コンピュータネットワーク

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 コンピュータネットワーク
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学分野 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書 TCP/IPネットワーク ステップアップラーニング 技術評論社参考書 マスタリングTCP/IP 入門編 オーム社参考書 徹底攻略 Cisco CCNA インプレス参考書 Cisco CCNA(640-801J)試験 完全合格問題集 アイスリーラボ編参考書 日経BP Cisco CCNA認定ガイド第4版 Todd Lammle
担当教員 髙橋 晃,鈴木 未央

到達目標

スイッチの基本動作をハブの動作やルータの動作と比較して説明することができる
固定長サブネットマスク、可変長サブネットマスクに基づいてサブネットを設計することができる
ポートVLAN、タグVLANについて理解し、実際のスイッチ、ルータでVLAN間ルーティングを行うことができる。
ルーティングプロトコルについて、理解し、スタティック、RIPv2,シングルエリアのOSPF等のルーティングを設定することができる
無線LANの規格を理解し、統合ルータの設定を行うことができる
スイッチやルータのセキュリティに関して理解して、適切な設定を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ARP,CSMA/CD,コリジョンドメイン、ブロードキャスト、フラッディングなど概念、用語を用いてスイッチの基本動作をハブの動作やルータの動作と比較して説明することができる。またSTPの動作原理についても説明できるスイッチに入ってくるフレームについてどのような処理がなされるかを具体的なフレームを例にして説明できるスイッチとハブの区別を説明できない
評価項目2与えられたネットワークリソースから最適はサブネットを設計することができる設計されたサブネットについて、説明することができる。サブネットの概念について説明することができない。
評価項目3自分で設計したサブネットに基づいて、VLAN構成を考えて、スイッチ、ルータに設定を行うことができる与えらた設計に基づいてスイッチ、ルータにVLANの設定を行うことができる。スイッチやルータにおいて基本的なVLANの定義や修正、削除を行うことができない。
評価項目4状況に応じて最適なルーティングアルゴリズムを選択し、設定することができる。与えられた設計に基づいて正しくルーティングを設定することができる。スタティックルーティングとRIPルーティングの設定を行うことができない。
評価項目5無線LANのセキュリティや暗号化について理解し最適な方法によって無線LANを構成することができる。与えられた設定に従って無線LANを設定し、デバイスを接続することができる。無線LANのデバイスを与えられた方法でネットワークに接続できない。
評価項目6セキュティについて理解し、適切な設定を自ら行うことができる。与えられた指示に従ってスイッチやルータのセキュリティに関する設定を行うことができる スイッチやルータのセキュリティについて理解できず、設定を行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータネットワーク1 はインターネット技術者たる基本的な要件を身に付けることを目標とする。
すなわちネットワーク管理に要求されるセキュリティや技術者倫理に関する基本的知識、ネットワークメディアについて
の知識、OSI参照モデル、TCP/IP ネットワークアドレスとサブネット等の基本について理解した上で, LANの設計や
トラブルシューティングが行える能力を修得する。
授業の進め方・方法:
10進数、2進数、16進数の基数変換。電気、電子回路についての初歩的な知識。
合格判定基準 定期試験60%以上で合格
スイッチの動作、IPアドレス、サブネットについてWBT教材での自学自習、および課題を課す。
また、実機により実習を行う
成績評価基準 合格したものについて、定期試験60%
実習課題40%で評価
再試験は、全範囲 60%以上で合格
ネットワーク技術者は社会でますます必要とされています。WBTを活用して基本をしっかりと学んでください。
注意点:
もっと深く学びたい学生は4年次の複合融合実験でネットワークとセキュリティーのテーマを選択することができます。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 インータネットとは ネットワークが社会的なインフラであることを説明できる。レイヤ1-7について説明できる
2週 フレームについて レイヤ1、レイヤ2の機器の区別ができる。MACアドレスについて説明でき
3週 スイッチの動作について イーサネット、CDMA方式について説明できる。スイッチに入力されてフレームの処理を説明できる
4週 IPについて クラスレスIPアドレスについて説明できる
5週 ルーティングについて パケットが宛先IPアドレスに到達する仕組みが説明できる
6週 サブネットの設計(固定長) 固定長サブネットの設計ができる
7週 サブネットの設計(可変長) VLSMを使ったサブネットの設計ができる
8週 前期中間試験:実施する
2ndQ
9週 スイッチ、ルータの設定(基本設定) スイッチ、ルータの基本設定ができる
10週 スイッチのVLANについて(ポートVLAN) スイッチにポートVLANの設定ができる
11週 スイッチのVLANについて(タグVLAN) スイッチにタグVLANの設定ができる
12週 ルーティングについて ルーティングプロトコルについて説明できる
13週 ルータの設定 ルータでスタティックルーティングRIPv2,OSPFの設定が行える
14週 ACLの設定 ACLについて理解し、ルータに設定できる
15週 統合ルータ(無線LANを含む)の設定 無線LANについての規格、暗号化について理解し、デバイスを安全に接続できる
16週 前期期末試験:実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4
基本的なルーティング技術について説明できる。4
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4
基本的な暗号化技術について説明できる。4
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
専門的能力60000400100