経済学

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 経済学
科目番号 0121 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(一般科目) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 多田 光宏,村上 明子

到達目標

①社会科学としての経済学の基本的な事項を説明できるようになること。②経済に関する様々な論点に対して自分なりに考察を深めること。③消費者・学習者・労働者・市民といった様々な側面から「自己」を見出し、経済活動との関係性を考えることで、現代社会で生きていくための広い視野を養うこと。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
歴史的事実や経済学的事項について正確に認識理解し、説明できているかどうかを評価する。また、事実関係や事項が論理的に無理なく説明されているか、論旨が正確で理解されうるものかなどを評価する。なお、経済学と関連する科目で理解認識された知識が活用されている場合は高く評価することがある。経済学的事項を正確に理解し説明できること。自分自身の意見を積極的に展開し、論理的に結論を導き出している。文章表現が適切であることなど。優のレヴェルに到達していないが、理解内容が経済学的事項について、概ね説明が出来ている。左記事項に不正確で明確な文章表現等がなされていない場合。

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性

教育方法等

概要:
学習目標Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ 本科の点検項目((環境・生産システム工学」教育プログラム学習・教育到達目標A-ⅰ、A-ⅱ、E-ⅲ JABEE基準1学習・教育到達目標
授業の進め方・方法:
経済学が対象としうる範囲は非常に広く、日常生活におけるあらゆる行動が経済活動と密接に繋がっています。この講義ではまず、経済学がどのような時代背景とともに誕生・発展しどの様な課題設定をしてきたのかを確認します。その上で、現代社会における経済に関する様々な論点を確認していきます。文献・映像資料・各種メディアも活用しながら、多様でユニークな経済現象について考察していきます。
なお、考察内容の報告としてミニレポートを合計10回執筆してもらいます。また履修者数や授業の進行具合によってはグループワークを行うこともあります。講義では次回テーマに関する資料を配ることもあります。配布資料をもとに関連情報を調べたり自分の考えを整理・準備することで、ミニレポートの内容充実させるよう心掛けて下さい。ミニレポートでの考察・質問・要望は、次回講義でフィードバックします。ミニレポートは評価ツールであると同時に教員とのコミュニケーションツールでもあります。積極的に活用してください。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,経済学の基礎1:資本主義の成立と経済学の誕生 「経済学」という学問体系がなぜ誕生したのか、時代背景を踏まえて説明出来るようになる。
2週 経済学の基礎2:経済学の系譜 経済学がどのように発展してきたのかを説明出来るようになる。
3週 経済学の基礎3:経済学の世界 経済学における基本的な概念を確認する。
4週 「経済活動」を理解する1:“適正価格”を考える 価格決定のメカニズムを確認した上で、実際の価格構成を自分なりに捉えなおす。
5週 「経済活動」を理解する2:教育と経済 「外部経済」について学び、教育投資がなぜ必要なのか、様々な視点から説明できるようになる。
6週 「経済活動」を理解する3:廃棄物の行方 「外部不経済」について理解し、廃棄物に関する現状と問題点を認識する。
7週 「経済活動」を理解する4:政府の役割を考える これまでの学習内容を踏まえながら、政府の役割について理解を深める。
8週 中間総括、理解度確認 ここまでの学習成果を確認する。
4thQ
9週 国際経済を考える1:コーヒーの話 国際貿易の基本を理解した上で、現実に行われている貿易の構造的な課題を説明できるようになる。
10週 国際経済を考える2:「途上国」と「先進国」 各国の経済状況に格差がある状況がなぜ継続してきたのか、歴史的・構造的に説明できるようになる。
11週 国際経済を考える3:国際協力の現在 国際協力の枠組みがなぜ必要なのか、説明出来るようになる。
12週 日本の経済を考える1:グローバル化と地域統合 メガFTAにまつわる日本の現状を知り、自分なりに評価出来るようになる。
13週 日本の経済を考える2:「働き方」を考える 現代日本の労働慣行を確認し、将来予測をする。
14週 日本の経済を考える3:地域振興の可能性 地域格差の現状を確認し、地域活性化の取り組みとして「地域通貨」の事例を学習する。
15週 スタディガイド これまでの議論を総括し、経済学の課題と新たな潮流を確認する。
16週 定期試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010200100
基礎的能力700010200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000