科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 国語
科目番号 0028 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 情報工学分野 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書:『高等学校標準現代の国語』(第一学習社)、『高等学校標準言語文化』(第一学習社)、教材:配布プリント
参考図書:『論理的思考とは何か』(渡邉雅子・岩波新書)、『わかりあえないことから』(平田オリザ・講談社現代新書)、『「ロンリ」の授業』(野矢茂樹監修、NHK『ロンリのちから』制作班著・三笠書房)
担当教員 舘下 徹志

到達目標

 論理的で柔軟な思考力を身につけるとともに、コミュニケーション能力の基礎力を養い、「読む」「書く」「話す」「聴く」、それぞれの能力を総合的に生かすことができる。また、教材を通じて人類の文化にも触れ、幅広い視野に立って物事を考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を論理的に読解することができ、その内容を他の主題につなげて総合的に考察し、適切に表現できる。 文脈に従い、論理的文章が伝えようとする内容を理解することができる。誤解や曲解などの読み取りの間違いが多く、論理的文章の要点が把握できない。 
評価項目2目的に応じて収集した情報を整理し、主張が効果的に伝わるように論理的な構成・展開と適切な表現方法で小論文を作成できる。収集した情報をまとめ、その要点を理解した上で、論理的な基礎条件を備えた文章を書くことができる。収集した情報の要点が理解できないため、主張に論理性が欠けている。
評価項目3常用漢字のすべてを丁寧かつ正確に表記することができる。常用漢字の7割以上について正しい表記ができる。雑な印象を与えない表記が実践できる。不正確な文字認識が目立ち、表記に丁寧さが見られない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 「国語力」は、学び続けることの基盤として重要である。また、社会生活を送るうえで「コミュニケーション能力」は欠かせない技法の一部となっている。
 この授業では、それらの基礎的な能力の伸長を主眼として、「読む」「書く」ことの徹底と、「話す」「聴く」ことの練習に重きを置く。人間・社会・言語・科学・技術等教材の範囲は広いが、とりわけ社会科の各科目との深い関連性がある。
授業の進め方・方法:
 教科書や配布教材を使った授業と表記練習を実施する。また、前期後半に論理的な文章表現の練習を予定している。
 成績評価は定期(前期中間・後期中間・後期末)試験の成績(70%)と表記練習などの提出物(通年・10%)および小論文(前期末・20%)により総合評価をおこない、60点以上を合格とする。
 再試験は前期末、後期末に各1回実施する。定期試験の点数が59点以下だった場合、補習を受けることを必須条件として受験できる。再試験の点数を定期試験における点数と置き換え、前述の成績評価方法により再計算した結果、60点以上であれば合格(60点)とする。
 また、学年末再試験は、後期末再試験後の成績(総合点)が59点以下の場合受験でき、その点数を70%とし、他のポートフォリオの点数(30%)と合算した結果、60点以上であれば合格(60点)とする。
注意点:
 教科書、ノート、電子辞書等を用意して授業に臨むこと。表記課題・小論文などの提出物は期日を守るよう心がけること。
 自己添削後の表記課題の内容による評価が満点とならなかった場合は、各回ごと1回にかぎり再提出できる。その回の評価は再提出時のものによる。
事前に行う準備学習:講義の冒頭で予習・復習内容を説明する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
評論・山崎正和「水の東西」:「現代の国語」44-50頁
表記練習 第1回
授業の達成目標、授業内容、評価方法が把握できる。
文章の構成や展開を捉え、要旨を把握できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
2週 評論「水の東西」

