異文化コミュニケーション

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 異文化コミュニケーション
科目番号 APAE1020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子・生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 GHOST ゴースト-ニューヨークの幻- 映画で学ぶコミュニケーション演習
担当教員 若木 愛弓

到達目標

1. 場面に応じた様々な英語表現を理解・習得し、それらを用いた会話や作文によって他者と意思疎通を図ることができる。
2. 自国文化と他国文化の差異や共通項に気づき、異文化間の相互理解・共生のための知識や態度を身につける。
3. 異文化理解のための外国語運用能力向上を図るものとして、TOEICスコア450-500点程度の英語力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1150/wpm程度で話される英語を正確に理解し、場面に応じた英語表現を用いて適切に応答することができる。または同程度の作文記述ができる。150/wpm程度で話される英語の要点や意図を理解し、場面に応じた英語表現を用いて応答することができる。または同程度の作文記述ができる。150/wpm程度で話す英語話者の意図を理解し、場面に応じた英語表現を選択することができる。左記に満たない。
評価項目2他国文化やその背景を深く理解し、自国文化との比較や異文化理解の考え方を踏まえて詳しく説明することができる。他国文化やその背景を理解し、自国文化との比較に基づいて説明することができる。他国文化やその背景を理解し、説明することができる。左記に満たない。
評価項目3十分な語彙と文法を習得し、必要な情報を正確かつ迅速に読み取る/聞き取ることができる。語彙と文法を概ね習得し、必要な情報を正確に読み取る/聞き取ることができる。語彙と文法を最低限習得し、情報を読み取る/聞き取ることができる。左記に満たない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準1 学習・教育到達目標 (a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (f) 論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (g) 自主的,継続的に学習できる能力
学習目標 Ⅰ 人間性
学習目標 Ⅱ 創造性
学習目標 Ⅲ 国際性
専攻科の点検項目 A-3 地球環境や社会における問題点を整理し,社会科学および人文科学の知識,概念,方法論に基づいて多様な観点から考えることができる
専攻科の点検項目 C-5 英語で簡単なコミュニケーションをとることができる
専攻科の点検項目 E-2 工学知識,技術の修得を通して,自主的・継続的に学習することができる
専攻科の点検項目 I-1 共同作業による責任と義務を認識し,状況に応じてリーダーやスタッフなどの役割を果たすことができる

教育方法等

概要:
1990年公開のアメリカ映画『ゴースト -- ニューヨークの幻』を題材とし、「質問」「断り」「提案」等の英語の機能表現を身につける。また、話者の置かれた状況や話者同士の関係性、文化的背景等を考慮しながら英語表現を学ぶことで、異文化理解や多文化共生への知見を深める。
授業の進め方・方法:
各課のポイントになる機能表現について学び、映画の映像や音声、スクリプトから必要な情報の聞き取り/読み取りを行う。また、登場する表現を用いた会話練習や英作文演習を通して総合的に英語力を向上させる。授業では適宜文法や語彙について解説するほか、それぞれの会話場面に隠れた文化的背景について解説する。必要に応じてプリント教材や課題等を配布する。また、定期的に語彙や表現についての小テストを実施する。
注意点:
・教科書と辞書を必ず持参すること。
・英語力伸長のためには、授業に加えて各自で継続的に学習を進めること。
・一部の授業では外部講師を招いた講話を予定しており、授業内容が変更されることがある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 Introduction
Unit 1: 感想を求める/理由を尋ねる
感想や意見を求め、理由を尋ねることができる。
2週 Unit 2: 予定を尋ねる/断り 相手に予定を尋ねることができる。相手を不快な思いをさせずに提案を断ることができる。
3週 Unit 3: 提案/希望 相手との関係性によって適切な提案/希望の表現を選択することができる。
4週 Unit 4: 勧誘/忠告 適切な助動詞を使い分けて勧誘/忠告ができる。
5週 Unit 5: 推量/懇願 適切な助動詞を使い分けて推量ができる。様々な懇願の表現を習得する。
6週 Unit 6: 伝達/不満 直接/間接話法の使い分けができる。場面に応じて相手に不満を伝えることができる。
7週 Unit 1-6 Review 映像や音声を見たり聞いたりして話者の心情や意図を把握することができる。ジェスチャーや表情の持つ意味、役割が理解できる。
8週 到達度確認試験(記述) 話者の意図を把握し、適切な応答ができる。
4thQ
9週 Unit 7: 謝罪/贈答 状況に応じた謝罪ができる。贈答に伴うやり取りができる。
10週 Unit 8: 指摘・説明/賞賛 適切な指摘や説明ができ、相手を褒めることができる。
11週 Unit 9: 挨拶/質問 質問を繰り返し、small talkを続けることができる。
12週 Unit 10: 確認/願望 仮定法などの表現を効果的に用いて相手に願望を伝えることができる。
13週 Unit 11: 警告/依頼 警告する表現を聞いて何を求められているか理解できる。
14週 Unit 12: 別れ/気持ちを伝える 別れに際して相手に感謝や好意を伝えることができる。
15週 Unit 7-12 Review 既習の表現を用いて英語で比較的長いやり取りを続けられる。
16週

評価割合

定期試験到達度確認試験小テスト・課題等合計
総合評価割合502030100
基礎的能力502030100