概要:
人間が使う言語である自然言語は人間の知的活動の根幹を支えており,人間の知的活動をコンピュータ処理するための技術のひとつである自然言語処理技術は機械学習や深層学習で処理するとき,人工知能の一部として位置付けられており,情報抽出,情報検索,対話システムや機械翻訳に応用されている.本科目では言語理解,言語処理をコンピュータで行うための基礎知識を解説し,さらに,知識を深めるために,情報抽出,情報検索の演習課題を行う.
授業の進め方・方法:
プレゼンスライドと黒板板書の両方を使った講義形式による解説およびコンピュータを用いたプログラミング言語pythonを用いて問題解決のための演習を行う.
また,テーマ毎にクイズを実施し理解度を確認する.
評価は定期試験,クイズ・演習課題による総合評価とする.
中間試験(1回 ), 期末試験(1回), クイズ(3回)の平均 60%
演習課題(4課題)の平均 40%
合計100%のうち60%で合格とする.ただし,演習課題は全て提出していることが条件.
再試験は,全範囲とし60点以上で合格(評価は60点)とする.ただし,演習課題が全て提出されない場合は合格にはならない.
関連科目:オートマトン,人工知能
自習には参考書,参考演習,参考メディアを利用を推奨する.
注意点:
・クイズの目的はテーマ毎の基本的な理解を確認し,知識の確実な積み上げができることを目的にする.
・演習課題は提出期限内に提出した場合のみ評価の対象とする.提出期限厳守.
・人間の言葉を処理するための手法を知ることで,テキスト情報から必要な情報の抽出や検索ができるところが面白い.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス,自然言語処理の背景 |
自然言語処理の背景,役割,人間の知識理解においての位置づけを理解できる.
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2週 |
言葉を理解するために必要ないくつかの知識 (講義,) |
言語をコンピュータで処理するときに,手助けとなる言語辞書,コーパス,知識ベース,意味表現について理解し,説明することができる.
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3週 |
形態素解析(1) (講義) |
言葉を解析するための形態素解析について学ぶ.形態素解析の基本的なヒューリスティクス手法,アルゴリズム統計的手法について学び,各手法を利用した形態素のラティス構造で表現することができる.
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4週 |
形態素解析(2) (講義,クイズ) |
形態素解析の基本的なアルゴリズム動的計画法について学び,部分的な最適解を繰り返し利用することができる.
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5週 |
構文解析(1) (講義) |
文法として正しい単語の並びになっているかを調べる構文解析の基礎知識を学び,構文木およびチャート法による表現することができる.
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6週 |
構文解析(2) (講義,クイズ) |
構文解析の基礎的な手法,CYK法,LRアルゴリズムによる表現することができる.
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
意味解析(1) (講義) |
意味解析の基本的手法を学び,単語間の類似度を計算することができる.
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4thQ |
9週 |
意味解析(2) (講義) |
意味解析の基本的手法を学び,単語間の類似度を計算することができる.
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10週 |
意味解析(3) (講義,クイズ) |
意味解析の基礎的知識を学び,格構造および意味役割について理解し説明できる.
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11週 |
演習課題(1) |
pythonを利用した形態素解析と構文解析の基礎的な課題を解決することができる.
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12週 |
演習課題(2) |
pythonを利用した情報検索の基礎的な課題を解決し,評価指標を利用して結果を評価することができる.
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13週 |
演習課題(3) |
pythonを利用した情報抽出の基礎的な課題を解決することができる.
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14週 |
演習課題(4) |
pythonを利用した自然言語処理技術を用いた基礎的な課題を解決することができる.
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15週 |
まとめ |
演習課題の振り返り,各トピックについて考察をまとめる.
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 英語 | 英語運用の基礎となる知識 | 聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。 | 3 | |
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。 | 3 | |
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。 | 3 | |
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。 | 3 | |
英語運用能力の基礎固め | 日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 3 | |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 3 | |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 3 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 3 | |
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。 | 3 | |
英語運用能力向上のための学習 | 自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。 | 3 | |
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。 | 3 | |
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。 | 3 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。 | 3 | |
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。 | 3 | |
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | |
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。 | 3 | |
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。 | 3 | |