文章の構成や展開を捉え、要旨を把握できる。
3週 評論「水の東西」
表記練習 第2回

文章の構成や展開を捉え、要旨を把握できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
4週 小説・夏目漱石「夢十夜」第六夜:「言語文化」94-99頁
作品に表れているものの見方や感じ方を捉え、暗示されていることを含めて的確に解釈できる。
5週 小説「夢十夜」
表記練習 第3回
作品に表れているものの見方や感じ方を捉え、暗示されていることを含めて的確に解釈できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
6週 古文・清少納言「枕草子」:「言語文化」148-149頁
古文・兼好法師「徒然草」:「言語文化」168-169頁
筆者の感受性や考え方を読み取り、現代におけるそれらと比較できる。
7週 学習内容の復習 これまでに学習した内容について理解を深めることができる。
8週 前期中間試験を実施する。
2ndQ
9週 答案返却・復習
表現「論理的な表現の要点」:「現代の国語」178-182頁
答案の内容を振り返り、理解を深めることができる。
論理的な文章を成り立たせるための条件について理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
10週 表現「論理的な表現の要点」 社会的な論件について論理的な意見文を書くための情報収集やその整理ができる。
11週 表現「論理的な表現の要点」 社会的な論件について論理的な意見文を書くための情報収集やその整理ができる。
12週 表現「論理的な表現の要点」
社会的な論件について論理的な意見文を書くための情報収集やその整理ができる。
13週 小論文
社会的な論件について、論点・主題が明快な小論文を書くことができる。
14週 小論文返却・復習
表記練習 第4回
表現「実用的な手紙文の書き方」:「現代の国語」166-168頁
添削された小論文を振り返り、論理的構成・展開や表現方法について理解を深めることができる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
実用的な手紙を書くための作法について理解できる。
15週 表現「敬語の基礎」:配布プリント
敬語の基本的なきまりや特殊な語彙について理解できる。
16週 前期末試験は実施しない。
後期
3rdQ
1週 評論・中島岳志「思いがけず利他」:配布プリント
表記練習 第5回
論理的文章における例示の効果について理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
2週 評論「思いがけず利他」 論理的文章における例示の効果について理解できる。
3週 小説・村上春樹「鏡」:「言語文化」100-112頁
表記練習 第6回
効果的な情景描写の仕組みと語り手の心情の推移を理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。  
4週 小説「鏡」 効果的な情景描写の仕組みと語り手の心情の推移を理解できる。
5週 小説「鏡」
表記練習 第7回
効果的な情景描写の仕組みと語り手の心情の推移を理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
6週 漢詩・王維「送元二使安西」:「言語文化」228頁
漢文・「論語」:「言語文化」246-252頁
訓点にしたがって漢文を訓読し、内容を理解できる。
7週 学習内容の復習 これまでに学習した内容について理解を深めることができる。
8週 後期中間試験を実施する。
4thQ
9週 答案返却・復習
評論・内田樹「人はなぜ仕事をするのか」:「現代の国語」79-86頁
表記練習 第8回
答案の内容を振り返り、理解を深めることができる。
論理的文章の構成と具体例の提示法を理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
10週 評論「人はなぜ仕事をするのか」 論理的文章の構成と具体例の提示法を理解できる。
11週 評論「人はなぜ仕事をするのか」
表記練習 第9回
小説・太宰治「畜犬談」:配布プリント
論理的文章の構成と具体例の提示法を理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
描写内容や登場人物の心情を理解できる。
12週 小説「畜犬談」 描写内容や登場人物の心情を理解できる。
13週 小説「畜犬談」
表記練習 第10回
古文・井原西鶴「西鶴諸国ばなし」:配布プリント
描写内容や登場人物の心情を理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
重要な古語に注意して読み解き、内容を理解できる。
14週 古文「西鶴諸国ばなし」 重要な古語に注意して読み解き、内容を理解できる。
15週 学習内容の復習 これまでに学習した内容について理解を深めることができる。
16週 後期末試験を実施する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。3前1,前2,前3,前7,後1,後2,後7,後9,後10,後11,後15
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前7,後1,後2,後7,後9,後10,後11,後15
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。3前1,前2,前3,前5,前7,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後15
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。3後7
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。3前4,前5,前6,前7,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。3前4,前5,前6,前7,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。3前4,前5,前6,前7,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。3前1,前3,前5,前7,前14,後1,後3,後5,後7,後9,後11,後12,後13,後15
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前14
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。3前9,前10,前11,前12,前13
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。3前9,前10,前11,前12,前13
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。3前9,前10,前11,前12,前13
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前9,前10,前11,前12,前13

評価割合

試験発表相互評価ポートフォリオ合計
総合評価割合700030100
基礎的能力700030100
専門的能力00000
分野横断的能力00000