食品化学

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 食品化学
科目番号 117085 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 水品善之他編 「食品学I 食品の成分と機能を学ぶ」 羊土社,香川芳子監修 「食品成分表2018」 女子栄養大学出版部/参考書:高野克己他編著 「パソコンで学ぶ食品化学」 三共出版,吉田勉監修 「わかりやすい食物と健康1 食品とその成分」 三共出版,H.-D. Belitz et al., “Food Chemistry”, Springer
担当教員 宇津野 国治

到達目標

食品中に含まれる成分の特性を理解し,食品の化学に関する問題を解くことができる。
継続的に自学自習に取り組むことができる。
積極的に議論に参加したり,自分の考えや調べた内容を分かりやすく発表することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
食品中に含まれる成分の特性を理解し,食品の化学に関する問題を解くことができる。 食品中に含まれる成分の特性を理解し,食品の化学に関する問題を解くことができる。食品中に含まれる成分の特性を概ね理解し,食品の化学に関する問題を考えることができる。食品中に含まれる成分の特性を理解できず,食品の化学に関する問題を解くことができない。
継続的に自学自習に取り組むことができる。積極的かつ継続的に自学自習に取り組むことができる。継続的に自学自習に取り組むことができる。継続的に自学自習に取り組むことができない。
積極的に議論に参加したり,自分の考えや調べた内容を分かりやすく発表することができる。積極的に議論に参加したり,自分の考えや調べた内容を分かりやすく発表することができる。議論に参加したり,自分の考えや調べた内容を発表することができる。議論に参加できず,自分の考えや調べた内容を発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
食品に含まれる成分の構造と機能について学ぶ。演習として,1日の献立を立案し,日本人の食事摂取基準との比較を行う。また,食品に関する問題点について調査を行い,自分の考えを発表してもらう。
授業の進め方・方法:
授業はグループワークや発表を中心に進めていく。最初の授業で,「食品に関して,どのような興味・関心(あるいは心配・不安)を持っているのか?」について5分間程度で発表してもらうので,自分の考えをまとめておくこと(事例を挙げ,理由を説明する。具体例や自分自身の体験などをふまえること)。授業を受ける前に2時間以上の自学自習が必要であり,毎回レポートを提出してもらう。成績評価は定期試験35%,中間試験35%,発表20%,質問・議論10%である。合格点は60点以上である。再試験は定期試験と中間試験の70%分とする。
注意点:
正当な理由なく発表を行わなかった場合や議論に参加していない場合,レポートを提出しなかった場合,または自学自習時間が不足している場合には成績評価を60点未満とする。授業態度の悪い者に対しては再試験を実施しない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 食品の機能
(教科書pp.123~135)
食品の機能について説明することができる。
2週 水分
(教科書pp.91~99)
水分活性について説明できる。
3週 食品添加物
(発表および議論)
食品添加物について自分なりに考察し,発表し,議論することができる。
4週 炭水化物
(教科書pp.28~43)
炭水化物の構造と機能を説明できる。
5週 脂質
(教科書pp.43~57)
脂質の構造と機能を説明できる。
6週 タンパク質
(教科書pp.57~69)
タンパク質の構造と機能を説明できる。
7週 遺伝子組換え食品
(発表および議論)
遺伝子組換え食品について自分なりに考察し,発表し,議論することができる。
8週 ビタミン
(教科書pp.69~77)
ビタミンの機能を説明できる。
4thQ
9週 中間試験
10週 ミネラル
(教科書pp.77~81)
ミネラルの機能を説明できる。
11週 色素成分・呈味成分
(教科書pp.100~111)
代表的な色素成分と呈味成分を挙げ,その構造を書ける。
12週 今日の食品に関する問題点
(発表)
今日の食品に関する問題点を認識し,それについて自分なりに考察し,発表することができる。
13週 日本人の食事摂取基準
(食品成分表 資料編)
日本人の食事摂取基準について理解できる。
14週 食品成分表を用いた食生活の解析
(発表)
1日の食事の献立を考え,それについて栄養成分の解析を行うことができる。自分の立案した献立の問題点を見出すことができる。さらに,食品化学の知識を基に改善策を提案することができる。
15週 これからの食生活に向けて
(議論)
これからの食生活に向けて自分の考えを分かりやすく伝え、他の人と議論することができる。
16週 定期試験

評価割合

定期試験中間試験発表質問・議論合計
総合評価割合35352010100
基礎的能力15155035
専門的能力202010555
分野横断的能力005510