人文社会科学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 人文社会科学特論Ⅰ
科目番号 0016 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『講義プリント現代日本経済論』(自作教材)
担当教員 村上 明子

到達目標

①現代日本経済の現状と問題点をグローバルな視点で考えることができ、21世紀の日本社会、国際社会への基本的な見通しをもてるようになること。②社会科学の知識や概念、方法論を用いて、第二次大戦以後の日本経済の基本的な流れを歴史的、客観的に理解し、説明出来るようになること。③学習内容から自分なりに課題を発見し、独自に評価出来るようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
授業達成項目に示された各事項を日本経済の発展過程に即して、歴史的、具体的に理解できること。また、経済学の概念について基本的事項からより進んだ項目について基本的に理解し、表現出来ること。戦後70年に及ぶ日本経済と世界経済の基本的な動向を理解して、21世紀の日本および世界経済について基本的な発展方向を見通せることあるいは見通しを持てるようになること。経済学的事項や事実関係を正確に理解し説明できること。自分自身の意見を積極的に展開し、論理的に結論を導き出している。文章表現が適切であることなど。優のレヴェルに到達していないが、理解内容が経済学的事項について、概ね説明が出来ている。左記事項に不正確で明確な文章表現等がなされていない場合。

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 創造性
Ⅲ 国際性

教育方法等

概要:
戦後の日本経済や社会課題の特徴について、人文・社会科学的な視点から考えていきます。
授業の進め方・方法:
文献・映像資料・各種メディアも活用しながら、歴史的な観点から戦後の歩みについて整理した後、日本の社会経済に関する様々な論点を考察していきます。
なお、考察内容の報告としてミニレポートを合計10回執筆してもらいます。
注意点:
講義では、次回テーマに関する資料を配ることもあります。配布資料をもとに関連情報を調べたり自分の考えを整理・準備することで、ミニレポートの内容充実させるよう心掛けて下さい。ミニレポートでの考察・質問・要望は、講義内で適宜フィードバックします。ミニレポートは評価ツールであると同時に教員とのコミュニケーションツールでもあります。積極的に活用してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,経済の仕組みを確認する 基本用語や経済の仕組みなど、授業の前提となる知識を確認する。
2週 経済史を確認する1:「高度経済成長期」を考える 戦後改革や高度経済成長期の概要を説明出来るようになる。
3週 経済史を確認する2:「プラザ合意」とバブル経済 時代背景を理解し、プラザ合意の歴史的意義とバブル経済の状況を確認する。
4週 経済史を確認する3:「失われた20年」と現在 「失われた20年」とアベノミクスについて独自の評価が出来るようになる。
5週 対外関係を考える1:日系企業の海外進出 国際関係の基本事項を確認した後、日系企業の海外進出の経緯や特徴を考察する。
6週 対外関係を考える2:ODAの役割 日本のODAについて特徴や課題を確認する。
7週 対外関係を考える3:経済圏構想とどう向き合うか FTAやEPA交渉の変遷を確認し、可能性と課題を説明出来るようになる。
8週 中間総括 これまでの学習成果を確認する。
4thQ
9週 対外関係を考える4:国際協力の潮流 日本の国際協力の変遷や特徴を確認する。
10週 新たな潮流1:起業活動の可能性 近年の起業促進策と日本の状況を概観する。
11週 新たな潮流2:DXの行方 経済・社会問題解決の切り札として期待を集めるDXについて論点を整理する。
12週 今後の展望1:「働き方」を考える 「日本的雇用慣行」を概観した後、「働き方改革」の背景や課題を確認する。
13週 今後の展望2:地域振興の可能性 少子高齢化社会における地域社会の課題を確認し、地域活性化の取り組みについて理解を深める。
14週 スタディガイド こでまでの論点を整理した上で、現在進行形の課題について各自で考察する。
15週 まとめ、および、到達度試験 これまでのまとめを行い、学習到達度を確認する。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010200100
基礎的能力700010200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000