概要:
細胞小器官の役割,炭水化物代謝,ATP生産,光合成,脂質代謝,窒素代謝など生命現象の発現に関わる多くの化学反応である生体内代謝に関する講義を中心として解説する。
授業の進め方・方法:
教科書の他,プリント,プロジェクタ等を利用して講義する。講義時には,ノート,筆記用具,プリントを綴じるファイルを用意すること。成績評価は定期試験45%,テスト(中間まとめ)35%,課題レポート20%の割合で評価する。合格点は60点である。評価点が50点以上60点未満の場合に受講態度および課題提出状況が良好な者に対して再試験(試験分80%)を行うことがある。なお,再試験を受けた場合の評価は60点を超えないものとする。
注意点:
授業内容で様々な微生物の機能を理解するためには,充分な予習復習(自学自習)が必要である。本科目の単位修得には30時間以上の自学自習を必要とする。授業項目の理解を深めるために課題レポートを実施し,それをもって自学自習の評価の一部とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 前1 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 前1 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 前7,前9 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 4 | 前2,前5 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。 | 4 | 前3,前9,前10,前11 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 4 | 前15 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 4 | 前5 |
グリコシド結合を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
多糖の例を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | 前12,前13 |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 前15 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 前14,前15 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 4 | 前15 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 前2 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 前6 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 4 | 前4 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 前2,前4 |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 4 | 前9 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 4 | 前9,前10 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 4 | 前10 |