到達目標
1.古典文法の基礎を理解している
2.漢文訓読の基礎を理解し正しく書き下すことができる
3.古典・漢文を読解し、登場人物の心情や作品の情景を理解することができる
4.日本の伝統や文化に対する関心を深め、現代の日本語・文化との関わりを説明できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 古典文法の基礎を理解し読解に活かすことができる | 古典文法の基礎を理解している | 古典文法の基礎を理解していない |
評価項目2 | 漢文訓読の基礎を理解し正しく書き下すことができる | 漢文訓読の基礎を理解している | 漢文訓読の基礎を理解してない |
評価項目3 | 古典・漢文を読解し、登場人物の心情や作品の情景を理解することができる | 古典・漢文を現代語訳と対照して読み解き、登場人物の心情や作品の情景を理解することができる | 古典・漢文の文章を読み解くことができない |
評価項目4 | 日本の伝統や文化に対する関心を深め、現代の日本語・文化との関わりを説明できる | 日本の伝統や文化と、現代の日本語・文化との関わりを概ね理解している | 日本の伝統や文化について説明できない |
学科の到達目標項目との関係
Ⅰ 人間性 1 Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性 2 Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性 3 Ⅲ 国際性
教育方法等
概要:
古文漢文を読む。日本の言語と文学との成り立ち(日本語史、日本文学史)に関する知識を身につけ、作品の読解を通して自国の言葉・文学・文化への理解を深める。また、言語能力と表現力との向上を目指す。
前期は古文、後期は漢文を扱う。
授業の進め方・方法:
・講義主体で進め、適宜グループワークを行う。
・前期は古文、後期は漢文を扱う。
・授業時の作業を促進するため提出物を課する。
注意点:
・評価割合は定期試験75%、課題等提出物20%、授業中の言語活動5%とする。
・配当分の評価点が6割に満たない場合は、再試験を実施することがある。但し、再試験を受けた場合の評価点は、配当分の6割を上限とする
・古文では古語辞典、漢文では漢和辞典の持参が望ましい。(紙、電子辞書両方可)
・予習は必須ではないが、復習を行い授業内容の定着を図ること
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス/古文基礎事項の確認 |
授業概要を理解する/古典について中学校で学習した内容を説明することができる
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2週 |
古文入門 「児のそら寝」 |
登場人物の心情変化を理解する/歴史的仮名遣いで書かれた文章を正しく音読できる
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3週 |
古文入門 「児のそら寝」 |
登場人物の心情変化を理解する/現代文にはない古典文法特有の表現法を知る
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4週 |
古文入門 「絵仏師良秀」 |
登場人物の心情変化を理解する/古典文法における品詞分類の概念を理解する
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5週 |
古文入門 「絵仏師良秀」 |
登場人物の価値観を理解する/用言の活用形と現代との違いを理解し説明することができる
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6週 |
古文入門 「絵仏師良秀」 |
登場人物の価値観を理解する/古語の動詞の活用について理解し説明することができる
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7週 |
古文 まとめ/形容詞、形容動詞 |
説話に描かれた世界について現代との違いを理解し説明することができる/古語の形容詞、形容動詞について理解し説明することができる
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8週 |
達成度試験は行わない |
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2ndQ |
9週 |
古文 『徒然草』 |
随筆を通して古人の価値観を理解し説明することができる/古典を読む背景知識を身につけることができる
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10週 |
古文 『方丈記』 |
随筆を通して古人の価値観を理解する/古典を読む背景知識を身につけることができる
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11週 |
古文 『伊勢物語』芥川 |
物語から古人の心情を読み取る/助動詞の基礎を身につけることができる
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12週 |
古文 『伊勢物語』東下り |
物語から古人の心情を読み取る/和歌の修辞法を理解し、説明できる
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13週 |
古文 『伊勢物語』東下り |
物語から古人の心情を読み取る/助動詞の基礎を身につけることができる
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14週 |
古文 『伊勢物語』筒井筒 |
物語から古人の心情を読み取る/助動詞の基礎を身につけることができる
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15週 |
古文 『伊勢物語』梓弓/『土佐日記』門出 |
物語から古人の心情を読み取る/日記文学から古人の心情を読み取る/
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16週 |
定期試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
試験返却と解説/漢文 |
試験返却/漢文訓読に関する概念を記憶する
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2週 |
漢文への扉 |
漢文の基本構造を理解することができる
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3週 |
漢文 故事成語「守株」「推敲」 |
故事成語の成り立ちを理解することができる/否定の句形を理解し文章読解に活かすことができる
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4週 |
漢文 故事成語「借虎威」「漁父之利」 |
故事成語の成り立ちを理解し説明することができる/禁止、使役の句形を理解し文章読解に活かすことができる
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5週 |
漢文 故事成語「塞翁馬」 |
故事成語の成り立ちを理解し説明することができる/疑問、反語の句形を理解し文章読解に活かすことができる
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6週 |
漢文 漢詩の規則 |
漢詩の種類、規則について記憶し、説明できる
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7週 |
漢文 唐詩「登鸛鵲楼」「鹿柴」 |
漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式を理解できる
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8週 |
達成度試験は行わない |
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4thQ |
9週 |
漢文 唐詩「秋風引」「江雪」 |
漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式を理解できる
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10週 |
漢文 唐詩「涼州詞」「望廬山瀑布」 |
漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
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11週 |
漢文 唐詩「江南春」「過故人荘」 |
漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
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12週 |
漢文 唐詩「登岳陽楼」 |
漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
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13週 |
漢文 唐詩「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」 |
漢詩で読まれる心情・風景を理解し説明することができる/漢詩の近体詩の形式と表現技法の基礎を理解できる
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14週 |
漢文 論語 |
孔子の生涯と論語の概要とについて理解する
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15週 |
漢文 論語 |
論語各章を書き下し、内容を理解する
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16週 |
定期試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 1 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 1 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 1 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 1 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 1 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 1 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 1 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 1 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 1 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 1 | |
評価割合
| 試験 | 課題等提出物 | 言語活動 | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 20 | 5 | 100 |
基礎的能力 | 75 | 20 | 5 | 100 |