環境工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 環境工学Ⅱ
科目番号 0054 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(都市・環境系共通科目) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 浮田正夫・河原長美・福島武彦編著「環境保全工学」技報堂出版/Peter H.Raven,Linda R.Berg:"Enviroment",John Wiley&Sons Inc,2003
担当教員 酒井 佑槙

到達目標

1)環境保全技術について基礎的知識を身につけるとともに環境管理の手法と評価、環境創造の技術を理解し、快適な環境をどのように創造すべきか対策を考えることができる。
2)リスクアセスメントについて理解し、リスクの評価と対策のあり方を考えることができる。
3)環境変動が生態系に与える影響を理解し、生態系保全の重要性とその概要を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1環境管理の手法、リスクの概念、LCAについて詳しく説明できる。環境管理の手法、リスクの概念、LCAについて概要を理解できる。環境管理の手法、リスクの概念、LCAについて理解し説明できない。
評価項目2生態系の個体群動態モデルを用いて将来の個体数変化の推定を行うことができる。環境破壊が生態系にに与える影響とその要因を説明できる。環境破壊が生態系に与える影響を説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性
CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力

教育方法等

概要:
 この科目は、これまでの研究を通じて環境保全に係わった教員が、その経験を活かし、環境保全の手法、生態系に対する環境影響評価の手法の概要を講義形式で授業を行うものである。
 環境問題は、自然災害とは全く異なり、人間の旺盛な生産活動の結果が自然の調整機能を超えるレベルに達し、それが地域や国境を越えて地球の大気全体に汚染となってきた深刻な問題である。環境保全のための自然環境の基本現象、環境管理の手法、環境創造、浄化技術、生態系保全の技術を学び、自然との望ましい共存関係を理解する。
授業の進め方・方法:
①教科書をもとに作成した自作資料等を使い授業を進める。
②評価は定期試験8割、課題2割で評価する。
③3rdQ終了後、課題を解き提出することとする。
この科目は、学修単位科目のため、事前、事後学習としてレポート等の提出をしてもらいます。
注意点:
①課題は、期限までに提出すること。
②学業成績の成績が60点未満の者に対して再試験を実施することがある。この場合、再試験の成績は定期試験の成績に置き換えて再評価を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.環境保全
1-1 自然環境の基本現象
地球環境問題の原因と対策について説明できる。
2週 1-1 自然環境の基本現象 地球が有限であることを示す理念として用いられる環境容量について理解し説明できる。
3週 1-1 自然環境の基本現象 地球が有限であることを示す理念として用いられる環境容量について理解し説明できる。
4週 1-2 環境管理の手法 環境保全を図るために理解すべき自然現象の複雑な仕組み、環境管理の手法を理解し説明できる。
5週 1-2 環境管理の手法 環境保全を図るために理解すべき自然現象の複雑な仕組み、環境管理の手法を理解し説明できる。
6週 1-3 環境影響評価の手法 環境影響評価の概要を理解し説明できる。
7週 1-4 環境監査とLCA リスクの概念、LCAについて理解し説明できる。
8週 1-5 環境創造・浄化技術 環境創造と環境浄化の手法を理解し説明できる。
4thQ
9週 2.生態系保全
2-1 序論
生態系と環境との関連を理解し生態系保全の重要性にについて説明できる。
10週 2-2 種間競争のダイナミクス 種間競争のダイナミクスについて理解し説明できる。
11週 2-2 捕食者と餌のサイクル 捕食者と餌のサイクルについて理解し説明できる。
12週 2-3 感染症による個体数変動 感染症による個体数変動について理解し説明できる。
13週 2-3 環境変動が生態系に与える影響 環境変動が生態系に与える影響について理解し説明できる。
14週 2-4 種間闘争のダイナミクス 種間闘争のダイナミクスについて理解し説明できる。
15週 2-5 植物と動物の共進化 植物と動物の共進化について理解し説明できる。
16週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000