情報処理演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 情報処理演習Ⅱ
科目番号 0008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(電気電子系共通科目) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 「教科書」1. クジラ飛行机 著 「実践力を身につけるPythonの教科書」マイナビ, 2. 辻 真吾著「Pythonスタートブック」技術評論社 / 「参考書」斎藤康毅, 長尾高弘訳「入門Python3」オライリージャパンーム社
担当教員 佐々木 幸司

到達目標

(1)Pythonの文法を理解し,正常に動作するプログラムを作ることができる.
(2)Pythonのファイル操作を理解し,ファイル操作を実行するプログラムを作成できる.
(3)Pythonの描画処理を理解し,簡単な図を描くプログラムを作成できる.
(4)Pythonの関数を理解し,目的に応じた処理を実行する関数プログラムを作成できる.
(5)Pythonのクラスを理解し,目的に応じたクラスを作成できる.
(6)目的に応じた処理を実行するためのアルゴリズムを理解し、構築できる.
(7)Pythonを利用してアプリ等のGUIプログラムを作成できる.
(8)Pythonプログラムに必要なモジュール等を構築できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
Pythonの文法についてPythonの文法を深く理解し,正常に動作するプログラムを複数作ることができる.Pythonの文法を理解し,正常に動作するプログラムを作ることができる.Pythonの文法を理解できず,正常に動作するプログラムを作ることができない.
Pythonのファイル操作についてPythonのファイル操作を深く理解し,ファイル操作を実行するプログラムを作成できる.Pythonのファイル操作を理解し,ファイル操作を実行するプログラムを作成できる.Pythonのファイル操作を理解できず,ファイル操作を実行するプログラムを作成できない.
Pythonの描画処理についてPythonの描画処理を深く理解し,複雑な図を描くプログラムを作成できる.Pythonの描画処理を理解し,簡単な図を描くプログラムを作成できる.Pythonの描画処理を理解できず,簡単な図を描くプログラムを作成できない.
Pythonの関数についてPythonの関数を深く理解し,目的に応じた処理を実行する複雑な関数プログラムを作成できる.Pythonの関数を理解し,目的に応じた処理を実行する関数プログラムを作成できる.Pythonの関数を理解できず,目的に応じた処理を実行する関数プログラムを作成できない.
PythonのクラスについてPythonのクラスを深く理解し,目的に応じたクラスを作成できる.Pythonのクラスを理解し,目的に応じたクラスを作成できる.Pythonのクラスを理解できず,目的に応じたクラスを作成できない.
アルゴリズムについて目的に応じた複雑な処理を実行するためのアルゴリズムを理解し、構築できる.目的に応じた処理を実行するためのアルゴリズムを理解し、構築できる.目的に応じた処理を実行するためのアルゴリズムを理解できず、構築できない.
PythonのGUIプログラムについてPythonを利用してアプリ等の複雑なGUIプログラムを作成できる.Pythonを利用してアプリ等のGUIプログラムを作成できる.Pythonを利用してアプリ等のGUIプログラムを作成できない.
PythonのモジュールについてPythonプログラムに必要な複雑なモジュール等を構築できる.Pythonプログラムに必要なモジュール等を構築できる.Pythonプログラムに必要なモジュール等を構築できない.

学科の到達目標項目との関係

学科目標 D(工学基礎) 数学,自然科学,情報技術および工学の基礎知識と応用力を身につける
学校目標 D(工学基礎) 数学,自然科学,情報技術および工学の基礎知識と応用力を身につける
本科の点検項目 D-ⅲ 情報技術を利用できる 
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の習得を通して,継続的に学習することができる
学科目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
学校目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
本科の点検項目 F-ⅰ ものづくりや環境に関係する工学分野のうち,専門とする分野の知識を持ち,基本的な問題を解くことができる

教育方法等

概要:
本授業は、プログラミング言語を習得することを目的としている。高級言語のPythonを用いて、前半はデータ型を中心に、後半は文法を中心に学習する。
授業の進め方・方法:
2年次の情報処理演習Ⅰの続きである。前期は2年次の教科書を用いて、Pythonの基本的な文法を習得し、これに基づき様々な応用プログラムを作成することを目的とする.後期ではより高度な知識を習得し実践的なプログラムを作成して問題解決能力を養成することを目標とする.情報処理センター設置の端末を使用した実習形式で授業を進める.演習の成績を60%,課題を40%の割合で評価する。合格点は60点以上である。 ただし,提出期限が過ぎた課題等は成績評価の際に0点とするので,提出期限を厳守すること。
注意点:
授業で用いるスライドをPDFファイルとして配布する.適宜行われる演習に積極的に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 復習(1) データ型 基本的なデータ型を用いたプログラム作成できる。
2週 復習(2) 条件分岐と繰り返し 条件分岐や繰り返しを用いたプログラム作成できる。
3週 ファイル操作(1) ファイル操作のしくみを理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
4週 ファイル操作(2) ファイル操作のしくみを理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
5週 グラフ描画(1) グラフ描画のしくみを理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
6週 グラフ描画(2) グラフ描画のしくみを理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
7週 関数(1) 関数の役割を理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
8週 関数(2) 関数の役割を理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
2ndQ
9週 クラス(1) クラスの概念を理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
10週 クラス(2) クラスの概念を理解し,それらを用いた簡単なプログラムを作成できる。
11週 アルゴリズム(1) 並べ替えや計算処理等の基本的なアルゴリズムを理解でき、プログラムで表現できる。
12週 アルゴリズム(2) 並べ替えや計算処理等の基本的なアルゴリズムを理解でき、プログラムで表現できる。
13週 応用プログラム(1) Pythonの文法を用いて、応用的なプログラムを作成できる。
14週 応用プログラム(2) Pythonの文法を用いて、応用的なプログラムを作成できる。
15週 応用プログラム(3) Pythonの文法を用いて、応用的なプログラムを作成できる。
16週
後期
3rdQ
1週 リストや関数について(1) リスト、辞書型、文字列の操作ができる。適切な関数やメソッドの使い分けができる。
2週 リストや関数について(2) リスト、辞書型、文字列の操作ができる。適切な関数やメソッドの使い分けができる。
3週 リストや関数について(3) リスト、辞書型、文字列の操作ができる。適切な関数やメソッドの使い分けができる。
4週 モジュールとパッケージ(1) 適切なモジュールやパッケージの使い分けができる。
5週 モジュールとパッケージ(2) 適切なモジュールやパッケージの使い分けができる。
6週 モジュールとパッケージ(3) 適切なモジュールやパッケージの使い分けができる。
7週 モジュールとパッケージ(4) 適切なモジュールやパッケージの使い分けができる。
8週 デスクトップアプリ作成 GUIでのアプリケーションプログラムを作成できる。
4thQ
9週 Webアプリ作成(1) GUIでのアプリケーションプログラムを作成できる。
10週 Webアプリ作成(2) GUIでのアプリケーションプログラムを作成できる。
11週 機械学習への応用 Python言語を機械学習に適用できる。
12週 オブジェクト指向 オブジェクト指向の概念を理解できる。
13週 継承 クラスの継承ができる。
14週 応用プログラム(4) Pythonを用いて、実践的で高度なプログラムを作成できる。
15週 応用プログラム(5) Pythonを用いて、実践的で高度なプログラムを作成できる。
16週

評価割合

演習課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100