到達目標
1.生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について理解できる。
2.生体の恒常性を維持するためのしくみを理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について理解できる。 | 生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について理解できる。 | 生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について概ね理解できる。 | 生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について理解できない。 |
2.生体の恒常性を維持するためのしくみを理解できる。 | 生体の恒常性を維持するためのしくみを理解できる。 | 生体の恒常性を維持するためのしくみを概ね理解できる。 | 生体の恒常性を維持するためのしくみを理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
前期は生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について学習する。後期は生体の恒常性を維持するためのしくみを学習する。
授業の進め方・方法:
事前に教科書を読んできていることを前提に授業を進める。授業中には教科書を使用せずに考えたり、議論したりする。メモを取るためのノートを必ず持参すること。授業の最後に授業のまとめを作成し、理解度を確認する。定期試験、小テスト、課題・発表(グループワークを含む)、および授業のまとめで達成度を評価する。割合は定期試験(2回)各30%、小テスト20%、課題・発表10%、授業のまとめ10%とし、合格点は60点以上である。再試験(定期試験分)は最終評価が60点未満の者に1度のみ実施する。授業態度の悪い者や小テストの平均点が40点未満の者は再試験を受験できない。
注意点:
昨年度に履修した地学・生物の「生物の特徴」の単元を十分に復習すること。また、予習として事前に教科書を読んでおく必要がある。試験直前の学習だけでは十分な理解に繋がらないので、日頃から学習する習慣を身につけること。課題・発表を行わなかった場合やグループワークに積極的に取り組んでいない場合には評価を60点未満とする。正当な理由がなく欠席した場合(理由を証明できない場合も含む)には,その回の小テストおよび授業のまとめの点数は0点となる。不正行為を行った場合には成績評価を0点とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
原核生物と真核生物 |
原核生物と真核生物の違いについて説明できる。
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2週 |
細胞小器官 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。
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3週 |
共生説 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。
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4週 |
酵素 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。
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5週 |
ATP |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。
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6週 |
呼吸と光合成 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。
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7週 |
DNA |
DNAの構造について説明できる。
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8週 |
遺伝情報の流れ |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。
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2ndQ |
9週 |
セントラルドグマと突然変異 |
セントラルドグマと突然変異について説明できる。
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10週 |
遺伝子の正体① |
グリフィスの実験について説明できる。
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11週 |
遺伝子の正体② |
エイブリーらの実験について説明できる。
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12週 |
細胞の分化 |
分化について説明できる。
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13週 |
遺伝情報の分配 |
染色体の構造について説明できる。
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14週 |
細胞周期 |
細胞周期について説明できる。
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15週 |
ゲノムと核相 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。
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16週 |
定期試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
前期学習内容の発表 |
前期で学習した内容に関して、自分で調査した内容を分かりやすくパワーポイントを用いて発表できる。
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2週 |
恒常性 |
恒常性について説明できる。
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3週 |
循環系 |
心臓の構造と血液の循環について説明できる。
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4週 |
血液 |
血液成分の種類とはたらきについて説明できる。
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5週 |
肝臓 |
肝臓のはたらきについて説明できる。
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6週 |
腎臓 |
腎臓の構造とはたらきを説明できる。
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7週 |
拡散と浸透 |
細胞膜を通しての浸透について説明できる。
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8週 |
神経系 |
神経系について説明できる。
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4thQ |
9週 |
ホルモンと受容体 |
ホルモンとその受容体について説明できる。
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10週 |
ホルモンと内分泌腺 |
ホルモンとその主要な内分泌腺とそこから放出されるホルモンを説明できる。
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11週 |
ホルモンによる調節 |
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。
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12週 |
自然免疫 |
自然免疫について説明できる。
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13週 |
獲得免疫 |
獲得免疫について説明できる。
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14週 |
免疫と医療 |
免疫と医療や疾患についての関係を説明できる。
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15週 |
後期学習内容の発表 |
後期で学習した内容に関して、自分で調査した内容を分かりやすくパワーポイントを用いて発表できる。
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16週 |
定期試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 前1 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 前2 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 前3 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 4 | 前5 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 4 | 前4 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。 | 4 | 前6 |
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 4 | 前7 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 4 | 前8 |
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。 | 4 | 前13 |
細胞周期について説明できる。 | 4 | 前14 |
分化について説明できる。 | 4 | 前12 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 4 | 前15 |
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。 | 4 | 後7 |
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。 | 4 | 後11 |
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。 | 4 | 後9 |
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。 | 4 | 後12,後13 |
評価割合
| 前期定期試験 | 後期定期試験 | 小テスト | 課題・発表 | 授業のまとめ | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 30 | 20 | 10 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 20 | 20 | 5 | 5 | 70 |
専門的能力 | 10 | 10 | 0 | 5 | 5 | 30 |