到達目標
1)2端子対回路の各マトリクスの定義を説明でき、各マトリクスを用いて、2端子対回路の諸量を計算できる。
MCCにおける
V-D-8 その他の学習内容(電気電子基礎)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
V-D-8 その他の学習内容(電気電子基礎) | 2端子対回路の各マトリクスの定義を、的確なレベルで説明でき、各マトリクスを用いて、2端子対回路の諸量を的確なレベルで計算できる。 | 2端子対回路の各マトリクスの定義を、標準的なレベルで説明でき、各マトリクスを用いて、2端子対回路の諸量を標準的なレベルで計算できる。 | 左記項目に関することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性
CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力
教育方法等
概要:
工学の基礎としての電気・電子工学に関する科目を学ぶ上で,電気回路の取り扱いに関する手法や知識,および線形回路システムとしての考え方・取り扱い方は,重要である。本講義では,回路理論Ⅰでの講義内容を基礎として、2端子対回路の諸事項について講義する。
授業の進め方・方法:
基本的には、講義形式の座学が中心となる。
授業項目の大きな区切り毎に、グループワークによる演習を行う。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後の自学自習課題として毎週の授業に対する復習レポートを課す。必要な自学自習時間は60時間である。
成績は、定期試験40%,到達度試験30%,演習・課題レポート30%の割合で評価する。合格点は60点以上である。
また,再試験・再評価を実施する場合には,別途その扱いについて連絡するので注意すること。
注意点:
情報科学・工学実験Ⅰ、回路理論Ⅰでの講義内容を使用するので,よく復習しておくこと。演習に備えて,授業の際には関数電卓を常に用意すること。
なお,講義予定に変更がある場合は授業中に連絡するので注意すること。
自学自習として,授業毎に必ず復習をし、自主的な問題演習を行い,その週までの授業内容で分からない点が残らないようにすること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
2端子対回路のあらまし |
2端子対回路の概要を説明できる。
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2週 |
Zマトリクス |
Zマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Zマトリクスの各要素を導出できる。
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3週 |
Yマトリクス |
Yマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Yマトリクスの各要素を導出できる。
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4週 |
Gマトリクス |
Gマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Gマトリクスの各要素を導出できる。
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5週 |
Hマトリクス |
Hマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Hマトリクスの各要素を導出できる。
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6週 |
Fマトリクス |
Fマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Fマトリクスの各要素を導出できる。
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7週 |
演習(1) |
提示された2端子対回路に対して、指定されたマトリクスを導出できる。
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8週 |
達成度評価試験(前期中間試験) |
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2ndQ |
9週 |
2端子対回路の接続(1) |
2端子対回路の直列接続、並列接続、縦続接続に対して、適切な合成マトリクスを導出できる。
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10週 |
2端子対回路の接続(2) |
2端子対回路の直列接続、並列接続、縦続接続に対して、適切な合成マトリクスを導出できる。
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11週 |
インピーダンスと増幅度 |
Fマトリクスを用いて、入出力インピーダンス、増幅度を導出できる。
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12週 |
2端子対回路の等価回路 |
2端子対回路のT形等価回路、π形等価回路を導出できる。
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13週 |
2端子対回路の等価変換 |
2端子対回路のT形π形変換、対称格子形回路のT形等価変換を行える。
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14週 |
各マトリクス要素の変換関係 |
Fパラメータを用いて、Zマトリクス、Yマトリクス、Hマトリクスを導出できる。
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15週 |
演習(2) |
各マトリクスを用いて、2端子対回路に関する諸量を計算できる。
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16週 |
定期試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | その他の学習内容 | オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。 | 4 | |
評価割合
| 定期試験 | 到達度試験 | 演習・レポート | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 15 | 15 | 50 |
専門的能力 | 20 | 15 | 15 | 50 |