到達目標
1. 部分積分法を用い、いろいろな関数の積分をすることができる。
2. 1変数関数の定積分を応用し、図形の面積・体積や長さを求めることができる。
3. 関数の近似やべき級数を理解し、基本的な関数の近似式やマクローリン展開を求めることができる。
4. 偏微分に関する問題を解くことができる。
5. 1階微分方程式及び2階定数係数線形微分方程式を解くことができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | いろいろな関数を積分することができ、図形の面積・体積や長さに関する問題を解くことができる。 | いろいろな関数を積分することができ、図形の面積・体積や長さに関する基本的な問題を解くことができる。 | いろいろな関数を積分することができない。また、図形の面積・体積や長さに関する基本的な問題を解くことができない。 |
評価項目2 | 関数の近似式とべき級数展開、2変数関数の近似式を理解し、関数の近似式や偏微分に関する問題を解くことができる。 | 関数の近似式とべき級数展開、2変数関数の近似式を理解し、関数の近似式や偏微分に関する基本的な問題を解くことができる。 | 関数の近似式とべき級数展開、2変数関数の近似式を理解することができない。また、関数の近似式や偏微分に関する問題を解くことができない。 |
評価項目3 | 1階及び2階微分方程式を解くことができる。 | 基本的な1階及び2階微分方程式を解くことができる。 | 基本的な1階及び2階微分方程式を解くことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習目標 Ⅱ 実践性
本科の点検項目 D-ⅰ 数学に関する基礎的な問題を解くことができる
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる
教育方法等
概要:
2年次で学んだ微分法・積分法を活用して、積分の応用、関数の級数展開、偏微分法、微分方程式を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書に沿った講義を中心に進め、プリント等による演習と理解度を確認する到達度試験を適宜行う。成績は、定期試験(40%)、達成度試験(40%)および平素の学習状況(課題:20%)を総合して評価する。
注意点:
2年次で学んだ数学ⅡAの知識が前提となるので適宜復習して授業に望むこと。また、講義で配布される演習課題により日々の予習・復習を行うこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
積分の計算:部分積分法 |
部分積分法を用いて、積分を計算することができる。
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2週 |
積分の計算:置換積分法・部分積分法の応用 |
置換積分法・部分積分法を用いて、いろいろな関数の不定積分や定積分の値を求めることができる。
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3週 |
積分の計算:いろいろな関数の積分(1) |
分数関数・無理関数の積分を計算できる。
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4週 |
積分の計算:いろいろな関数の積分(2) |
三角関数の積や商の積分を計算することができる。
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5週 |
積分の応用:図形の面積、曲線の長さ |
積分を用いて、図形の面積や曲線の長さを用いることができる。
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6週 |
積分の応用:立体の体積 |
積分を用いて、立体の体積を求めることができる。
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7週 |
演習、達成度試験 |
達成度を把握し、理解度の向上を図る。
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8週 |
いろいろな応用:媒介変数表示による図形 |
媒介変数表示された図形の面積や曲線の長さを求めることができる。
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2ndQ |
9週 |
いろいろな応用:極座標による図形 |
極座標表示された図形の面積や曲線の長さを求めることができる。
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10週 |
いろいろな応用:広義積分、変化率と積分 |
広義積分を求めることができる。また、変化率と積分の関係を理解している。
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11週 |
関数の展開:多項式による近似(1) |
関数の1次近似式及び2次近似式を求めることができる。
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12週 |
関数の展開:多項式による近似(2) |
指定された自然数nに対して、関数のn次近似式を求めることができる。
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13週 |
関数の展開:数列の極限、級数 |
数列の極限及び級数の収束・発散を調べることができる。
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14週 |
関数の展開:べき級数とマクローリン展開 |
べき級数の収束条件を理解し、関数のマクローリン展開を求めることができる。
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15週 |
関数の展開:オイラーの公式 |
オイラーの公式を理解し、複素数の値を取る関数を微分することができる。
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16週 |
前期定期試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
偏微分法:2変数関数 |
2変数関数の定義域と値域を理解し、2変数関数の曲面を求めることができる。
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2週 |
偏微分法:偏導関数 |
偏導関数を計算することができる。
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3週 |
偏微分法:全微分 |
全微分の意味を理解し、関数の全微分を計算することができる。
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4週 |
偏微分法:合成関数の微分法 |
合成関数の微分法を用いて、関数を微分及び偏微分することができる。
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5週 |
偏微分の応用:高次偏導関数 |
第2次偏導関数を求めることができる。
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6週 |
偏微分の応用:極大・極小 |
2変数関数の極大・極小を判定することができる。
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7週 |
偏微分の応用:陰関数の微分法、条件付き極値問題 |
陰関数を理解し、陰関数の微分を計算することができる。また、陰関数の微分法を応用して、定義域を制限した場合の2変数関数の極値を求めることができる。
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8週 |
演習、達成度試験 |
達成度を把握し、理解度の向上を図る。
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4thQ |
9週 |
1階微分方程式:微分方程式の意味、微分方程式の解 |
微分方程式の一般解及び特殊解の意味を理解している。
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10週 |
1階微分方程式:変数分離形 |
変数分離形の微分方程式を解くことができる。
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11週 |
1階微分方程式:同次形 |
同次形の微分方程式を解くことができる。
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12週 |
1階微分方程式:1階線形微分方程式 |
定数変化法を用いて、1階線形微分方程式を解くことができる。
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13週 |
2階微分方程式:微分方程式の解、線形微分方程式 |
2階微分方程式の一般解・特殊解の意味を理解し、斉次・非斉次の場合の線形微分方程式の一般解の形を説明することができる。
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14週 |
2階微分方程式:定数係数斉次線形微分方程式 |
定数係数斉次線形微分方程式を解くことができる。
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15週 |
2階微分方程式:定数係数非斉次線形微分方程式 |
定数係数非斉次線形微分方程式を解くことができる。
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16週 |
後期定期試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 達成度試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 40 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 40 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |