卒業研究

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 卒業研究
科目番号 A5-0900 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 8
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:6 後期:10
教科書/教材 指導教員から指示を受けること。
担当教員 上田 茂太

到達目標

1.これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。
2.研究課題の問題点と目的を認識することができる。
3.研究課題を解決するための方針を立案することができる。
4.文献など適切な情報収集をすることができる。
5.実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。
6.収集したデータについて評価することができる。
7.研究の過程および成果を論文にまとめることができる。
8.研究内容をまとめてプレゼンテーションし、質疑に対して適切に回答することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を助言や指導を得て示すことができる。これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を助言や指導を得ても示すことができない。
評価項目2研究課題の問題点と目的を認識することができる。研究課題の問題点と目的を助言や指導を得て認識することができる。研究課題の問題点と目的を助言や指導を得ても認識することができない。
評価項目3研究課題を解決するための方針を立案することができる。研究課題を解決するための方針を助言や指導を得て立案することができる。研究課題を解決するための方針を助言や指導を得ても立案することができない。
評価項目4文献など適切な情報収集をすることができる。文献など適切な情報収集を助言や指導を得てすることができる。 文献など適切な情報収集を助言や指導を得てもすることができない。
評価項目5実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を助言や指導を得て遂行することができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を助言や指導を得ても遂行することができない。
評価項目6収集したデータについて評価することができる。収集したデータについて助言や指導を得て評価することができる。収集したデータについて助言や指導を得ても評価することができない。
評価項目7研究の過程および成果を論文にまとめることができる。助言や指導を得て研究の過程および成果を論文にまとめることができる。助言や指導を得ても研究の過程および成果を論文にまとめることができない。
評価項目8研究内容をまとめてプレゼンテーションし、質疑に対して適切に回答することができる。助言や指導を得て研究内容をまとめてプレゼンテーションし、質疑に対して適切に回答することができる。助言や指導を得ても研究内容をまとめてプレゼンテーションし、質疑に対して適切に回答することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (f) 論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (g) 自主的,継続的に学習できる能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能力
学習目標 Ⅰ 人間性
学習目標 Ⅱ 実践性
学習目標 Ⅲ 国際性
学校目標 C(コミュニケーション) 日本語で記述,発表,討論するプレゼンテーション能力と国際的な場でコミュニケーションをとるための語学力の基礎能力を身につける
本科の点検項目 C-ⅰ 自分の考えをまとめてプレゼンテーションできる
本科の点検項目 C-ⅱ 相手の意見や主張を理解し,討論できる
本科の点検項目 C-ⅲ 自分の考えを論理的に日本語の文章で記述できる
学校目標 E(継続的学習) 技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力を身につける
本科の点検項目 E-ⅰ 技術の変化に関心を持ち,自主的に新たな知識を獲得できる
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる
学校目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
学科目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,エネルギー・制御関連科目,エレクトロニクス関連科目,情報通信関連科目などを通して,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける。
本科の点検項目 F-ⅰ ものづくりや環境に関係する工学分野のうち,専門とする分野の知識を持ち,基本的な問題を解くことができる
本科の点検項目 F-ⅱ 実験,演習,研究を通して,課題を認識し,問題解決のための実施計画を立案・実行し,その結果を解析できる
本科の点検項目 F-ⅲ 専門とする分野の技術を実践した結果を工学的に考察して,期限内にまとめることができる
学校目標 H(社会と時代が求める技術) 社会や時代が要求する技術を工夫,開発,システム化できる創造力,デザイン能力,総合力を持った技術を身につける
学科目標 H(社会と時代が求める技術) 電気電子セミナー,卒業研究などを通して,社会や時代が要求する技術を工夫,開発,システム化できる創造力,デザイン能力,総合力を持った技術を身につける。
本科の点検項目 H-ⅰ 専門とする分野について,社会が要求する技術課題を認識できる

