ビジネスⅠ

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 ビジネスⅠ
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(応用化学・生物系フロンティアコース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 図解でわかる経営の基本 いちばん最初に読む本
担当教員 須田 孝徳

到達目標

1.企業経営の管理業務に関する全般的な基礎知識について説明できる。
2.経営資源であるヒト、モノ、カネ、情報、技術の管理法について説明できる。
3.生産における管理法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
企業経営の管理業務に関する全般的な基礎知識について企業経営の管理業務に関する全般的な基礎事項について,歴史的観点についても説明でき,経営モデルに適応できる。企業経営の管理業務に関する全般的な基礎事項について理解し,説明できる。左記項目に関することができない。
経営資源であるヒト、モノ、カネ、情報、技術の管理法経営資源であるヒト、モノ、カネ、情報、技術の管理法について理解し,,経営モデルに適応できる。経営資源であるヒト、モノ、カネ、情報、技術の管理法について理解し,説明できる。左記項目に関することができない。
生産における管理法について生産における管理法の全般的な基礎事項について理解し,説明でき,経営モデルに適応できる。生産における管理法の全般的な基礎事項について理解し,説明できる。左記項目に関することができない。

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性
CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
CP3 課題の本質を理解し,正しい倫理観の下で,自分の意見を論理的に表現できる力
CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力
CP5 国際的素養を有し,継続的に自ら学ぶ力

教育方法等

概要:
企業経営の管理業務に関する全般的な基礎知識を習得する。特に、経営資源であるヒト、モノ、カネ、情報、技術の管理法について理解する。また,生産管理に関する基本的事項についても理解する。
授業の進め方・方法:
経営をはじめて学ぶ学生のために,初歩的な教科書を指定した。この教科書と教員自作のレジュメを用いて講義する。また,単元ごとに演習課題を用意し,実践性を高めるようにする。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題・演習などを実施し,評価の対象とする。
注意点:
演習課題には積極的に自発的に取り組むこと。演習問題は添削後,返却する。
学業成績の成績が60 点未満の者に対して再試験を実施する場合がある。この場合、再試験の成績をもって再評価を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 0.フロンティアコースで学ぶビジネス Ⅰ~Ⅲの関係と本授業の位置づけ
1.経営の基本管理
・企業等経営に関する授業のビジネスⅠ~Ⅲのなかで,本授業の位置づけについて理解し,説明できる。
・マネジメント・サイクル、期間別経営計画、意思決定の階層構造とプロセスについて説明できる。
2週 2.経営の組織管理
2-1.組織の形態
2-2.組織の構成原理
2-3.組織の運営
①代表的な組織形態,②組織の構成原理としてコミュニケーション、分業・専門化と調整,権限と責任,③組織の運営として,意思決定システム、モチベーション(マズローの欲求段階説など)について説明できる。
3週 2-4.マネジメント思想の流れ 人や組織を理解するうえで必要なマネジメント思想について学ぶ。具体的には,テーラーの科学的管理法,フォードの管理論,人間関係論,動機付け理論等について概要を説明できる。
4週 3.人財の管理 ①雇用管理として,採用,配置,人事異動・昇進,資格制度,②
能力開発として,教育訓練・能力開発の種類(階層・目的),③
能力開発の方法として,OJT、Off-JT、自己啓発,④賃金管理として,賃金体系、基本給類型の体系、職務評価方法,⑤経営戦略と人的資源管理の適合性,について概要を説明できる。
5週 4.会計の基礎
4-1.企業会計の基礎
損益計算書、貸借対照表などの財務諸表の基本的事項について説明できる。
6週 4-2.原価計算
4-3.経営分析
①原価概念、原価計算の種類と方法および②経営比率分析、損益分岐点分析、利益増減分析の基本的事項について説明できる。
7週 4-4.資金調達の形態 内部金融と外部金融、直接金融と間接金融、自己資本と他人資本の基本事項について説明できる。
8週 これまでのまとめと到達度確認試験
2ndQ
9週 5.生産管理
5-1.生産管理の体系
5-2.生産形態と方式
生産管理の体系と生産形式の基本事項について説明できる。
10週 5-3.品質管理 統計的品質管理,QC7つ道具などの基本事項について説明できる。
11週 5-4.原価管理
5-5.工程管理
①原価管理として,目標利益と原価の関係,VEなど,②工程管理として,各種日程計画,進度管理,生産リードタイムなど,の基本事項について説明できる。
12週 5-6.資材管理
5-7.設備管理
①資材管理として,資材の種類,資材計画,MRPシステム,購買管理,外注管理,在庫管理と発注方式,②TPM(総合的生産設備),設備投資計画,の基本事項について説明できる。
13週 5-8.労務管理
5-9.作業管理
①生産管理の中での労務管理の位置づけ,②作業管理として,作業研究,作業分析,作業改善などの基本事項について説明できる。
14週 6.北海道の企業 北海道の企業について,具体的な事例を数社解説する。これにより北海道の経営環境の基本事項について説明できる。
15週 7.スタートアップと地域 スタートアップとベンチャー企業の違いやスタートアップが地域においてどのような役割を示すかを説明できる。
16週 期末試験

評価割合

定期試験達成度確認課題合計
総合評価割合505000100
基礎的能力10100020
専門的能力40400080
00000