異文化コミュニケーション

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 異文化コミュニケーション
科目番号 0010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子・生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 Culture in Action -Classroom Activities for Cultural Awareness-
担当教員 若木 愛弓

到達目標

1. 自国文化と他国文化の差異や共通項に気づき、異文化間の相互理解・共生のための知識や態度を身につける。
2. 「文化」に関する様々なトピックについて、毎分100語程度の英語で意見を述べることができる。
3. 異文化理解のための外国語運用能力向上を図るものとして、TOEICスコア450-500点程度の英語力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1他国文化やその背景を深く理解し、自国文化との比較や異文化理解の考え方を踏まえて詳しく説明することができる。他国文化やその背景を理解し、自国文化との比較に基づいて説明することができる。他国文化やその背景を理解し、説明することができる。左記に満たない。
評価項目2相手の意見を適切な態度で聞くことができ、与えられたテーマについて毎分100語以上の英語で話すことができる。相手の意見を適切な態度で聞くことができ、与えられたテーマについて毎分80語程度の英語で話すことができる。相手の意見を適切な態度で聞くことができ、与えられたテーマについて毎分60語程度の英語で話すことができる。左記に満たない。
評価項目3十分な語彙と文法を習得し、必要な情報を正確かつ迅速に読み取る/聞き取ることができる。語彙と文法を概ね習得し、必要な情報を正確に読み取る/聞き取ることができる。語彙と文法を最低限習得し、情報を読み取る/聞き取ることができる。左記に満たない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
様々な文化集団の慣習、慣行やコミュニケーション・スタイルを理解するための活動を通し、自文化・他文化に対する偏見や先入観を批判的に捉え、自他の文化を相対化できる視点を養う。異文化理解や多文化共生のための基礎知識を定着させ、グローバル社会におけるコミュニケーションに必要な態度を養う。
授業の進め方・方法:
テキストのテーマに沿って、様々な文化における価値判断やコミュニケーション方法の多様性について学ぶ。講義は日本語で行うが、学生同士の意見交換の場も重視し、英語を使ったペアワークや発表などを実施することがある。
注意点:
・本科目のテキストと合わせて、応用英語I(前期)のテキストを毎回持参すること。
・授業内でTOEIC対策は行わないが、各自計画的に勉強を進めること。TOEICに関する質問も随時受け付ける。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 Culture
1. What is Culture?
2. Cultural Identity
「文化」とは何かについて考え、議論する。
「◯◯人」という文化的アイデンティティについて理解する。
2週 Culture
2. Cultural Identity
3. Hidden Culture
文化的アイデンティティについて理解する。
iceberg theoryについて理解する。
3週 Stereotypes
4. Description/Interpretation/Evaluation
5. Stereotypes about Japan
価値観や評価基準の多様性を理解する。
自文化に対するステレオタイプについて理解する。
4週 Stereotypes
5. Stereotypes about Japan
6. Stereotypes about People from Other Countries
自文化に対するステレオタイプについて理解する。
他文化に対するステレオタイプについて理解する。
5週 Verbal Communication
7. Words and Meaning
8. Translation Troubles
様々な「言葉」の表す世界の違いを理解する。
「訳」の難しさと工夫の必要性を理解する。
6週 Non-verbal Communication
9. Hand Gestures in Various Cultures
10. Personal Space
非言語コミュニケーションの一種として、様々なハンドサインの意味と役割を理解する。
コミュニケーションにおける「間」の重要性を理解する。
7週 Diversity
11. Multiculturalism in Japan
日本における多文化主義・政策について理解する。
8週 Diversity
12. Multicultural Contact Chart
多文化社会・グローバル社会における自らの役割について考える。
4thQ
9週 Perception
13. What Do You See?
14. Smiles in Cultures
ものの「見え方」や解釈の違いについて理解する。
10週 Communication Styles
15. Your Communication Style
自分のコミュニケーション・スタイルを客観的に分析する。
11週 Communication Styles
16. Secrets!
他者との話題の選択における文化的差異を理解する。
12週 Beliefs & Values
17. What's Important to You?
18. Cross-cultural values
様々な価値観を形成する要因を客観的に分析する
13週 Culture Shock
19. Advice to People from Other Countries
異文化間の交流で起こり得るトラブルを予測し、解決策を考える。
14週 Culture Shock
20. Experiencing Culture Shock
身の回りの「カルチャーショック」を実際に体験する。
15週 Review
16週 定期試験

評価割合

定期試験授業内の活動課題合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100