生産工学

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 生産工学
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(機械系機械コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 生産管理工学 冨士明良(著) 東京電機大学出版局/自作(配布)プリント
担当教員 當摩 栄路

到達目標

(1)生産管理の知識を持ちその手法を使うことで,製造業における管理・監督の業務に従事する技術者として,生産システムおよび生産組織のあり方,効率的な生産法と標準時間の算出などの生産工学的管理技法を説明できる.
(2)品質管理の基本と統計的手法の知識を持ちその手法を使うことができる.
(3)経営戦略,財務やマーケティングの知識を持ちその手法を使うことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:生産管理の知識を持ちその手法を使うことができるかどうか.生産管理の知識を持ちその手法を使うことができる.生産管理の基本的な知識を持ちその手法を使うことができる.生産管理の知識を持ちその手法を使うことができない.
評価項目2:資材及び購買管理の知識を持ちその手法を使うことができるかどうか.資材及び購買管理の知識を持ちその手法を使うことができる.資材及び購買管理の基本的な知識を持ちその手法を使うことができる.資材及び購買管理の知識を持ちその手法を使うことができない.
評価項目3:品質管理の基本と統計的手法の知識を持ちその手法を使うことができるかどうか.品質管理の基本と統計的手法の知識を持ちその手法を使うことができる.品質管理の基本と統計的手法の基本的な知識を持ちその手法を使うことができる.品質管理の基本と統計的手法の知識を持ちその手法を使うことができない.
評価項目4:経営戦略,財務やマーケティングの知識を持ちその手法を使うことができるかどうか.経営戦略,財務やマーケティングの知識を持ちその手法を使うことができる.経営戦略,財務やマーケティングの基本的な知識を持ちその手法を使うことができる.経営戦略,財務やマーケティングの知識を持ちその手法を使うことができない.

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性
CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
CP3 課題の本質を理解し,正しい倫理観の下で,自分の意見を論理的に表現できる力
CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力
CP5 国際的素養を有し,継続的に自ら学ぶ力

教育方法等

概要:
この科目は企業で自動車部品の設計・生産技術分野を担当していた教員がその経験を活かし,ものづくりの生産工程に関わる基本的な管理技法等について講義形式で授業を行うものである。工業生産活動において必要な知識の習得と生産管理・工程管理・品質管理といった管理技法の理解に重点を置き,生産活動に必要な問題解決能力を養う.また,エンジニアに近年求められている経営的視点の持ち方についても授業を行う.生産工学は,最良の品質と価格の製品を所要の納期までに生産し供給するため,原材料・機械設備・ヒト・カネ・情報などを十分に運用し,管理していくことを目的とするため,生産活動を最適で円滑に展開するように,主として工程管理・品質管理・作業管理ならびに原価管理などを学び,企業ニーズに対応できる素地を修得し,生産活動に関連する問題解決能力を養成する.
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目のため,講義主体で,教科書と配布プリントを中心に進め,授業時間内で理解できなかった内容については,演習問題に取り組みながら理解を深めるとともに,自学自習の取組姿勢が必要である.特に,後半の経営的な要素については初めての分野となり,社会的な生産活動にも関心を配り幅広い視野での理解を心がける。
注意点:
【履修上の注意点】
・確率・統計の基本的知識が必要
・品質工学(タグチメソッド)に関する基礎知識が必要
一定項目ごとに課題を課するので,これにより自学自習を行うこと.

評価基準:定期試験(期末試験50%)と課題レポート(50%)で達成度を総合評価し,合計60点以上を獲得した者を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 【生産工学概論】
1.生産管理と品質管理
ものづくりを支える生産管理と品質管理における生産工学の目的と意義を説明できる.
2週 1.1 生産と品質管理 生産管理の意味と目的について大略理解できる.
3週 1.2 生産管理と品質管理の歴史的背景 品質管理の意味と目的について大略理解できる.
4週 1.3 生産管理と品質管理の基礎 生産管理・品質管理の基礎的手法を理解し,特にQC七つ道具などの手法を使うことができる.
5週 品質工学(タグチメソッド)の概要 品質工学(タグチメソッド)の概要について大略理解できる.
6週 2. 統計的品質管理の基礎 科学的管理手法である統計的品質管理について大略理解できる.
7週 2.1 統計的なものの考え方 統計的なものの考え方を理解し応用できる.
8週 2.2 管理図 管理図を作成し,生産工程の異常を判断できる.
4thQ
9週 2.3 工程能力 工程能力を算出し,品質改善に適用できる.
10週 2.4 品質改善手法と改善事例 品質改善事例を通じ,品質改善手法を適用できる.
11週 4. 工場運営の基礎
4.1 生産組織と生産計画
工場運営のための生産組織と生産計画について理解できる.
12週 4.2 工程管理と作業研究 工場運営のための作業研究や動作研究について理解し,利用できる.
13週 5. 工場会計とその他の管理 工場運営のための原価と損益分岐点の計算ができる.
14週 6.生産管理の必要性
6.1 PULL型生産方式
6.2 総合的生産保全(TPM)
現代の生産管理に必要な生産方式と総合的生産保全の目的と考え方,進め方について理解できる.
15週 定期試験(期末試験) 工程管理・品質管理・作業管理ならびに原価管理に関連する基本的な問題について,確率・統計の知識を活用して解くことができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3

評価割合

定期試験演習レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力3025000055
専門的能力1520000035
分野横断的能力55000010