到達目標
1) 流体のエネルギー利用とターボ機械について説明できる.
2) 流体と羽根車間のエネルギー変換,動力,速度三角形,オイラーの式が理解できる.
3) ターボ機械の構成要素,特に遠心羽根車の構造と内部流れについて理解できる.
4) 流路内の流れの損失について説明できる.
5) 相似則と比速度について理解できる.
6) 渦巻ポンプの構造と特徴について理解できる.
7) 遠心羽根車の設計と,3次元CAD設計ソフトウエアのSolidworksにより図面が作成できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1 流体のエネルギー利用とターボ機械について説明できる. | 流体のエネルギー利用とターボ機械について説明できる. | 流体のエネルギー利用とターボ機械について説明できる. | 流体のエネルギー利用とターボ機械について説明できない. |
2 流体と羽根車間のエネルギー変換,動力,速度三角形,オイラーの式が理解できる. | 流体と羽根車間のエネルギー変換,動力,速度三角形,オイラーの式が理解できる. | 流体と羽根車間のエネルギー変換,動力,速度三角形,オイラーの式が理解できる. | 流体と羽根車間のエネルギー変換,動力,速度三角形,オイラーの式が理解できない. |
3 ターボ機械の構成要素,特に遠心羽根車の構造と内部流れについて理解できる. | ターボ機械の構成要素,特に遠心羽根車の構造と内部流れについて理解できる. | ターボ機械の構成要素,特に遠心羽根車の構造と内部流れについて理解できる. | ターボ機械の構成要素,特に遠心羽根車の構造と内部流れについて理解できない. |
4 流路内の流れの損失について説明できる. | 流路内の流れの損失について説明できる. | 流路内の流れの損失について説明できる. | 流路内の流れの損失について説明できない. |
5 相似則と比速度について理解できる. | 相似則と比速度について理解できる. | 相似則と比速度について理解できる. | 相似則と比速度について理解できない. |
6 渦巻ポンプの構造と特徴について理解できる. | 渦巻ポンプの構造と特徴について理解できる. | 渦巻ポンプの構造と特徴について理解できる. | 渦巻ポンプの構造と特徴について理解できない. |
7 遠心羽根車の設計と,3次元CAD設計ソフトウエアのSolidworksにより図面が作成できる. | 遠心羽根車の設計と,3次元CAD設計ソフトウエアのSolidworksにより図面が作成できる. | 遠心羽根車の設計と,3次元CAD設計ソフトウエアのSolidworksにより図面が作成できる. | 遠心羽根車の設計と,3次元CAD設計ソフトウエアのSolidworksにより図面が作成できない. |
学科の到達目標項目との関係
Ⅰ 人間性 1 Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性 2 Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性 3 Ⅲ 国際性
CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力 5 CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力 7 CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力
教育方法等
概要:
流体機械の講義を通じて,渦巻きポンプの設計・製図を行う.講義では,主に羽根車などの設計に必要な流体工学,流体機械に関する内容を説明する.設計・製図は,3次元CAD設計ソフトウエアのSolidWorkesを使用して,渦巻ポンプの3Dモデル化,および2次元図面を作成する.
授業の進め方・方法:
前期の講義は,流体のエネルギー利用などに使用するベルヌーイの定理など,4年流体工学Ⅰで学んだ内容を復習する.その後渦巻ポンプに関する説明,課題および3Dモデル演習で構成される.講義後は課題をWebclassで実施する.後期は,与えられた渦巻きポンプの設計課題に対する計算書を作成し,SolidWorkesを使用した設計・製図をグループで行う.
注意点:
前期評価は3Dモデル提出15%,課題提出75%,授業中の自学自習に対する姿勢10%として100点法により評価する.後期評価は3Dモデル提出35%,渦巻ポンプの設計および計算書作成35%,達成度評価試験30%として100点法により評価する.学年末評価は,前期評価と後期評価の平均として60点を合格点とする.実習科目のため,再評価などは行わない.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ポンプ概要と流体力学について |
ポンプの基礎と流体力学の復習を行う.
