到達目標
1.これまで学んできた数学,自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことが出来る。
2.研究課題の問題点・目的を認識できる。
3.研究課題を解決するための方針を立案できる。
4.適切な情報を収集(文献調査等)することができる。
5.実験計画を立て,実験装置・器材を準備して実験を遂行できる。
6.収集した各種データや情報を適切な基準を用いて解釈・評価することができる。
7.研究の過程および成果を論文形式でまとめることができる。
8.研究内容を要約してプレゼンテーションを行い,質疑に対して適切に応答することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.これまで学んできた数学,自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことが出来る。 | これまで学んできた数学,自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことが出来る。 | これまで学んできた数学,自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を助言・指導を得て示すことが出来る。 | これまで学んできた数学,自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する基本的な能力を助言・指導を得ても示すことが出来ない。 |
2.研究課題の問題点・目的を認識できる。 | 研究課題の問題点・目的を認識できる。 | 研究課題の問題点・目的を助言・指導を得て認識できる。 | 研究課題の問題点・目的を助言・指導を得ても認識できない。 |
3.研究課題を解決するための方針を立案できる。 | 研究課題を解決するための方針を立案できる。 | 研究課題を解決するための方針を助言・指導の得て立案できる。 | 研究課題を解決するための方針を助言・指導を得ても立案できない。 |
4.適切な情報を収集(文献調査等)することができる。 | 適切な情報を収集(文献調査等)することができる。 | 適切な情報を助言・指導を得て収集(文献調査等)することができる。 | 適切な情報を助言・指導を得ても収集(文献調査等)することができない。 |
5.実験計画を立て,実験装置・器材を準備して実験を遂行できる。 | 自ら実験計画を立て,実験装置・器材を準備して実験を遂行できる。 | 助言・指導を得て実験計画を立て,実験装置・器材を準備して実験を遂行できる。 | 助言・指導を得ても実験計画を立てて実験装置・器材を準備して実験を遂行できない。 |
6.収集した各種データや情報を適切な基準を用いて解釈・評価することができる。 | 収集した各種データや情報を適切な基準を用いて解釈・評価することができる。 | 収集した各種データや情報を適切な基準を用い,助言・指導を得て解釈・評価することができる。 | 助言・指導を得ても収集した各種データや情報を適切な基準を用いて解釈・評価することができない。 |
7.研究の過程および成果を論文形式でまとめることができる。 | 研究の過程および成果を論文形式でまとめることができる。 | 研究の過程および成果を助言・指導を得て論文形式でまとめることができる。 | 助言・指導を得ても研究の過程および成果を論文形式でまとめることができない。 |
8.研究内容を要約してプレゼンテーションを行い,質疑に対して適切に応答することができる。 | 研究内容を要約してプレゼンテーションを行い,質疑に対して適切に応答することができる。 | 助言・指導の得て研究内容を要約してプレゼンテーションを行い,質疑に対して適切に応答することができる。 | 助言・指導を得ても研究内容を要約してプレゼンテーションを行って質疑に対して適切に応答することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(3) 工学の基礎的な知識・技術を統合し,創造性を発揮して課題を探求し,組み立て,解決する能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(4) (工学)技術者が経験する実務上の問題点と課題を解決し,適切に対応する基礎的な能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (f) 論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (g) 自主的,継続的に学習できる能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能力
物質工学科の学習・教育到達目標 3 学外実習,化学物質安全学,資源・エネルギー工学,卒業研究などを通して,社会や時代が要求する技術を工夫,開発,システム化できる創造力,デザイン能力,総合力を持った技術を身につける。
学習目標 Ⅰ 人間性
学習目標 Ⅱ 実践性
学校目標 C(コミュニケーション) 日本語で記述,発表,討論するプレゼンテーション能力と国際的な場でコミュニケーションをとるための語学力の基礎能力を身につける
本科の点検項目 C-ⅰ 自分の考えをまとめてプレゼンテーションできる
本科の点検項目 C-ⅱ 相手の意見や主張を理解し,討論できる
学校目標 E(継続的学習) 技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力を身につける
本科の点検項目 E-ⅰ 技術の変化に関心を持ち,自主的に新たな知識を獲得できる
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる
学校目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
本科の点検項目 F-ⅱ 実験,演習,研究を通して,課題を認識し,問題解決のための実施計画を立案・実行し,その結果を解析できる
本科の点検項目 F-ⅲ 専門とする分野の技術を実践した結果を工学的に考察して,期限内にまとめることができる
学校目標 H(社会と時代が求める技術) 社会や時代が要求する技術を工夫,開発,システム化できる創造力,デザイン能力,総合力を持った技術を身につける
本科の点検項目 H-ⅰ 専門とする分野について,社会が要求する技術課題を認識できる
教育方法等
概要:
高専における勉学の集大成となる科目である。学生実験とは異なり研究テーマに関する調査,実験計画の立案と実行,結果の解析等,すべてを自分で行う。
卒業研究を通して,日本語で記述,発表,討論するプレゼンテーションの基礎能力,技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力,もの創りに関する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける。
授業の進め方・方法:
専門分野における問題の発見や理解,技術の開発・適用,プレゼンテーションなど,研究に関連する一連の能力の養成を目指す。実践的な技術開発の経験をさせる。
達成目標の達成度について,以下の方法により総合的に評価する.
