信号処理II

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 信号処理II
科目番号 0051 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学分野 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:Webページおよび授業用スライド配付 参考書:ディジタル画像処理、酒井幸市、コロナ社、画像処理の基礎、藤岡弘、昭晃堂、基礎と実践 画像処理入門、杉山 賢二、コロナ社、画像処理、土屋裕、コロナ社、画像処理工学、村上伸一、東京電機大学出版局
担当教員 大槻 典行

到達目標

画像処理の理論を理解し解説ができるようになる。また、そのアルゴリズムを実際に計算機上で実現することができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12値化画像を作るためのしきい値の設定手法を解説し利用することができる。2値化画像を作るためのしきい値の設定手法を利用することができる。2値化画像を作るためのしきい値の設定手法を利用することができない。
評価項目2多値画像の前処理手法の原理を解説し応用することができる。多値画像の前処理手法を利用することができる。多値画像の前処理手法を利用することができない。
評価項目3画像の直交変換の原理および特徴を解説でき、その手法を応用することができる。画像の直交変換の特徴を解説でき、その手法を利用することができる。画像の直交変換の特徴を解説できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
フォトレタッチソフトなどで使われている画像処理の基本的な理論を学ぶ。この理論を利用することで比較的容易に画像処理を実現できることを知る。情報技術の一つである画像処理技術の基礎を学びその知識を応用することができる。
授業の進め方・方法:
スライドを用で解説した画像処理アルゴリズムを実際に試してみるためのWebページを利用して、授業の中や放課後、空き時間を利用してその動作を確認する。このWebページで自己学習をすることができる。また、プリントの演習も適宜配付するので、解答後提出すること。 

合否判定:定期試験の平均点が60点以上を合格とする。
最終評価:合格した者に対して、定期試験、小テストの平均点および演習の評価最大1割の加点で評価点を算出する。
合否判定で不合格の者は、全範囲を対象とし、再試験をおこない、その点数が60点以上を合格とする。ただし、最終評価は60点となる。
注意点:
授業で解説した画像処理アルゴリズムを実際に試してみるためのWebページを用意してあるので、放課後や空き時間を利用してその動作を確認すること。このWebページで自己学習をすることができ、その利用時間は自動的に記録される。また、プリントの演習も適宜配付するので、解答後提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 画像処理の概要 画像処理の目的を解説できる。
2週 画像の扱い方 濃度値ヒストグラムから特徴を知る事ができる。
3週 2値化画像処理 画像の2値化について、しきい値取得の自動化の手法と応用を解説できる。
4週 2値化画像処理 2値画像から情報(特徴)を抽出する手法を解説できる。
5週 多値画像処理 画像の濃度値変換の原理を解説できる。
6週 多値画像処理 画像のノイズ除去の原理を解説できる。
7週 多値画像処理 画像処理フィルタの基本的アルゴリズムとその応用を解説できる。特徴抽出フィルタについて解説できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 画像解析 画像の直交変換について解説できる。
10週 画像のフーリエ変換 2次元フーリエ変換の原理とその応用について解説できる。
11週 画像のフーリエ変換 2次元フーリエ変換の原理とその応用について解説できる。
12週 画像のコサイン変換と画像圧縮 離散コサイン変換の原理とその応用について解説できる。直交変換を利用した画像圧縮の原理を解説できる。
13週 画像のウェーブレット変換 ウェーブレット変換の原理とその応用について解説できる。
14週 画像のウェーブレット変換 ウェーブレット変換の原理とその応用について解説できる。
15週 カラー画像処理 カラー画像の変換や圧縮、合成について解説できる。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。4
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。4
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000