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2週 |
ポンプの分類と構成 |
流体機械について説明できる.
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3週 |
ポンプの分類と構成 |
流体のエネルギー利用について説明できる.
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4週 |
ポンプの分類と構成 |
流体のエネルギー利用について説明できる.
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5週 |
ポンプの分類と構成 |
流体のエネルギー利用について説明できる.
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6週 |
3Dモデル演習01 |
CADシステムの役割と構成を説明できる.
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7週 |
ポンプの分類と構成 |
流体と羽根車間のエネルギー変換,動力が説明できる.
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8週 |
3Dモデル演習02 |
CADシステムの基本機能を理解し,利用できる.
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2ndQ |
9週 |
ポンプの作用 |
ターボ機械の構成要素,特に遠心羽根車の構造と内部流れについて理解できる.
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10週 |
3Dモデル演習03 |
CADシステムの基本機能を理解し,利用できる.また2次元図面も作成できる.
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11週 |
ポンプの作用 |
速度三角形,オイラーの式が説明できる.
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12週 |
3Dモデル演習04 |
CADシステムの基本機能を理解し,利用できる.また2次元図面も作成できる.
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13週 |
ポンプの相似則 |
流路内の流れの損失について説明できる.
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14週 |
ポンプの相似則 |
相似則と比速度について理解できる.
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15週 |
渦巻きポンプの設計 設計仕様 |
与えられた流量と実揚程に基づき,基礎設計ができる.
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
渦巻きポンプの設計 設計仕様 |
与えられた流量と実揚程に基づき,基礎設計ができる.
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2週 |
渦巻きポンプの設計 羽根車の設計 |
羽根車の設計ができる.
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3週 |
渦巻きポンプの設計 羽根車の設計 |
羽根車の設計ができる.
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4週 |
渦巻きポンプの設計 ボリュート・ケーシングの設計 |
ボリュート・ケーシングの設計ができる.
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5週 |
渦巻きポンプの設計 ボリュート・ケーシングの設計 |
ボリュート・ケーシングの設計ができる.
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6週 |
渦巻きポンプの設計 主軸の設計 |
主軸の設計ができる.
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7週 |
渦巻きポンプの設計 主軸の設計 |
主軸の設計ができる.
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8週 |
渦巻きポンプの製図 羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など |
Solidworksにより3Dモデル化した部品図(羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など)が作成できる.
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4thQ |
9週 |
渦巻きポンプの製図 羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など |
Solidworksにより3Dモデル化した部品図(羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など)が作成できる.
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10週 |
渦巻きポンプの製図 羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など |
Solidworksにより3Dモデル化した部品図(羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など)が作成できる.
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11週 |
渦巻きポンプの製図 羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など |
Solidworksにより3Dモデル化した部品図(羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など)が作成できる.
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12週 |
渦巻きポンプの製図 羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など |
Solidworksにより3Dモデル化した部品図から,2次元図面が作成できる.
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13週 |
渦巻きポンプの製図 羽根車,ボリュート・ケーシング,軸など |
Solidworksにより3Dモデル化した部品図から,2次元図面が作成できる.
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14週 |
渦巻きポンプの製図 アセンブリによる組み立て図 |
アセンブリにより組み立て図が作成できる.
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15週 |
渦巻きポンプの製図,検図 アセンブリによる組み立て図 |
アセンブリにより組み立て図が作成できる.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 4 | |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 4 | |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 4 | |
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。 | 4 | |
機械設計 | 軸の種類と用途を理解し、適用できる。 | 4 | |
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。 | 4 | |
キーの強度を計算できる。 | 4 | |
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。 | 4 | |
滑り軸受の構造と種類を説明できる。 | 4 | |
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 3Dモデル提出 | 渦巻ポンプの設計および計算書作成 | 達成度評価試験 | 合計 |
総合評価割合 | 35 | 35 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 5 | 10 | 5 | 20 |
専門的能力 | 30 | 25 | 25 | 80 |