概要:
細胞小器官の役割,炭水化物代謝,ATP生産,光合成,脂質代謝,窒素代謝など生命現象の発現に関わる多くの化学反応である生体内代謝について教授する。
授業の進め方・方法:
・講義は座学方式で行い,適宜,課題を課すことにより理解を深め,知識定着の状況を点検する。
・学習達成目標を達成できているかどうかを,小試験(40%)、期末時の課題(40%)、レポート(20%)により総合評価する。なお、小試験は第1~7週までの講義内容、期末時の課題については第9~15週までの講義内容を確認するものである。合格点は60点である。
・再試験は,学業成績の評価点が40点以上60点未満の者を対象として行うことがある。なお,全授業内容が再試験範囲となる。再試験を受けた学生の成績評価は60点を超えないものとする。
・この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題レポートの提出を求める。
注意点:
・生物学および生化学Iで習得した知識が基礎となるので,関連科目を復習し講義に臨むこと。図書館やインターネットを活用して関連事項を参照したり,自学自習に取り組むこと(60時間以上の自学自習を必要とする)。
・講義を聴き,きちんとノートを取ること。なお,講義の理解を深めるためにプリントは適宜配布する。
・授業中もしくは授業外での課題に取り組むこと。
・講義時には,ノートを準備すること(配布したプリントをまとめるファイルを用意するとよい)。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 前1 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 前1 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 前7,前9 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 4 | 前2,前5 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。 | 4 | 前3,前9,前10,前11 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 4 | 前15 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 4 | 前5 |
グリコシド結合を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
多糖の例を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | 前12,前13 |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 前15 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 前14,前15 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 4 | 前15 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 前2 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 前6 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 4 | 前4 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 前2,前4 |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 4 | 前9 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 4 | 前9,前10 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 4 | 前10 |
生物工学 | 原核微生物の種類と特徴について説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。 | 4 | 前3 |
微生物の育種方法について説明できる。 | 4 | 前2 |
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。 | 4 | 前1,前3 |
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 4 | 前4 |
食品加工と微生物の関係について説明できる。 | 4 | 前4 |
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。 | 4 | 前13 |
微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。 | 4 | 前4,前14 |