コミュニケーション実践(旧カリ)

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コミュニケーション実践(旧カリ)
科目番号 0037 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学分野 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 毎回配布されるプリント
担当教員 小田島 本有

到達目標

 社会的な問題に対して関心を持ち、正しい敬語、論理的な思考によって口頭発表ができ、質問に対しても対応ができる。ディベートを通して、相手側の言おうとすることを的確に把握し、それに対して的確な意見を述べることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1正しい敬語を理解し、その場に応じて使いこなすことができる。正しい敬語を理解することができる。正しい敬語を理解することができない。
評価項目2社会的な問題に対して高い関心を持ち、論理的な思考で高度な口頭発表ができる。社会的な問題に対して関心を持ち、論理的な思考で一定程度の口頭発表ができる。社会的な問題に対しての関心が低く、論理的な思考での口頭発表ができない。
評価項目3ディベートにおいて相手側の論点をかなり的確に把握し、適切な意見を述べることができる。ディベートにおいて相手側の論点を一定程度把握し、適切な意見を述べることができる。ディベートにおいて相手側の論点を把握できず、適切な意見を述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる
JABEE f 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 コミュニケーションの4要素は、「書く」「読む」「話す」「聴く」であり、それらを総合的に使いこなすことによってコミュニケーション能力は高まる。その場合は相手の立場にどれだけ立てるかが大きな鍵を握る。前期では徹底して敬語を身につけてもらい、後期においては口頭発表、ディベートを通して主に「話す」「聴く」ことの訓練を積んでもらう。「コミュニケーション実践」や社会科の他の科目との関連性がある。
授業の進め方・方法:
 前期は講義中心の授業を展開し、社会人として恥ずかしくない敬語やマナーを毎回配布されるプリントや時には実習を取り入れた形で習得してもらう。また後期は口頭発表・ディベートなどのアクティブラーニングの手法を取り入れ、社会的な事柄への関心を高めてもらいつつ、そのことに自分なりの独自な意見を公の前で敬語を用いながら発表する授業を行う。その際には学生たちの相互評価も取り入れ、学生が個々に自己評価できる環境を与える。成績評価は定期試験50%、実践50%とする。実践の内訳は口頭発表25%(実践20%、小論文5%)、ディベート25%(実践15%、レポート10%)である。これらを総合評価し、60点以上を合格とする。なお赤点となった場合は再試験を行い、60点以上を合格とする。
注意点:
 今はさまざまな場面でコミュニケーション能力の重要性が叫ばれている。コミュニケーションをとるにはまず相手を尊重することが大切であることを認識して欲しい。また、口頭発表に際しては事前に担当教員に何についてどのように発表するのか報告することを義務づけているので、約束事はきっちる守ることを心がけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 敬語の基礎1 尊敬表現と謙譲表現が区別できる。
2週    〃    〃
3週    〃    〃
4週    〃    〃
5週    〃    〃
6週    〃    〃
7週    〃    〃
8週 前期中間試験を実施する
2ndQ
9週 敬語の基礎2 尊敬表現と謙譲表現を状況に応じて使い分けすることができる。
10週    〃    〃
11週    〃    〃
12週    〃    〃
13週 社交上のマナー 社交上のマナーを理解し実践ができる。
14週 手紙の書き方 的確なスタイルに則った手紙を書くことができる。
15週    〃    〃
16週 前期末試験を実施する
後期
3rdQ
1週 口頭発表(レポートを含む) 社会的な問題に関心を持ち、独自の意見を的確に表現できる。
2週    〃    〃
3週    〃    〃
4週    〃    〃
5週    〃    〃
6週    〃    〃
7週    〃    〃
8週 後期中間試験を実施する
4thQ
9週 ディベート 建設的なディベートを成立させる条件について理解できる。
10週    〃    〃
11週    〃    〃
12週    〃    〃
13週    〃    〃
14週    〃    〃
15週 ディベートについてのレポート作成 論点を踏まえたレポートを書くことができる。
16週 後期末試験を実施しない

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合5025015010100
基礎的能力502001001090
専門的能力0005005
分野横断的能力0500005