歴史総合

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 歴史総合
科目番号 0008 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学分野 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『世界史A』(東京書籍)
担当教員 中川 昌久

到達目標

今日の世界が形成されるに至った歴史を知る
現代社会が歴史の上に成り立っていることを知る
国際社会を歴史的思考によって考察できるようになる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
16世紀から20世紀前半までの歴史を概観して、現代の世界が形成された特色を理解している。 16世紀から20世紀前半までの歴史を、おおむね理解している。 現代の世界が形成された特色を理解できない。
現代社会が歴史的に形成されたことを十分に理解し、歴史を学ぶ意義を良く考えている。 現代社会が歴史的に形成されたことを理解し、歴史を学ぶ意義を考えている。 現代社会が歴史的に形成されたことを理解せず、歴史を学ぶ意義が分からない。
歴史的思考力を培い,国際社会で主体的に生きる日本国民を意識できる。 歴史的思考力が、概ね身についている。 歴史的思考力が、あまり身についていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近現代史を中心とする世界の歴史について理解する。
地理的条件や日本の歴史と関連付けながら、現代の諸課題を歴史的観点から考察する。
授業の進め方・方法:
テキストによる事前学習を心がけること。
定期試験(80%)と、課題プリント・ノート等の提出(20%)で評価し、60点以上が合格。
60点未満の者には再試験(またはレポート)を課し、60点以上を合格とする。合否判定もこれに同じ。
現在、世界各国で起きている出来事をニュースなどで知るだけでなく、その文化的・歴史的背景について興味をもつようにしてください。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 中華帝国の繁栄と東アジア(1) 明・清帝国の繁栄を中心に、琉球、朝鮮半島、日本など東アジア諸地域の動向を理解できる。
2週 中華帝国の繁栄と東アジア(2) 同上
3週 西アジアと南アジア(1) ムガル帝国やオスマン帝国などが政治・経済的に黄金時代を迎えていたことを理解できる。
4週 西アジアと南アジア(2) 同上
5週 16世紀のヨーロッパ ルネサンスや宗教改革などの動きを整理し、ヨーロッパの海外進出との関連性について考察できる。
6週 主権国家体制と世界商業(1) ヨーロッパに成立した主権国家体制と絶対王政の特色、世界商業の進展について理解できる。
7週 主権国家体制と世界商業(2) 同上
8週 前期中間試験  
2ndQ
9週 ヨーロッパとアメリカの諸革命(1) アメリカ独立革命からナポレオン戦争にいたる過程とその歴史的意義について、理解・考察できる。
10週 ヨーロッパとアメリカの諸革命(2) 同上
11週 ヨーロッパとアメリカの諸革命(3) 同上
12週 産業革命と世界市場の拡大 イギリスで産業革命がおきた要因を考察できる。
13週 ウィーン体制とその崩壊 19世紀前半のヨーロッパでウィーン体制が動揺・崩壊していく過程について理解できる。
14週 国民国家への道 19世紀の欧米各国の状況について理解できる。
15週 前期末試験  
16週  
後期
3rdQ
1週 東アジアの変容(1) ヨーロッパの進出が中国社会に与えた影響や、清の改革運動などについて理解し、日清戦争をめぐる東アジアの動きについて考察できる。
2週 東アジアの変容(2) 同上
3週 南アジアの変容 ヨーロッパの進出によるインドの植民地化の過程、それに伴う社会の変容、抵抗運動について理解できる。
4週 西アジア・アフリカの変容 オスマン帝国の衰退とヨーロッパの進出による西アジア・アフリカの社会の変容について考察できる。
5週 植民地の拡大と深まる国家の対立(1) ヨーロッパにおこった国民国家形成の動きが帝国主義に発展したことと、列強諸国の勢力拡大について理解できる。
6週 植民地の拡大と深まる国家の対立(2) 同上
7週 アジア、アフリカの抵抗運動 帝国主義の動きに対して、アジア、アフリカでおきた民族運動について理解できる。
8週 後期中間試験  
4thQ
9週 第一次世界大戦(1) 20世紀初頭のヨーロッパの国際関係と、第一次世界大戦の背景について考察できる。大戦の経過と、総力戦としての性格について考察できる。戦争が終結にいたる状況とロシア革命について理解できる。
10週 第一次世界大戦(2) 同上
11週 戦後秩序の形成 ヴェルサイユ体制、ワシントン体制の特質と、戦後のアジアやアフリカの民族運動について考察できる。
12週 世界恐慌とファシズム(1) 世界恐慌が戦間期の国際秩序に危機をもたらし、ファシズムの台頭によって新たな国際対立が生み出されたことについて考察できる。
13週 世界恐慌とファシズム(2) 同上
14週 第二次世界大戦(1) ヨーロッパにおける大戦の展開と太平洋戦争の始まりについて理解できる。大戦が終結に向かう経過について理解し、戦後世界に及ぼした影響について考察できる。
15週 第二次世界大戦(2) 同上
16週 後期末試験  

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。2
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。2
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。2
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000