概要:
自身の専門分野における演習や実験に加え,自身に関連する可能性のある他専門分野に関する演習や実験を通して,幅広く工学的基礎知識・技術を身に付ける.
また,専門分野ごとに異なる視点・考え方を理解でき,幅広い観点において工学を捉えられるようになることを目的に,各専門系の枠組みを超えた班編成においてグループワークを行う.
上記に加えて,現代社会に必要な情報リテラシー,技術者に必要な倫理観,自身のキャリア形成に必要な能力や態度を身に付けることを目的とする.
授業の進め方・方法:
授業は,基本的に実験や演習などを中心に行う.
グループ単位での演習や実験も行われる.
課題の提出などに当たっては,Web classなどが使用されることもある.
また,講義室の変更などに関する連絡はOffice365のメールにより行われる.
注意点:
・Web classやOffice365のメールを,確実に利用できる様にしておくこと.
・授業時間以外も活用して課題作製や調査研究などに取り組むことが必要となる場合もあります.
・グループ学習では、自分の役割を見つけ、グループ活動に積極的に参加すること.
・学習にあたっては、自己のキャリアについて常に意識し、将来の進路選択を行う際の参考にすること.
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
前期内容ガイダンス
|
自らの現状を認識し,将来の目標に対して現状で必要な学習や活動を考えることができる。
|
2週 |
自専門系内容(1)質量測定① |
質量測定に必要な機器を正しく使用できる。
|
3週 |
自専門系内容(2)レポートの書き方① |
レポートの形式と書き方を理解し,適切な記述ができる。
|
4週 |
自専門系内容(3)沈殿のろ過・洗浄 |
沈殿のろ過と洗浄操作を正しく行うことができる。
|
5週 |
自専門系内容(4)レポートの書き方② |
レポートの形式と書き方を理解し,適切な記述ができる。 図表を正しく書くことができる。
|
6週 |
自専門系内容(5)反応式の書き方 |
正しく化学反応式を書くことができる。
|
7週 |
自専門系内容(6)溶液の濃度① |
溶液の調製ができる。また,溶液調製に必要な計算ができる。
|
8週 |
自専門系内容(7)溶液の濃度②、溶液の希釈 |
溶液の調製,一般的な溶液の希釈ができる。
|
2ndQ |
9週 |
自専門系内容(8)質量測定② |
質量測定に必要な機器を正しく使用できる。
|
10週 |
Arduino製作実験を通して学ぶIoT(1) -Arduinoの仕組み- |
次世代社会での工学におけるIoTの重要性および,通信技術やマイコンの役割を理解できる。
|
11週 |
Arduino製作実験を通して学ぶIoT(2) -各種入力センサ制御- |
Arduinoプログラムの基礎となるアナログ・ディジタル入出力,変数,制御文,関数などについて理解しできる。
|
12週 |
Arduino製作実験を通して学ぶIoT(3) -各種出力部品制御- |
超音波センサ,ジャイロセンサなどの入力センサの制御について理解できる。
|
13週 |
Arduino製作実験を通して学ぶIoT(4) -各種出力部品制御- |
モーター,LEDなどの出力部品の制御について理解できる。
|
14週 |
情報セキュリティ教育 |
ICT技術を利用する上での様々な脅威を認識できる。
|
15週 |
キャリア講演 |
高専卒業生の講演を聞き,起業についての知識を身につけることができる。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
後期内容ガイダンス |
自らの現状を認識し,将来の目標に対して現状で必要な学習や活動を考えることができる。
|
2週 |
グループワーク演習 -ガイダンス,自身のタイプ分け- |
自己分析手法について理解できる。
|
3週 |
都市・環境系専門内容(1) |
他系専門内容についての知識を身に付けることができる。
|
4週 |
都市・環境系専門内容(2) |
他系専門内容についての知識を身に付けることができる。
|
5週 |
都市・環境系専門内容(3) |
他系専門内容についての知識を身に付けることができる。
|
6週 |
都市・環境系専門内容(4) |
他系専門内容についての知識を身に付けることができる。
|
7週 |
グループワーク演習 -テーマ説明- |
グループワークで実施する内容について自ら調査し理解を深めることができる。
|
8週 |
技術者倫理教育 |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解できる。
|
4thQ |
9週 |
インキュベーション講演 |
高専卒業生の講演を聞き,起業についての知識を身につけることができる。
|
10週 |
グループワーク演習 -アイスブレイク,合意形成演習- |
グループ討議における合意形成手法を理解し,実践できる。 課題に対するグループ討議に,自ら積極的に参加することができる。
|
11週 |
グループワーク演習 -グループディスカッション- |
主体性をもってグループでの議論に参加できる。 作業の中において情報を収集・整理・分析し,活用していくことができる。
|
12週 |
グループワーク演習 -グループディスカッション- |
主体性をもってグループでの議論に参加できる。 作業の中において情報を収集・整理・分析し,活用していくことができる。
|
13週 |
グループワーク演習 -発表資料の作成- |
主体性をもってグループでの作業に参加できる。 論理的な説明ができるように,文章・図表などを用いた発表資料を作成できる。
|
14週 |
グループワーク演習 -プレゼンテーション- |
聞き手に理解してもらうことを意識して,論理的な発表や質疑応答ができる。 相手の発表内容を理解し,質問ができる。
