情報工学実験

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報工学実験
科目番号 117044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 教科書:木下 是雄 著「理科系の作文技術」(中公新書),プリント教材・資料/参考図書:木下 是雄 著「レポートの組み立て方」(筑摩書房),二木 紘三 著「論文・レポートの書き方 理系・技術系編」(日本実業出版社),鷲田 小彌太、廣瀬 誠 共著「論文レポートはどう書くか」(日本実業出版社)
担当教員 原田 恵雨

到達目標

1)実験テーマの実施を通じて、これまでに講義で学んだ技術の実現能力を高める。
2)実体験で得た技術的知識、技術的手法、実験の結果・成果を適切な技術文書として纏めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各実験テーマにおける学習目標の一般目標に照らして、講義で学んだ技術と関連しつつ、実験項目の基本的知識・原理を説明できる。各実験テーマにおける学習目標の一般目標に照らして、講義で学んだ技術と関連しつつ、実験項目の基本的知識・原理を一部説明できる。各実験テーマにおける学習目標の一般目標に照らして、講義で学んだ技術と関連しつつ、実験項目の基本的知識・原理を説明できない。
評価項目2各実験テーマにおける学習目標の行動目標に照らして、実験項目を実行し、必要な実験成果物を提示できる。各実験テーマにおける学習目標の行動目標に照らして、実験項目を実行し、必要な実験成果物を一部提示できる。各実験テーマにおける学習目標の行動目標に照らして、実験項目を実行できず、必要な実験成果物を提示できない。
評価項目3読者の存在を意識した基本的構成がなされた技術文書としての実験報告書を適切に提示できる。読者の存在を意識した基本的構成がなされた技術文書としての実験報告書を提示できる。読者の存在を意識した基本的構成がなされた技術文書としての実験報告書を提示できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(1) 専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする)の知識と能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(2) いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し,データを正確に解析し,工学的に考察し,かつ説明・説得する能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(4) (工学)技術者が経験する実務上の問題点と課題を解決し,適切に対応する基礎的な能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (f) 論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力
学習目標 Ⅰ 人間性
学習目標 Ⅱ 実践性
学習目標 Ⅲ 国際性
学校目標 C(コミュニケーション) 日本語で記述,発表,討論するプレゼンテーション能力と国際的な場でコミュニケーションをとるための語学力の基礎能力を身につける
本科の点検項目 C-ⅰ 自分の考えをまとめてプレゼンテーションできる
本科の点検項目 C-ⅲ 自分の考えを論理的に日本語の文章で記述できる
学校目標 E(継続的学習) 技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力を身につける
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる
学校目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
学科目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,情報工学実験,情報通信Ⅰ・Ⅱ,システム工学などを通して,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける.
本科の点検項目 F-ⅱ 実験,演習,研究を通して,課題を認識し,問題解決のための実施計画を立案・実行し,その結果を解析できる
本科の点検項目 F-ⅲ 専門とする分野の技術を実践した結果を工学的に考察して,期限内にまとめることができる
学校目標 I(チームワーク) 自身の専門領域の技術者とは勿論のこと,他領域の技術者ともチームを組み,計画的かつ円滑に仕事を遂行できる能力を身につける
学科目標 I(チームワーク) 情報工学実験,学外実習などを通して,自身の専門領域の技術者とは勿論のこと,他領域の技術者ともチームを組み,計画的かつ円滑に仕事を遂行できる能力を身につける.
本科の点検項目 I-ⅰ 共同作業における責任と義務を認識し,計画的かつ円滑に仕事を遂行できる能力を身につける

教育方法等

概要:
これまでに座学等で学習した知識を活用して、情報技術者に必要な技術を身につけるために実験を行う。
この実験では、 4年次の実験よりもさらに応用の効いたテーマについて、チーム学習を通じて、より業務に近い形式で実施する。
また、実験報告書作成を通じて技術的文書作成能力の向上を目指す。
授業の進め方・方法:
 班編成による共同実験で実施する。ハードウェア実験は3週で1つの実験テーマを実施し、ソフトウェア実験は、6週間で1つの実験テーマを実施する。実施場所は、4F情報通信実験室(H403)、3F情報処理実習室(H301)、3F情報システム実習室(H302)となる。
 授業計画欄に示すのはある班におけるものであって、班によってはその順序が変わる場合がある。
 評価は実験テーマ毎に課す実験報告書、学期毎に提出を課す実験ノート、実験成果物の全ての提出を前提とする。中間試験・定期試験を課さない。実験テーマ毎の評価を時間数に応じて重み付け平均し、最終評価とする。各実験テーマにおける評価は、実験中や実験報告書提出時の態度、および実験報告書の内容を総合する。合格点は60点以上とする。
注意点:
 ハードウェア実験の指導書は1週間前に配布されるので、実験日までに実験内容を理解しておくこと。実験当日は実験テーマにおいて必要とされる実験ノート・関連教科書・関数電卓・作図用具一式、作業用フラッシュメモリ等を用意すること。
 自学自習時間は実験報告書を執筆すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期実験ガイダンス、実験機器説明 実験の進め方、実験機器の扱い方を説明できる。
2週 組み込みシステムとリアルタイムOS リアルタイムOSの概念を説明できる。
3週 組み込みシステムとリアルタイムOS リアルタイムOSの概念を説明できる。
4週 組み込みシステムとリアルタイムOS リアルタイムOSの概念を説明できる。
5週 PC-UNIXサーバ ネットワーク関連のPC UNIXサーバを構築できる。
6週 PC-UNIXサーバ ネットワーク関連のPC UNIXサーバを構築できる。
7週 PC-UNIXサーバ ネットワーク関連のPC UNIXサーバを構築できる。
8週 予備実験、報告書執筆指導 適切な技術文書としての実験報告書の執筆できる。
2ndQ
9週 プロジェクト形式によるプログラム開発 チームにより1つのシステムを設計し開発できる。
10週 プロジェクト形式によるプログラム開発 チームにより1つのシステムを設計し開発できる。
11週 プロジェクト形式によるプログラム開発 チームにより1つのシステムを設計し開発できる。
12週 プロジェクト形式によるプログラム開発 チームにより1つのシステムを設計し開発できる。
13週 プロジェクト形式によるプログラム開発 チームにより1つのシステムを設計し開発できる。
14週 プロジェクト形式によるプログラム開発 チームにより1つのシステムを設計し開発できる。
15週 予備実験、報告書執筆指導 適切な技術文書としての実験報告書の執筆ができる。
16週

評価割合

実験時・報告書提出時の態度実験ノート報告書の体裁報告書の内容合計
総合評価割合20202040100
基礎的能力2020202080
専門的能力0002020
分野横断的能力00000