科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 哲学
科目番号 116898 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:3
教科書/教材 適宜プリントを配布するので、特に指定しない。
担当教員 多田 光宏

到達目標

 人文・社会科学的な視点から人間、社会、文化について多面的に理解し、国際社会の一員として社会的諸問題の解決に向けて主体的に貢献する自覚と素養を培う。
 人間活動や科学技術の役割と影響に関心を持ち、幸福とは何かを追究しながら、技術者として社会に貢献する自覚と素養を培う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生命倫理学の基本用語・論点を理解し、それを用いて自分の考えを述べることができる。講義の内容をよく理解し、自分で資料等を収集した上で、基本用語を適切に使用し、自分の考えを述べることができる。講義の内容をよく理解し、基本用語を適切に使用し、自分の考えを述べることができる。講義の内容を理解しようとせず、独りよがりな自分の考えを述べる。
環境倫理学の基本用語・論点を理解し、それを用いて自分の考えを述べることができる。講義の内容をよく理解し、自分で資料等を収集した上で、基本用語を適切に使用し、自分の考えを述べることができる。講義の内容をよく理解し、基本用語を適切に使用し、自分の考えを述べることができる。講義の内容を理解しようとせず、独りよがりな自分の考えを述べる。
技術者倫理の基本用語・論点を理解し、それを用いて自分の考えを述べることができる。講義の内容をよく理解し、自分で資料等を収集した上で、基本用語を適切に使用し、自分の考えを述べることができる。講義の内容をよく理解し、基本用語を適切に使用し、自分の考えを述べることができる。講義の内容を理解しようとせず、独りよがりな自分の考えを述べる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 現代の倫理に関わる諸問題を取り上げ、その各々について倫理学がどのように考えようとしているのかを講義する。取り上げられるトピックスは、生命倫理、環境倫理、技術者倫理を対象とする。
授業の進め方・方法:
 内容が多岐に渡る為、適宜プリントを配布するので、教科書は使用しない。ただし、参考図書に目を通すことが望ましい。
注意点:
 トピックスとして取り上げる現代の諸問題には、明確な一つの解答が存在する訳ではない。それ故に、受講者は「自分で」注意深く考えなければならない。というのも、これらの問題群について考えることは、完全な唯一の正解ではなく、複数解の中から最適解を求める工学の思考方法と類似しているからである。
 受講者は講義中に取り上げられたトピックスに関連するニュース等に関心を抱き、講義時間外にも自分の考えを検討・整理する時間を必ず持ち、自分でノートにまとめる等、自学自習に取り組むこと。その成果については、講義中に課すレポートや定期試験によって評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.倫理学的に考えるとは? 倫理学的な思考の性質を理解できる。
2週 2.倫理学の基礎理論 倫理学の基礎理論について理解できる。
3週 3.生命倫理の基礎 生命倫理の基本事項について理解できる。
4週 4.臓器移植(1) 臓器移植の諸問題について理解できる。
5週 5.臓器移植(2) 臓器移植の諸問題について理解できる。
6週 6.着床前診断(1) 着床前診断の諸問題について理解できる。
7週 7.着床前診断(2) 着床前診断の諸問題について理解できる。
8週 8.中間試験
2ndQ
9週 9.尊厳死 尊厳死の諸問題について理解できる。
10週 10.環境問題の現状と環境倫理 環境問題の特徴と環境倫理学の基礎について理解することができる。
11週 11.事例研究 事例を通じて、何が問題であったかを理解することができる。
12週 12.環境倫理の基礎理論 環境倫理の基礎理論について理解することができる。
13週 13.技術者倫理の基礎 技術者倫理の特徴を理解することができる。
14週 14.事例研究 事例を通して、技術者に求められている倫理的な責任について理解することができる。
15週 15.事例研究 事例を通して、技術者に求められている倫理的な責任について理解することができる。
16週 定期試験

評価割合

中間試験定期試験レポート合計
総合評価割合354025100
基礎的能力354025100