電気工学概論

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気工学概論
科目番号 0019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(専門共通科目) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:乾昭文、山本充義、川口芳弘、大地昭生著「電気電子系工学通論」実教出版/参考図書:服藤 憲司 著「例題と演習で学ぶ 電気回路」(森北出版),西巻 正郎・森 武昭・荒井 俊彦 共著「電気回路の基礎」(森北出版), 大浜 庄司 著「完全図解 電気回路」(日本実業出版), 谷本 正幸 著「図解 はじめて学ぶ電気回路」(ナツメ社), C.A.デソー・E.S.クウ 共著・松本 忠 訳「電気回路論入門(上)」(ブレイン図書), K. W. Jenkins, “Teach Yourself Algebra for Electric Circuits”, (McGraw-Hill)
担当教員 佐々木 幸司

到達目標

1. 各種の発電の特徴を説明できる。
2. 基礎的な直流回路および交流回路の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.各種の発電の特徴を説明できる。各種の発電方法について詳細に説明できる。各種の発電方法について説明できる。左記の項目に関することができない。
2.基礎的な直流回路および交流回路の計算ができる。複雑な電気回路の計算ができる。簡単な電気回路の計算ができる。左記の項目に関することができない。

学科の到達目標項目との関係

 Ⅰ 人間性  1 Ⅰ 人間性
 Ⅱ 実践性  2 Ⅱ 実践性
 Ⅲ 国際性  3 Ⅲ 国際性
 CP1 実践的技術者に必要な科学的基礎知識とリベラルアーツ  4 CP1 実践的技術者に必要な科学的基礎知識とリベラルアーツ
 CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力  5 CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力

教育方法等

概要:
電気を使用しない社会は想像できなくなっている。電気の源である発電や送配電の仕組みについて、その動作や原理を学ぶ。
また、基礎的な直流回路および交流回路についても学習する。
授業の進め方・方法:
講義主体で進める。低学年時の物理および化学の知識が必要である。
達成目標に関する内容の試験および小テストで達成度を評価する。定期試験40%, 達成度確認のためのテスト等40%, 課題等20%で成績評価する。合格点は60点である。学期途中で達成度が低いと思われる受講者に対して習熟度向上のための課題等を別途実施することがある。学業成績の成績が60点未満のものに対して再試験を実施する場合がある。この場合、再試験の成績は定期試験の成績に置きかえて再評価を行う。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題や小テストを課す。この他,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,定期試験の準備のための勉強時間を総合し,60時間の自学自習時間が必要である。
注意点:
演習課題には積極的に自発的に取り組むこと。また過去の物理や化学についても適宜復習すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物理、化学と電気工学 低学年時の物理および化学の内容が電気工学に反映されていることを理解できる。
2週 電気工学の発展(1) 電気工学に現れる法則の一部が通信分野として、または発電分野として発展したことを理解できる。
3週 電気工学の発展(2) 電気工学に現れる法則の一部が通信分野として、または発電分野として発展したことを理解できる。
4週 発電(1)
各種の発電について原理を理解し説明できる。また発電量を計算できる。
5週 発電(2) 各種の発電について原理を理解し説明できる。また発電量を計算できる。
6週 配電・送電・変電 配電、送電、変電について構成を理解し説明できる。
7週 電気を貯める技術 発電した電力を有効に貯蔵する仕組みについて説明できる。
8週 ダイオードとトランジスタ ダイオードとトランジスタの特性を説明できる。
2ndQ
9週 達成度確認テスト
10週 電気回路の基礎(1) 直流回路に関してオームの法則やキルヒホッフの法則を用いた計算ができる。また電力が計算できる。
11週 電気回路の基礎(2) 交流回路に関してオームの法則やキルヒホッフの法則を用いた計算ができる。また電力が計算できる。
12週 電気回路の基礎(3) 交流回路に関してオームの法則やキルヒホッフの法則を用いた計算ができる。また電力が計算できる。
13週 電気回路の基礎(4) 交流回路に関してオームの法則やキルヒホッフの法則を用いた計算ができる。また電力が計算できる。
14週 電気工学の応用(機械系について) 機械素子とそれらにより構成されたものを電気回路に置きかえ、等価的に計算できる。
15週 電気工学の応用(生物化学系について) 生物系の構成を電気回路に置きかえ、等価的に計算できる。また化学系のエネルギーと電気エネルギーの計算ができる。
16週

評価割合

課題到達度テスト定期試験合計
総合評価割合204040100
基礎的能力0000
専門的能力10404090
分野横断的能力100010