概要:
技術者はものづくりを通じて、他人に危害を与える可能性がある。ものづくりの過程で倫理は工学的判断力とともに非常に重要である。この講義では、技術者として基本的に必要な技術者倫理の事項について学ぶ。
授業の進め方・方法:
技術者が現代社会の中で直面する倫理的な問題について、事例を取り上げ、それについての学生同士の討論をまじえながら、講義を進めていく。講義は各パートに分けられており、それぞれのパートでまとめとなる課題を出し、それぞれの評価を平均して、最終的な評価とする。
注意点:
講義には討論、グループ討論やプレゼンテーションを多く取り入れる。本講義は試験を行わないので、受講者は、講義中、積極的に発言すること、グループ討論やプレゼンテーションへ積極的に参加することが必要である。また、講義時間中のグループ討論やプレゼンテーションに積極的に参加する為に、講義内容だけでなく、メディアを活用して、自分で様々な情報を収拾し、整理するという自学自習が求められる。その成果は講義中の発表やレポートによって評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1.ガイダンス 2.技術者倫理とは? 2-1 倫理的な問題とは? |
技術者に関わる倫理の基本的な性質について理解できる。
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2週 |
2-2 プロフェッショナルとしての技術者 |
技術者に求められている倫理観について理解できる。
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3週 |
2-3 倫理問題の考え方 |
技術者が関わる倫理問題において、選択すべき最適な行為について考えることができる。
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4週 |
2-4 事例研究(1) |
具体的な事例を通して、技術者が選択すべき最適な行為について考えることができる。
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5週 |
2-5 事例研究(2) |
具体的な事例を通して、技術者が選択すべき最適な行為について考えることができる。
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6週 |
3.技術者倫理と環境問題 3-1 (1)環境問題への理解 (2)研究者の倫理について
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地球環境の概要と問題について状況を説明できる.研究者として必要な倫理について説明できる.
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7週 |
3-2 事例研究(1) |
水俣病を題材にグループディスカッションを行う.状況に応じてリーダーやスタッフなどの役割を果たすことができるようにする.環境問題の論点を整理できるようにする。
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8週 |
3-2 事例研究(2)
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グループ内での意見を集約し、合意された内容に対して協力して発表できるようにする
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2ndQ |
9週 |
4.技術者の責任 4-1 作業の安全とリスクマネジメント |
作業の安全とリスクマネジメントについて説明できるようにする.
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10週 |
4-2 技術評価と製造物責任
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技術の評価をできるようになり,製造物責任について説明できる.
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11週 |
4-3 情報公開と技術者倫理 4-4 情報倫理と情報セキュリティ |
情報倫理と情報セキュリティについて理解し,説明できるようにする.
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12週 |
4-5 事例研究 |
具体的な問題や事例について調べ、倫理的な問題点や技術者としての責任について考え、まとめることができる。
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13週 |
5.技術史と倫理(1) |
特別研究で実施している研究の歴史的背景について調査し、倫理的観点を考慮に入れながら、研究の必要性について取りまとめ、発表できるようにする。
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14週 |
5.技術史と倫理(2) |
特別研究で実施している研究の歴史的背景について調査し、倫理的観点を考慮に入れながら、研究の必要性について取りまとめ、発表できるようにする。
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15週 |
5.技術史と倫理(3) |
特別研究で実施している研究の歴史的背景について調査し、倫理的観点を考慮に入れながら、研究の必要性について取りまとめ、発表できるようにする。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前13,前14,前15 |
説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前13,前14,前15 |
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前13,前14,前15 |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、及び個人情報保護法、著作権などの法律との関連について理解できる。 | 4 | 前8,前9 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。 | 4 | 前8,前9,前13 |
技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13 |
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。 | 4 | 前10,前11,前12 |
技術者を目指す者として、知的財産に関する知識(関連法案を含む)、技能、態度を身につける。 | 4 | 前7,前9 |
知的財産の社会的意義や重要性を技術者として理解し、知的創造サイクルを支えることができる。 | 4 | 前7,前9 |
技術者を目指す者として、知的財産を意識した創造性を発揮できる。 | 4 | 前7,前9 |
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。 | 4 | 前7,前9 |
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。 | 4 | 前8,前9,前12 |
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。 | 4 | 前8,前9,前11,前12,前13 |
技術者を目指す者として、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことができる。 | 4 | 前8,前9,前11,前12 |