1) 計算機実習を通じ,GUIやバージョン管理システムも含めたオブジェクト指向型プログラミング言語によるプロジェクトの開発方法や基本的なUMLダイアグラムとの関係について理解し,説明・実践できること.
2) オブジェクト指向的手法について理解し,その考え方に基づく問題の分析・設計・実装ができること.
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(1) 専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする)の知識と能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (g) 自主的,継続的に学習できる能力
学習目標 Ⅱ 実践性
学校目標 E(継続的学習) 技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力を身につける
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる
学校目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
学科目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,情報工学実験,情報通信Ⅰ・Ⅱ,システム工学などを通して,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける.
本科の点検項目 F-ⅰ ものづくりや環境に関係する工学分野のうち,専門とする分野の知識を持ち,基本的な問題を解くことができる
概要:
ソフトウェア工学において重要な手法である,オブジェクト指向設計・開発の基礎を学習する.オブジェクト指向設計段階における標準的な表記であるUML,オブジェクト指向型プログラミング言語を使用した実習,ソースコードを共有するチーム開発について,学習および実習により理解を深める.
授業の進め方・方法:
オブジェクト指向設計段階における標準的な表記であるUML,オブジェクト指向型プログラミング言語を使用した実習,ソースコードを共有するチーム開発について実習を交えながら実施し理解を深める.
達成目標についての問題を中間試験・定期試験・課題レポートで出題し,その答案内容を評価します.
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートやオンラインテストを実施します。
試験,演習,および課題とレポートを100点法で採点し,中間試験35%,定期試験40%,演習と課題レポート25%の割合で評価します.レポート提出期限後の提出は減点の対象となることがあります.合格点は60点以上です.再試験は基本的に実施されないものと考え,継続的な学習を心がける必要があります.
注意点:
基本的に,実習室で授業を行うものとし,関連文書はプリントで配布,あるいはWebブラウザで閲覧可とする.授業内で出題される課題については,提出の要・不要を問わず,自学自習に取り組むことにより必ず次回の授業時までに完成させておく必要がある.提出を要する課題の場合,内容が不適切な場合には再提出を求めることがある.
自学自習として,日常の授業のための予習復習,理解を深めるための演習課題,および各試験の準備を行う必要がある.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オブジェクト指向に関する基本事項(1) |
オブジェクト指向に関する基本的な用語の意味を理解する.
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2週 |
オブジェクト指向に関する基本事項(2) |
オブジェクト指向が考案された歴史的な流れから背景を理解する.
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3週 |
オブジェクト指向型プログラミング言語によるプロジェクト開発の基本事項(1) |
オブジェクト指向プログラミング言語の開発に利用する統合開発環境について,仕組みと利用方法を理解する.
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4週 |
オブジェクト指向型プログラミング言語によるプロジェクト開発の基本事項(2) |
ソースコードからクラス図,ドキュメントを作成する仕組みと方法を理解する.
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5週 |
オブジェクト指向型プログラミング言語によるプロジェクト開発の基本事項(3) |
ソースコードからクラス図,ドキュメントを作成する仕組みと方法を理解する.
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6週 |
オブジェクト指向型プログラミング言語によるプロジェクト開発の基本事項(4) |
統合開発環境を用いて,チーム開発に必要なバージョン管理システムの基本的な仕組み,利用方法を理解する.
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7週 |
オブジェクト指向型プログラミング言語によるプロジェクト開発の基本事項(5) |
オブジェクト指向の重要な要素であるクラスと継承について具体的な利用方法を理解する.
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8週 |
中間評価試験 |
第7週までの内容についての理解度を筆記試験により評価する.
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4thQ |
9週 |
オブジェクト指向型プログラミング言語によるプロジェクト開発の基本事項(6) |
オブジェクト指向の重要な要素であるポリモーフィズムについて具体的な利用方法を理解する.
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10週 |
UMLのダイアグラム |
クラス図以外の主要なダイアグラムについて使い方を理解する.
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11週 |
オブジェクト指向的手法の実践(1) |
GUIアプリケーションの作成を通じてオブジェクト指向プログラミングへの理解を深める.
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12週 |
オブジェクト指向的手法の実践(2) |
GUIアプリケーションの作成を通じてオブジェクト指向プログラミングへの理解を深める.
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13週 |
オブジェクト指向的手法の実践(3) |
与えられた問題の分析・設計・実装を通じてオブジェクト指向プログラミングへの理解を深める.
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14週 |
オブジェクト指向的手法の実践(4) |
与えられた問題の分析・設計・実装を通じてオブジェクト指向プログラミングへの理解を深める.
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15週 |
オブジェクト指向的手法の実践(5) |
与えられた問題の分析・設計・実装を通じてオブジェクト指向プログラミングへの理解を深める.
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16週 |
定期試験 |
理解度を筆記試験により評価する.
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | ソフトウェア | ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。 | 4 | 後11,後13,後14,後15 |
分野別の工学実験・実習能力 | 情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後11,後12,後13,後14,後15 |
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。 | 4 | 後4,後5,後11,後12,後13,後14,後15 |
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後11,後12,後13,後14,後15 |
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後11,後12,後13,後14,後15 |
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後11,後12,後13,後14,後15 |
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。 | 3 | 後3 |
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。 | 3 | 後3,後13 |
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。 | 4 | 後11,後13,後14,後15 |