信号処理

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 信号処理
科目番号 0108 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学分野 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:青木「サウンドプログラミング入門」技術評論社.
参考書:小坂「サウンドエフェクトのプログラミング」オーム社,
 川村「プログラム101付き 音声信号処理」CQ出版,
 本郷ら「ディジタル信号処理の基本と応用」ソフトバンク.
担当教員 シラー アレックス

到達目標

1. 音声信号の特性について説明できる.
2. 音声信号の分析技術について説明・適用・実装できる.
3. 音声信号の加工技術について説明・適用・実装できる.
4. 音声信号の合成技術について説明できる.
5. 専門用語を日本語・英語で正しく記述できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ディジタル化の利点・方法・限界を正しく説明できる.ディジタル化の利点・方法を正しく説明できる.ディジタル化の利点・方法を説明できない.
評価項目2高速フーリエ変換を正しく説明・適用・実装できる.離散フーリエ変換を正しく説明・適用・実装できる.離散フーリエ変換を説明・適用・実装できない.
評価項目3任意のディジタルフィルタを正しく設計・実装できる.基本的なディジタルフィルタを正しく説明・適用・実装できる.基本的なディジタルフィルタを説明・適用・実装できない.
評価項目4シンセサイザの基本的な機能を正しく説明・実装できる.シンセサイザの基本的な機能を正しく説明できる.シンセサイザの基本的な機能を説明できない.
評価項目5全ての専門用語を正しく記述できる.大多数の専門用語を正しく記述できる.大半の専門用語を正しく記述できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ディジタル音声メディアにおいて利用される信号処理の基礎技術を理解しよう.
授業の進め方・方法:
授業方法:講義,計算機実習.
 実習時にはヘッドホン持参を推奨.
最終評価:試験の総合評価×70%+実習課題(5回程度)の総合評価×30%.
 試験の総合評価:中間試験×50%+期末試験×50%,または再試験×100%.
 再試験の場合の最終評価の上限:60%.
合否判定:最終評価≧60%が合格.
関連科目:数学,応用数学,情報数学,プログラミング言語II,電気電子工学,画像処理.
注意点:
・数学(複素数,行列,フーリエ変換)とプログラミング(C言語)の基礎知識が必要である.
・実習課題として実装するプログラムのソースコードは,教科書記載の通りではない.
・本科目は学修単位科目であるため,授業時間2倍相当の自主学習(授業の予習・復習を含む)が必要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 信号(講義) アナログ・ディジタル信号の特性および変換方法(PCM)を説明できる.
2週 信号データの入出力(講義・実習) 信号データ(WAVファイル)について,構成を説明でき,入出力処理を実装できる.
3週 信号データの生成(講義・実習) 正弦波の加算・変調による信号データの生成処理を実装できる.
4週 基本的なスペクトル分析1(講義) 離散フーリエ変換を説明・適用できる.
5週 基本的なスペクトル分析2(実習) 離散フーリエ変換を実装できる.
6週 効率的なスペクトル分析1(講義) 高速フーリエ変換を説明・適用できる.
7週 効率的なスペクトル分析2(実習) 高速フーリエ変換を実装できる.
8週 中間試験 第7週までの学習成果を提示できる.
2ndQ
9週 アナログフィルタ(講義) 周波数フィルタの種類・動作を説明できる.
10週 ディジタルフィルタ1(講義) FIRフィルタを説明・適用できる.
11週 ディジタルフィルタ2(講義) IIRフィルタを説明・適用できる.
12週 ディジタルフィルタ3(実習) FIR・IIRフィルタを実装できる.
13週 アナログシンセサイザ(講義) アナログシンセサイザの機能・原理を説明できる.
14週 ディジタルシンセサイザ1(講義) ディジタルシンセサイザの機能・原理を説明できる.
15週 ディジタルシンセサイザ2(講義) (前週の続き)
16週 期末試験 第9週から第15週までの学習成果を提示できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。4前1
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。4前1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力100000010
専門的能力6000030090
分野横断的能力0000000