電気電子工学

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電気電子工学
科目番号 0036 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学分野 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 高田ら「電気回路の基礎と演習」森北出版,ISBN978-4-627-73382-4/多数の参考書が出版され図書館に収蔵されている
担当教員 栁川 和徳

到達目標

評価項目1:基本法則による回路変換・定式化を通じて,任意の直流回路・交流回路を解析できる.
評価項目2:基本的な電子回路・論理回路素子の動作を説明できる.
評価項目3:専門用語を日本語および英語で記述できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複数の基本法則を適切に組み合わせ,複雑な回路を効率的に解析できる.個別の基本法則を適用し,単純な回路を解析できる.単純な回路を解析できない.
評価項目2すべての基本的な素子の動作を的確に説明できる.大多数の基本的な素子の動作を的確に説明できる.大半の基本的な素子の動作を説明できない.
評価項目3すべての専門用語を正確に記述できる.大多数の専門用語を正確に記述できる.大半の専門用語を正しく記述できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータは現代のあらゆる産業において不可欠な存在となっているが,そのハードウェア(デジタル電子回路)は,無論,電気電子工学技術により実現されたものである.
そこで本科目では,技術者が常識として身に付けておくべき基礎的な電気電子工学技術を学習する.
関連科目:数学,論理回路
授業の進め方・方法:
授業方法:講義,演習
評価方法:定期試験80%+演習課題20%,または再試験100%
合否判定:最終評価≧60%を合格とする.
注意点:
予備知識として数学(一次方程式,行列,三角関数,複素数,微分)が必要となる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,電気回路素子,オームの法則 基本的な電気回路素子の動作を説明できる.
オームの法則を利用して回路を定式化できる.
2週 キルヒホッフの法則 キルヒホッフの第1法則・第2法則を利用して回路を定式化できる.
3週 合成抵抗 直列接続・並列接続の合成抵抗を計算できる.
4週 Δ-Y変換 Δ接続とY接続とを相互に等価変換できる.
5週 対称性・等電位性 対称性・等電位性を利用して複雑な回路を単純化して解析できる.
6週 重ねの理 重ねの理を利用して複雑な回路を単純化して解析できる.
7週 演習 第1週から第6週までの学習成果を提示できる.
8週 中間試験 第1週から第7週までの学習成果を提示できる.
4thQ
9週 閉路解析・節点解析 閉路解析・節点解析を実行できる.
10週 交流電気回路1 正弦波を複素数として表現できる.
複素インピーダンスを説明できる.
11週 交流電気回路2 合成インピーダンス・アドミタンスを計算できる.
フェーザ法により電圧・電流の瞬時値を計算できる.
12週 交流電気回路3 周波数特性を計算・図示できる.
13週 電子回路素子 基本的な電子回路素子(ダイオード,トランジスタ)の動作を説明できる.
14週 論理回路素子 基本的な論理回路素子(AND,OR,NOT)の構造・動作を説明できる.
15週 演習 第9週から第14週までの学習成果を提示できる.
16週 期末試験 第9週から第15週までの学習成果を提示できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。3
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力150005020
専門的能力6500015080
分野横断的能力0000000