概要:
言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
①生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに、我が国の言語文化に対する理解を深めることができるようにする。
②論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、他者との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
③言葉がもつ価値への認識を深めるとともに、生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ、我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち、言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
授業の進め方・方法:
①教科書・ノートは毎時間必ず持参してください。国語便覧等が必要になる場合は、事前に指示します。
②授業で扱う教材について、特に予習は必要ありません。特段の事前準備が必要になる場合は、事前に指示します。
③授業の中では「実際に手(と頭)を動かして文・文章を書く時間」・「考えたことを発信・交流する時間」を極力設けます。
④授業後は教授された内容を確認しながら、再度教材にあたって学習内容の定着に努めてください。
★成績評価は、到達度試験(前後期)30%・定期試験(前後期)35%・提出課題等35%の割合で行います。
※評価点が6割に満たない場合は、各期末において再試験を実施することがあります。
その場合、「再試験の点数」か「その期末定期試験」かのいずれか高い方を期末試験の点数として読み替えた上で成績評価を行います。
但し、再試験を受けた場合の評価点は60点が上限となります。
注意点:
☆授業の進行に応じて、ノート点検を行う可能性があります。
☆期限を過ぎた提出課題等は、原則として受け取りません。
ですが、病気や事故、忌引等やむを得ない事情がある場合はその旨申し出てください。都度対応を考えたいと思います。
(大事なことは、きちんと事情を自分から教員に申し出ることです。他者に伝える・理解してもらうための労力を惜しまないこと。)
※今回新しく購入した『現代の国語』及び『言語文化』の教科書は、来年度(令和7年度)の「国語Ⅱ」でも使います。
失くしたり捨てたりしないよう、保管に注意してください。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・初回オリエンテーション ・ノート作りの学習
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「国語ⅠA」の目的・方針・注意事項を理解する。小・中学校までの「国語」と高校からの「国語」は全くの別物であることを十分に理解し、認識する。 高専での「国語」の学習に必要なノートの作り方を理解し、身につける。
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2週 |
・評論1「水の東西」① |
二項対立に注意して、主題や要旨を的確に捉えることができる。
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3週 |
・評論1「水の東西」② |
二項対立に注意して、主題や要旨を的確に捉えることができる。
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4週 |
・図書館オリエンテーション ・評論1「水の東西」③ |
図書館の利用について、実際に図書館に足を運んで施設を利用することで、その方法論を身につける。 二項対立に注意して、主題や要旨を的確に捉えることができる。
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5週 |
・評論2「コミュニケーション能力とは何か」① |
対比に注目して筆者の主張を捉えることができる。問題提起およびそれに対する筆者の主張を的確に捉えることができる。
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6週 |
・評論2「コミュニケーション能力とは何か」② |
対比に注目して筆者の主張を捉えることができる。問題提起およびそれに対する筆者の主張を的確に捉えることができる。
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7週 |
・評論2「コミュニケーション能力とは何か」③ |
対比に注目して筆者の主張を捉えることができる。問題提起およびそれに対する筆者の主張を的確に捉えることができる。
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8週 |
到達度試験(前期中間試験) |
これまでの授業内容について、理解・定着の度合を確認する。
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2ndQ |
9週 |
・評論2「コミュニケーション能力とは何か」④
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対比に注目して筆者の主張を捉えることができる。問題提起およびそれに対する筆者の主張を的確に捉えることができる。
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10週 |
・小説1『羅生門』(芥川龍之介)① |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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11週 |
・小説1『羅生門』(芥川龍之介)② |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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12週 |
・小説1『羅生門』(芥川龍之介)③ |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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13週 |
・小説1『羅生門』(芥川龍之介)④ |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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14週 |
・小説1『羅生門』(芥川龍之介)⑤ |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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15週 |
・小説1『羅生門』(芥川龍之介)⑥ 前期のまとめ |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。前期の授業について、学習内容の理解・消化を行う。
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16週 |
前期定期試験 |
これまでの授業内容について、理解・定着の度合を確認する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
・国語表現 《「書くこと」の学習》① |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。国語における、言葉の単位(形態素・単語・文節・文・文章)に対する理解を深め、知識・技能を身につける。
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2週 |
・国語表現 《「書くこと」の学習》② |
言葉の単位(文)に関する文法的事項について、知識及び技能を身につける。
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3週 |
・国語表現 《「書くこと」の学習》② |
言葉の単位(文)を理解し、実際の表現に応用することができる。
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4週 |
・小説2『夢十夜』(夏目漱石)① ※プリント教材 |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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5週 |
・小説2『夢十夜』(夏目漱石)② ※プリント教材 |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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6週 |
・小説2『夢十夜』(夏目漱石)③ ※プリント教材 |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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7週 |
・小説2『夢十夜』(夏目漱石)④ ※プリント教材 |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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8週 |
到達度試験(後期中間試験)
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これまでの授業内容について、理解・定着の度合を確認する。
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4thQ |
9週 |
・評論3「知識のシステムをつくる」① |
抽象概念と具体物との対応関係を理解した上で読解できる。言語に関する評論の読解を通して、言語行為が有する意味について理解できるようになる。
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10週 |
・評論3「知識のシステムをつくる」② |
抽象概念と具体物との対応関係を理解した上で読解できる。言語に関する評論の読解を通して、言語行為が有する意味について理解できるようになる。
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11週 |
・評論3「知識のシステムをつくる」③ |
抽象概念と具体物との対応関係を理解した上で読解できる。言語に関する評論の読解を通して、言語行為が有する意味について理解できるようになる。
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12週 |
・小説3『城の崎にて』① |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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13週 |
・小説3『城の崎にて』② |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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14週 |
・小説3『城の崎にて』③ |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。
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15週 |
・小説3『城の崎にて』④ ・後期のまとめ |
近現代の小説作品の読解を通して、登場人物の心情の変化を理解し、ものの見方・感じ方・考えを深めることができる。後期の授業について、学習内容の理解・消化を行う。
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16週 |
後期定期試験 |
これまでの授業内容について、理解・定着の度合を確認する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。 | 1 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 1 | |
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。 | 1 | |
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。 | 1 | |
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。 | 1 | |
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。 | 1 | |
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。 | 1 | |
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。 | 1 | |
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 1 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。 | 1 | |
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。 | 1 | |
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。 | 1 | |
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 1 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 1 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 1 | |