教育方法等

概要:
各指導教員が示す研究テーマについて、計画・遂行・まとめを行い、課題解決に関する一連の流れを学び、技術者としての知識と技法を身につけることを目的としている。この過程で、これまでに学んだ全ての教科の知識を応用して課題解決に取り組む。さらに、発表によるコミュニケーション能力、および卒業論文作成を通して学術的技術報告書の作成能力を養成する。
授業の進め方・方法:
電気電子工学分野における一連の研究開発能力の育成を目標とし、1年間1名の教員のもとで指導を受け、研究テーマに取り組む。その過程で新たな問題を発見し、解決、さらに発展させるべく、自学自習による研究を進める。 完成段階では、その成果を研究論文としてまとめ、プレゼンテーションを行う。指導教員とテーマ概要は下記のとおりである。
上田茂太:パワーエレクトロニクスに関する研究、奈須野裕:下水道管調査ロボットの研究、山田昭弥:機能性薄膜材料作製に関する研究、堀勝博:自律移動ロボットシステムの構築に関する研究、佐々木幸司:有限要素法による音声生成過程の流れ解析、伊藤芳浩:超高速カメラに関する研究、工藤彰洋:頭外音像定位に関する研究、佐沢政樹:サーボモータによる高速高精度位置決め制御に関する研究、赤塚元:軌再生可能エネルギー大量導入時の電力システム運用に関する研究、奥山由:放電プラズマの基礎と応用に関する研究
評価割合は、論文60%、発表30%、発表予稿10%とし、合格点は60点以上である。
注意点:
年度初めに研究テーマが各教員から提示され、配属希望調査の後、指導教員が決定される。配属後は、指導教員の指導の元、継続的に自学自習、研究を進める。自身の研究テーマに対し、立案した研究計画に従って目的が達成できるよう、情報収集や実験または研究準備などを進める。具体的な方針や内容については、指導教員と随時相談すること。
[評価の観点]
 後期中頃に中間発表会を、2月に研究論文および発表予稿の提出、卒業研究発表会を行う。両発表会において、電気電子工学科全教員により以下の観点に基づき、論文内容(中間発表会の場合は、予稿原稿)と発表技術についての評価を行う。
◎ 論文内容について
 ① 研究テーマが意義のある適切なものであることを把握し、その内容が表現されているか。
 ② 研究方法が周到で、実験、製作の過程あるいは思考、計算の過程などが継続性を持って明確に述べられているか。
 ③ 論文中の文章、図、表、写真などがわかりやすくまとめられているか。 
 ④ 研究の結果が総合的にわかりやすくまとめられており、初期の目標と関連づけて記述されているか。
◎ 発表技術について
 ⑤ 聞き手に対し明瞭な言葉や図表などで説明がなされ、発表態度や事前の準備が良く工夫されたものであるか。
 ⑥ 質問の意味を的確に理解し、真摯な態度で応答できているか。
[評価方法]
 中間発表会、卒業研究発表会、卒業研究論文および発表予稿の内容により、総合的に評価を行う。いずれの発表会においても複数の審査員により“評価の観点 ①~⑥”に基づいて、合・否により評価を行う。合の評価が合格である。卒業研究発表会において、電気電子工学科全教員により発表技術についての評価を行う。論文内容については3名の教員(主査:指導教員,副査:2名)により審査し、この際、中間発表会での報告結果を考慮し、研究が継続的に行われたことも含めて評価を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 担任によるガイダンス 研究課題の問題点と目的を認識することができる。
2週 研究計画の策定 研究課題の問題点と目的を認識することができる。研究課題を解決するための方針を立案することができる。
3週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
4週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
5週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
6週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
7週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
8週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
2ndQ
9週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
10週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
11週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
12週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
13週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
14週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
15週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
16週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
後期
3rdQ
1週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
2週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
3週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
4週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
5週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
6週 文献調査、ゼミ、実験
中間発表会予稿作成
これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
7週 中間発表会 研究の過程を論文にまとめることができる。研究内容をまとめてプレゼンテーションし、質疑に対して適切に回答することができる。
8週 文献調査、ゼミ、実験 これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
4thQ
9週 文献調査、ゼミ、実験
これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。
10週 文献調査、ゼミ、実験
論文作成
これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。研究課程および結果を論文にまとめることができる。
11週 文献調査、ゼミ、実験
論文作成
これまで学んできた数学や自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことができる。文献など適切な情報収集をすることができる。実験計画を立て、実験装置や測定装置を準備して実験を遂行することができる。収集したデータについて評価することができる。研究課程および結果を論文にまとめることができる。
12週 論文作成 研究課程および結果を論文にまとめることができる。
13週 論文作成 研究課程および結果を論文にまとめることができる。
14週 卒業研究発表会予稿作成
卒業研究論文提出
研究課程および結果を論文にまとめることができる。
15週 卒業研究発表会 研究内容をまとめてプレゼンテーションし、質疑に対して適切に回答することができる。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他論文発表予稿合計
総合評価割合03000006010100
基礎的能力030000001040
専門的能力00000060060