|
15週 |
ポートフォリオ |
自らを省みて,今後の自分の取り組みなどについて考えることができる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野(実験・実習能力) | 化学・生物系分野(実験・実習能力) | 実験の目的・理論・操作方法を説明できる。 | 4 | 前2,前4,前6,前7,前8,前9 |
適切な構成と文章でレポートを作成できる。 | 4 | 前3,前5,後15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。 | 3 | 前2,前4,前7,前8,前9,後7,後10,後11,後12,後13,後14 |
チームワークとリーダーシップ | チームワークとリーダーシップ | チーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
情報収集・活用・発信力 | 情報収集・活用・発信力 | ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
思考力 | 思考力 | 複合的な事象や出来事を分析できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
情報や主張を批判的に検証できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
課題発見力・問題解決力 | 課題発見力・問題解決力 | 直面している事象や出来事を分析して、対応すべき問題を特定できる。 | 2 | 後7,後10,後11,後12,後13,後14 |
現状を分析した上で、実現すべき理想との乖離(ギャップ)の中に含まれる課題を把握できる。 | 2 | 後7,後10,後11,後12,後13,後14 |
問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。 | 2 | 後7,後10,後11,後12,後13,後14 |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 自分の経験や活動を振り返り、自分の考え方や価値観などを認知できる。 | 2 | 後15 |
自己理解に基づき必要な対応や行動を検討できる。 | 2 | 後15 |
主体性 | 主体性 | 自分が果たすべき役割や行動について認識できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
自分が果たすべき役割や行動を実践できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
自己管理と責任ある行動 | 自己管理と責任ある行動 | 自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。 | 2 | 後15 |
倫理観 | 倫理観 | 自分の判断や行動、及びそれらがもたらす結果や影響について、倫理的観点から検討、評価できる。 | 2 | 前14,後8 |
自分の判断や行動の基盤となる倫理観を振り返り、表現できる。 | 2 | 前14,後8 |
キャリアデザイン | キャリアデザイン | 自分の体験や行動を振り返り、自分の特性や強みを把握できる。 | 2 | 前15,後9 |
将来のキャリアについて計画を立てることができる。 | 2 | 前15,後9 |
社会や環境、人々に対する影響などを踏まえた上で、専門職(エンジニアなど)に求められる役割について考えることができる。 | 2 | 前15,後9 |
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。 | 2 | 前15,後9 |
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。 | 2 | 前15,後9 |
継続的な学習と学びの目的 | 継続的な学習と学びの目的 | 学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。 | 2 | 前1,後1 |
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。 | 2 | 前1,後1 |
創造性・デザイン能力 | 創造性 | 創造性 | 専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。 | 2 | 前10,前11,前12,前13,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13,後14 |
多角的な視点から事象を分析し、対応すべき問題を定義できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
様々な知識を統合的に活用しながら、あらかじめ答えが与えられていない問題に対する解決方法を考えることができる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
エンジニアリングデザイン能力 | エンジニアリングデザイン能力 | クライアントやユーザの要求や実装すべき機能などを把握し、工学的な要件として把握できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
種々の制約条件の下で、複数の解決方法について検討し、工学的視点から判断した最適解を提示できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
工学的問題解決方法を実現するためのプロセスを具体的に考え、進捗を把握しながら、実践できる。 | 2 | 後10,後11,後12,後13,後14 |