科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 化学
科目番号 0036 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学分野 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:文部科学省検定済教科書 新編化学(東京書籍)副教材:ニューステップアップ化学(東京書籍)     商品から学ぶ化学の基礎(化学同人)    チャート式新化学(数研)
担当教員 小久保 慶一,佐藤 潤

到達目標

電池や電気分解について、電極で起こる反応を理解し、ファラデーの法則に関する計算ができる。
状態変化、気体の性質に関する原理・法則を理解し、状態変化に伴う熱量の必要や気体の状態方程式を使った計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電池や電気分解について、酸化還元の原理をもとに、電極で起こる反応を化学反応式で表すことができる。また、反応に関与した物質の変化量と電気量の関係を理解し、必要な計算ができる。電池や電気分解について、電極で起こる反応を理解できる。また、ファラデーの法則に関する計算ができる。電池や電気分解について、電極で起こる反応が理解できない。
評価項目2状態変化を分子間力やエネルギーの出入りと関連付けて考察し状態変化に伴う熱量の計算ができる。また、気体の体積と圧力や温度との関係から法則を導き出し、必要な計算ができる。状態変化、気体の性質に関する原理・法則を理解でき、状態変化に伴う熱量の計算や気体の状態方程式を使った計算ができる。状態変化、気体の性質に関する原理・法則が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日常生活や社会との関連を図りながら物質とその変化への関心を高め、科学的な見方や考え方を養う。
化学の基本的な概念や原理・法則を理解させ、化学的に探究する能力と態度を養う。
授業の進め方・方法:
定期考査の他に小テストを実施します。
知識の定着を図るために復習をする習慣を身に付けてください。
合否判定:定期試験(70%)、その他(小テスト,レポートなど30%)で評価し60点以上を合格とする。
最終評価:合否判定と同じ。
再 試 験:不合格者には補習を行った後、再試験を行い60点以上を合格とする。
化学を理解するために必要な用語、化学式などはしっかり覚えましょう。
授業は週に1回です。授業に積極的に参加し復習をしっかり行いましょう。
注意点:
前関連科目:化学(1年),後関連科目:科学基礎実験

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1 ガイダンス・電池① 電池の原理を理解し、ダニエル電池の説明ができる。
2週 2 電池② 鉛蓄電池の説明ができる。
3週 3 電池③ 一次電池、二次電池について説明ができる。
4週 4 電気分解① 塩化銅水溶液、水の電気分解反応の説明ができる。
5週 5 電気分解② 電気分解による金属・化学物質製造の説明ができる。
6週 6 電気分解③ ファラデーの法則に関する計算ができる。
7週 7 まとめ・演習 電池や電気分解の問題を解くことができる。
8週 前期中間試験:実施する
2ndQ
9週 8 状態変化① 物質の三態と状態変化を説明できる。
10週 9 状態変化② 分子間力、気体の圧力、蒸気圧等について説明できる。
11週 10 気体の法則① ボイルの法則、シャルルの法則の説明と、関連する計算ができる。
12週 11 気体の法則② ボイル・シャルルの法則の説明ができ、関連する計算ができる。
13週 12 気体の法則③ 気体の状態方程式の説明ができ、関連する計算ができる。
14週 13 混合気体の圧力 分圧の法則の説明ができ、関連する計算ができる。
15週 14 まとめ・演習 気体の法則に関する問題を解くことができる。
16週 前期期末試験:実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。3
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000