・中間報告会を開催し,評価の観点に基づき各審査員が100点法で評価する。平均点を中間報告会評価点とする。
・1月に論文提出を求める。2名の審査員(主査1名=指導教員,副査1名)が論文を査読し,評価の観点に基づいてそれぞれ100点法で評価する。主査の評価を60%,副査の評価を40%で合計し,論文評価点とする。
・2月に論文審査会を開催する。各審査員は評価の観点に基づいて100点法で評価し,平均点を審査会発表点とする。
・指導教員は年間を通した学生の卒業研究への取り組みの状況を検証可能な方法によって100点法で評価する。これを研究遂行点とする。
・中間報告会評価点を20%,論文評価点を30%,審査会評価点を20%,研究遂行点を30%で合計したものを成績とする。
合格点は60点である。
注意点:
卒業研究を行うにあたっては,平素から指導教員と十分な討論を行わなければならない。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
各研究室におけるガイダンス |
研究課題の問題点・目的を認識できる。
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2週 |
研究計画の策定・立案 |
研究課題の問題点・目的を認識できる。 研究課題を解決するための方針を立案できる。
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3週 |
文献調査,ゼミ,実験等 |
これまで学んできた数学,自然科学および工学を実践に移す能力と必要な知識を適用する能力を示すことが出来る。 適切な情報を収集(文献調査等)することができる。
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4週 |
実験,文献調査,ゼミ等 |
実験計画を立て,実験装置・器材を準備して実験を遂行できる。 収集した各種データや情報を適切な基準を用いて解釈・評価することができる。
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5週 |
同上 |
同上
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6週 |
同上 |
同上
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7週 |
同上 |
同上
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8週 |
同上 |
同上
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2ndQ |
9週 |
同上 |
同上
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10週 |
同上 |
同上
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11週 |
同上 |
同上
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12週 |
同上 |
同上
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13週 |
同上 |
同上
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14週 |
同上 |
同上
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15週 |
同上 |
同上
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
卒業研究中間報告会準備 |
研究内容を要約してプレゼンテーションを行い,質疑に対して適切に応答することができる。
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2週 |
10月中旬:卒業研究中間報告会 |
同上
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3週 |
実験,文献調査,ゼミ等 |
実験計画を立て,実験装置・器材を準備して実験を遂行できる。 収集した各種データや情報を適切な基準を用いて解釈・評価することができる。
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4週 |
同上 |
同上
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5週 |
同上 |
同上
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6週 |
同上 |
同上
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7週 |
同上 |
同上
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8週 |
同上 |
同上
|
4thQ |
9週 |
同上 |
同上
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10週 |
同上 |
同上
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11週 |
12月中旬~1月上旬:卒業論文のまとめ |
研究の過程および成果を論文形式でまとめることができる。
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12週 |
同上 |
同上
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13週 |
1月中旬:準学士論文の提出 |
同上
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14週 |
準学士論文審査会の準備 |
研究内容を要約してプレゼンテーションを行い,質疑に対して適切に応答することができる。
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15週 |
1月下旬:準学士論文審査会 |
同上
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16週 |
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評価割合
| 中間報告会評価 | 論文評価 | 審査会評価 | 研究遂行点 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 30 | 20 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 10 | 10 | 10 | 40 |
専門的能力 | 10 | 20 | 10 | 20 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |