概要:
生体を構成する主要な物質,および生物が利用する代表的な物質の構造と性質を覚え,生体内でそれらがどのように役立っているのかを理解することを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は,教員による説明のほかにワークや発表を行う。毎回,授業の最初に小テストを実施し,授業の最後に授業のまとめを作成することによって,理解度を確認する。成績評価は,中間試験30%,定期試験30%,小テスト20%,授業のまとめ10%,発表・課題・ワーク10%である。合格点は60点以上とする。成績が60点未満の者に対して再試験を実施する場合にがある。再試験は中間・定期試験分の60%とする。再評価を行う場合は,再評価試験(小テスト)を実施し,60点以上で合格とする。
注意点:
正当な理由がなく欠席した場合(理由を証明できない場合も含む)には,その回の小テスト、課題、ワークおよび授業のまとめの点数は0点となる。不正行為を行った場合には成績評価を0点とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
生化学入門,水 (教科書pp.3~44)
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タンパク質,核酸,多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合や疎水性相互作用など)を説明できる。
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2週 |
アミノ酸とタンパク質の一次構造 (教科書pp.47~71) |
タンパク質の機能をあげることができ,タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。タンパク質を構成するアミノ酸をあげることができ,それらの側鎖の特徴を説明できる。
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3週 |
アミノ酸とタンパク質の一次構造 (教科書pp.47~71) |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。
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4週 |
タンパク質:三次元構造と機能 (教科書pp.72~113) |
タンパク質の高次構造について説明できる。
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5週 |
酵素の特性 (教科書pp.114~135) |
酵素の性質(基質特異性や最適温度など)について説明できる。
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6週 |
酵素の特性 (教科書pp.114~135) |
ミカエリス・メンテン式について説明できる。
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7週 |
酵素の反応機構 (教科書pp.136~163) |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。
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8週 |
中間試験 |
1~7週までの知識が定着していることを確認できる。
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4thQ |
9週 |
補酵素とビタミン (教科書pp.164~188) |
補酵素の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。
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10週 |
糖質 (教科書pp.189~212) |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。
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11週 |
糖質 (教科書pp.189~212) |
グリコシド結合を説明できる。多糖の例を説明できる。
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12週 |
脂質と生体膜 (教科書pp.213~246) |
脂質の機能を複数あげることができる。トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。
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13週 |
脂質と生体膜 (教科書pp.213~246) |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の性質を説明できる。
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14週 |
核酸 (教科書pp.485~508) |
ヌクレオチドの構造を説明できる。DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。
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15週 |
生化学に関する発表 |
生化学に関して調査した内容をパワーポイントを用いて発表することができる。また、他人の発表を聞いて質問などを考えることができる。
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16週 |
定期試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 4 | 後1 |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 4 | 後1 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 4 | 後10 |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 4 | 後10 |
グリコシド結合を説明できる。 | 4 | 後11 |
多糖の例を説明できる。 | 4 | 後11 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | 後12 |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | 後12 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | 後13 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 後2 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 4 | 後2 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 後3 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 4 | 後4 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 4 | 後14 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 4 | 後14 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 4 | 後7 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 4 | 後5 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 後9 |