくず形状の幾何学 |
切りくず形状を幾何学に理解し説明することができる.
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5週 |
構成刃先 |
構成刃先の特徴を説明できる.
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6週 |
二次元切削理論 |
二次元切削理論を理解し,切削抵抗からすくい面およびせん断面に及ぼす抵抗力を導くことができる.
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7週 |
せん断角理論 |
Krystofの説等のせん断角理論を理解し切削方程式を導くことができる.
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8週 |
切削工具の摩耗と寿命 |
切削工具の摩耗と工具寿命について説明できる.
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2ndQ |
9週 |
切削油剤の機能 |
切削油剤についてその種類よび機能を説明できる.
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10週 |
切削工具材種 |
切削工具材種についてその種類および特徴を説明できる.
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11週 |
各種切削加工法 |
旋削加工やフライス加工などの加工作業を理解し理論的に説明できる.
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12週 |
研削加工(1) |
研削加工の原理と特徴を理解し,各種研削方式について説明できる.
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13週 |
研削加工(2) |
研削理論を中心に,砥粒切り込み深さ,仕上げ面の欠陥,砥石の5要素等,切削とは異なる原理と特徴を理解し説明できる.
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14週 |
砥粒加工 |
ベルト研削,バフ研磨等の原理および特徴が説明できる
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15週 |
精密仕上げ加工 |
ホーニング,超仕上げ等の原理および特徴が説明できる
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16週 |
特殊加工 |
放電加工,電子ビーム加工,レーザー加工等の原理および特徴が説明できる
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 前11 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 前11 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 前11 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | 前10 |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | 前8,前9 |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | 前12 |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | 前13 |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | 前14,前15,前16 |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 30 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 20 | 10 | 60 |
専門的能力 | 20 | 10 | 10 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |