到達目標
1. コミュニケーション分野の重要な概念について述べられた英文を正しく理解し、他者との文化的差異がコミュニケーション行為にもたらす影響について深く考察することができる。
2. 異文化理解・多文化共生の観点から社会を見つめ直す視点を養い、グローバル時代の技術者として必要な考え方や態度を身につける。
3. 学習内容についてポイントとなる語句や表現を用いつつ、日本語および毎分100語以上の英語で内容を説明することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 英文の意味とその内容の本質を正しく理解し、多様な視点から論理的な考察を加えることができる。 | 英文の意味とその内容の本質を正しく理解し、論理的な考察を加えることができる。 | 英文の意味とその内容の本質を概ね理解し、簡単な考察を加えることができる。 | 左記に満たない。 |
評価項目2 | 英文の内容と要点を正確に日本語で説明できる。 | 英文の内容と要点を日本語で説明できる。 | 英文の内容を日本語で説明できる。 | 左記に満たない。 |
評価項目3 | 相手の意見を適切な態度で聞くことができ、与えられたテーマについて重要語句を使いながら毎分100語以上の英語で話すことができる。 | 相手の意見を適切な態度で聞くことができ、与えられたテーマについて重要語句を使いながら毎分80語程度の英語で話すことができる。 | 相手の意見を適切な態度で聞くことができ、与えられたテーマについて重要語句を使いながら毎分60語程度の英語で話すことができる。 | 左記に満たない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
「コミュニケーション」をテーマにした英文を読み、異なる文化的背景をもつ相手とのやりとりにおける他者理解と自己表現のための重要な概念を理解する。
授業の進め方・方法:
授業はテキストの読解・解説、音読、問題演習、発表活動などを中心とする。解説は日本語で行うが、その他の指示や活動は概ね英語で行う。プリントを多用するため、学期末まで保管と管理を徹底すること。
注意点:
本科目のテキストは後期「異文化コミュニケーション」の補助教材として継続利用するため、取り扱いには十分注意すること。
授業内でTOEIC対策は行わないが、各自計画的に学習を進めること。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
[Nonverbal Communication] Unit1 The Japanese Bow |
日本人の「お辞儀」文化を客観的に捉え、意味や役割について考察する。
|
2週 |
Unit2 Smiles |
「微笑み」が文化によって異なる意味を持つことを知り、表情と意味伝達の関係性について考察する。
|
3週 |
Unit3 Eye Contact |
「視線」が文化によって異なる意味を持つことを知り、表情と意味伝達の関係性について考察する。
|
4週 |
Unit4 Touching Behavior |
「接触」に対する考え方が文化によって異なることを知り、起こりうる問題を発見してその解決策を提案する。
|
5週 |
Unit5 Hand Gestures |
文化によって様々な「ジェスチャー」があることを知り、その意味や役割について考察する。
|
6週 |
Unit6 Body Movements |
「体の動かし方」によって伝わる意味があることを理解し、起こりうる問題を発見してその解決策を提案する。
|
7週 |
Unit7 Space |
物理的な「距離」にも意味が生じることを理解し、起こりうる問題を発見してその解決策を提案する。
|
8週 |
[Verbal Communication] Unit8 Same Words Different Meaning |
一つの言語を別の言語に正確に翻訳する難しさと限界を知り、どのような工夫が必要か提案する。
|
2ndQ |
9週 |
Unit9 Intonation |
同じ言葉でも、場面や状況によってアクセントやイントネーションが大きく変わることを知り、適切な表現方法を身につける。
|
10週 |
Unit10 Succinct or Elaborate |
情報伝達の際、文化によって「簡潔さ」「丁寧さ」など何を重視するかが異なることを理解し、起こりうる問題を発見してその解決策を提案する。
|
11週 |
Unit11 Personal or Contextual |
「個」を尊重する文化と「集団」を尊重する文化の性質の違いを理解し、起こりうる問題を発見してその解決策を提案する。
|
12週 |
Unit12 Goal or Process Oriented |
「結果重視」「プロセス重視」の文化的差異を理解し、起こりうる問題を発見してその解決策を提案する。
|
13週 |
Unit13 Sarcasm |
「皮肉」が伝えるメッセージの性質を知り、意思伝達手段の一つとして理解する。
|
14週 |
Unit14 Politically Correct |
人種や性に対する差別的な言葉が含む攻撃性や問題点を理解し、適切な言葉や態度を選択する考え方を身につける。
|
15週 |
Unit15 Social Networking Service
|
SNSの利点・欠点を客観的に把握し、適切なコミュニケーションのための考え方や態度を身につける。
|
16週 |
定期試験 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 英語 | 英語運用能力の基礎固め | 日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 4 | 前8,前9 |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 4 | 前2,前3,前8,前9 |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 4 | 前5,前10 |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 4 | 前1,前4,前5,前15 |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 4 | 前4,前5,前13 |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 4 | 前6,前7,前11,前12,前14,前15 |
評価割合
| 定期試験 | 授業内の活動 | 課題等 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 30 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 30 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |