国語ⅠB

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語ⅠB
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科(一般科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『言語文化』(筑摩書房)/『国語便覧』 ※参考書については授業中適宜指示する。
担当教員 山際 明利

到達目標

1.古典文法の基礎を理解している
2.漢文訓読の基礎を理解し正しく書き下すことができる
3.古典・漢文を読解し、登場人物の心情や作品の情景を理解することができる
4.日本の伝統や文化に対する関心を深め、現代の日本語・文化との関わりを説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 古典文法の基礎を理解し読解に活かすことができる古典文法の基礎を理解している古典文法の基礎を理解していない
評価項目2漢文訓読の基礎を理解し正しく書き下すことができる漢文訓読の基礎を理解している漢文訓読の基礎を理解してない
評価項目3古典・漢文を読解し、登場人物の心情や作品の情景を理解することができる古典・漢文を現代語訳と対照して読み解き、登場人物の心情や作品の情景を理解することができる古典・漢文の文章を読み解くことができない
評価項目4日本の伝統や文化に対する関心を深め、現代の日本語・文化との関わりを説明できる日本の伝統や文化と、現代の日本語・文化との関わりを概ね理解している日本の伝統や文化について説明できない

学科の到達目標項目との関係

 Ⅰ 人間性  1 Ⅰ 人間性
 Ⅱ 実践性  2 Ⅱ 実践性
 Ⅲ 国際性  3 Ⅲ 国際性

教育方法等

概要:
古文漢文を読む。日本の言語と文学との成り立ち(日本語史、日本文学史)に関する知識を身につけ、作品の読解を通して自国の言葉・文学・文化への理解を深める。また、言語能力と表現力との向上を目指す。
前期は古文、後期は漢文を扱う。
授業の進め方・方法:
・講義主体で進め、適宜グループワークを行う。
・前期は古文、後期は漢文を扱う。
・授業時の作業を促進するため提出物を課する。
注意点:
・評価割合は定期試験75%、課題等提出物20%、授業中の言語活動5%とする。
・配当分の評価点が6割に満たない場合は、再試験を実施することがある。但し、再試験を受けた場合の評価点は、配当分の6割を上限とする
・古文では古語辞典、漢文では漢和辞典の持参が望ましい。(紙、電子辞書両方可)
・予習は必須ではないが、復習を行い授業内容の定着を図ること

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/古文基礎事項の確認 授業概要を理解する/古典について中学校で学習した内容を説明することができる
2週 古文入門 「児のそら寝」 登場人物の心情変化を理解する/歴史的仮名遣いで書かれた文章を正しく音読できる
3週 古文入門 「児のそら寝」 登場人物の心情変化を理解する/現代文にはない古典文法特有の表現法を知る
4週 古文入門 「絵仏師良秀」 登場人物の心情変化を理解する/古典文法における品詞分類の概念を理解する
5週 古文入門 「絵仏師良秀」 登場人物の価値観を理解する/用言の活用形と現代との違いを理解し説明することができる
6週 古文入門 「絵仏師良秀」 登場人物の価値観を理解する/古語の動詞の活用について理解し説明することができる
7週 古文 まとめ/形容詞、形容動詞 説話に描かれた世界について現代との違いを理解し説明することができる/古語の形容詞、形容動詞について理解し説明することができる
8週 達成度試験は行わない
2ndQ
9週 古文 『徒然草』 随筆を通して古人の価値観を理解し説明することができる/古典を読む背景知識を身につけることができる
10週 古文 『方丈記』 随筆を通して古人の価値観を理解する/古典を読む背景知識を身につけることができる
11週 古文 『伊勢物語』芥川 物語から古人の心情を読み取る/助動詞の基礎を身につけることができる
12週 古文 『伊勢物語』東下り 物語から古人の心情を読み取る/和歌の修辞法を理解し、説明できる
13週 古文 『伊勢物語』東下り 物語から古人の心情を読み取る/助動詞の基礎を身につけることができる
14週 古文 『伊勢物語』筒井筒 物語から古人の心情を読み取る/助動詞の基礎を身につけることができる
15週 古文 『伊勢物語』梓弓/『土佐日記』門出 物語から古人の心情を読み取る/日記文学から古人の心情を読み取る/
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 試験返却と解説/漢文 試験返却/漢文訓読に関する概念を記憶する
2週 漢文への扉 漢文の基本構造を理解することができる
3週 漢文 故事成語「守株」「推敲」 故事成語の成り立ちを理解することができる/否定の句形を理解し文章読解に活かすことができる
4週 漢文 故事成語「借虎威」「漁父之利」 故事成語の成り立ちを理解し説明することができる/禁止、使役の句形を理解し文章読解に活かすことができる
5週 漢文 故事成語「塞翁馬」 故事成語の成り立ちを理解し説明することができる/疑問、反語の句形を理解し文章読解に活かすことができる
6週 漢文 漢詩の規則 漢詩の種類、規則について記憶し、説明できる
7週 漢文 唐詩「登鸛鵲楼」「鹿柴」 漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式を理解できる
8週 達成度試験は行わない
4thQ
9週 漢文 唐詩「秋風引」「江雪」 漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式を理解できる
10週 漢文 唐詩「涼州詞」「望廬山瀑布」 漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
11週 漢文 唐詩「江南春」「過故人荘」 漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
12週 漢文 唐詩「登岳陽楼」 漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
13週 漢文 唐詩「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」 漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
14週 漢文 論語 孔子の生涯と論語の概要とについて理解する
15週 漢文 論語 論語各章を書き下し、内容を理解する
16週 定期試験

評価割合

試験課題等提出物言語活動合計
総合評価割合75205100
基礎的能力75205100