科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 MOT
科目番号 0098 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 参考図書:大滝精一・金井一頼・山田英夫・岩田智『経営戦略ー論理性・創造性・社会性の追求ー』有斐閣、沼上幹(2009)『経営戦略の思考法』日本経済新聞出版社、原拓志・宮尾学編著(2017)『技術経営』中央経済社、一橋大学イノベーション研究センター編(2017)『イノベーション・マネジメント入門(第2版)日本経済新聞出版社。
担当教員 松野 奈都子

到達目標

技術経営における基本的な概念を理解し、実社会での複数の具体例を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各回で取り上げた技術経営に関する基本的な概念と複数の実社会での具体例を説明することができる。各回で取り上げた技術経営に関する基本的な概念と実社会での具体例を説明することができる。各回で取り上げた技術経営に関わる基本的な概念について説明できない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は、MOT(management of technology)の入門的な内容として、企業経営との関わりにおける技術経営について説明します。前期は、企業経営の基本的な理論や概念を扱います。具体的には、①経営の活動主体である企業とはどのような存在か、②企業が経営を行ううえでの基本設計図となる経営戦略とはどのようなものか、③企業活動に影響を与える環境、の3つのテーマを中心に説明します。後期は、イノベーションと製品開のマネジメントを中心に説明します。
授業の進め方・方法:
授業は、パワーポイントを使用した講義が中心となります。パワーポイントの内容に沿ったワークシートを配布するので、受講者はワークシートの空欄を埋めたり、メモをとったりする必要があります。学生の皆さんの意見を求めることもありますので、積極的に授業に参加することを期待します。
予習課題は設けませんが、回が進めば進むほど、前回までの知識が無ければ理解が難しくなっていきます。そのため、講義ノートや配布資料を読み返し、授業内容について復習することが求められます。

合否判定点:4回(中間試験:2回、期末試験:2回)の定期試験の平均(100%)。
合否判定点が60点以上で合格とする。
最終評価点:合否判定点に同じ。
なお、不合格者については,再試験または課題学習の評価が60点以上を合格とする。
注意点:
履修人数により授業計画は変更する場合があります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
技術経営を学ぶ意義について説明できる。
2週 技術と経営、組織 技術とは何か、技術を使ったり、生み出したりする主体である組織について説明できる。
3週 組織構造 組織構造の種類、設計方法、組織構造の変化について説明できる。
4週 大量生産システム 大量生産システムの特徴について説明できる。
5週 経営戦略(1):基本的概念 経営戦略の定義、レベル、目的とミッションについて説明できる。
6週 経営戦略(2):ポジショニング・ビュー ポジショニング・ビューの考え方、ファイブフォース分析について説明できる。
7週 経営戦略(3):基本戦略
基本戦略について説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 経営戦略(4):資源ベース・ビュー
資源ベース・ビューの考え方、競争優位をもたらす経営資源の条件について説明できる。
10週 経営戦略(5):競争地位戦略
各競争地位においてとるべき戦略を説明できる。
11週 経営戦略(6):多角化戦略
企業の多角化の動機、シナジーについて説明できる。
12週 経営戦略(7):PPM
PPMについて説明できる。
13週 企業と環境
環境が企業に対して与える影響を説明できる。
14週 技術と制度
知的財産と業界標準のマネジメントについて説明できる。
15週 まとめ
技術経営の主体となる企業とその戦略的活動について、具体例をあげながら説明することができる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 イントロダクション
イノベーション・マネジメントについて説明できる。
2週 イノベーションの歴史 社会的・経済的要因がイノベーションの生成に与える影響を説明できる。
3週 イノベーションの理論 イノベーションのタイプ、発生と普及のパターンを説明できる。
4週 グローバル化とオープン・イノベーション
クローズド・イノベーションとオープン・イノベーションの違いについて説明できる。
5週 イノベーションとアントレプレナーシップ
アントレプレナーシップについて説明できる。
6週 資源動員と知識創造の活動
イノベーションを実現するための資源動員と知識創造の活動について説明できる。
7週 ソーシャル・イノベーション
ソーシャル・イノベーションについて、具体例を挙げながら説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 製品開発プロセス
製品の開発プロセスについて説明できる。
10週 製品開発とマーケティング(1)
製品開発のマネジメントにマーケテイングの視点が必要な理由を説明できる。
11週 製品開発とマーケティング(2)
顧客志向が企業にもたらすリスクを説明できる。
12週 製品開発の組織
プロジェクト組織について説明できる。
13週 技術と組織間関係
組織間における分業構造、戦略的提携について説明できる。
14週 技術戦略
新製品・新事業開発を実現するための戦略の策定・実行について説明できる。
15週 まとめ
イノベーションのマネジメントと、製品開発のプロセスについて説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000