CAD/CAM

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 CAD/CAM
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学分野 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 SolidWorksによる3次元CAD 第2版(実教出版,門脇重道・藤本 浩・高瀬善康・黒田博晟)
担当教員 渡邊 聖司

到達目標

1.3D-CAD(SolidWorks)の基本操作および高度な利用方法を修得し,使いこなすことができる.
2.3Dモデルを作成し,3Dモデルから2D図面(組立図,部品図)を作成することができる.
3.力学に基づいた解析(力学,メカニズム)のシミュレーションをすることができる.
4.3次元モデルから自動加工情報の抽出をすることができる.
5.学生間の協働や能動的な学習を通して,コミュニケーション能力を養成することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13D-CAD(SolidWorks) の基本操作および高度な利用方法を修得し,使いこなせ,他者に教授することができる.3DCAD(SolidWorks) の基本操作および高度な利用方法を修得し,使いこなすことができる.3D-CAD(SolidWorks) の基本操作および高度な利用方法を修得できず,使いこなすことができない.
評価項目23Dモデルを作成し,2次元図面(組立図,部品図)を迅速かつ正確に作成することできる.3Dモデルを作成し,2次元図面(組立図,部品図)を正確に作成することできる.3Dモデルを作成し,2次元図面(組立図,部品図)を作成することができない.
評価項目3力学に基づいた解析(力学,メカニズム)のシミュレーションを迅速かつ正確にすることができる.力学に基づいた解析(力学,メカニズム)のシミュレーションを正確にすることができる.力学に基づいた解析(力学,メカニズム)のシミュレーションをすることができない.
評価項目43次元モデルから自動加工情報の抽出を迅速かつ正確にすることができる.3次元モデルから自動加工情報の抽出を正確にすることができる.3次元モデルから自動加工情報の抽出ができない.
評価項目5グループワークにより,図面や言動を通しての相互理解やコミュニケーションを十分かつ適切に取ることができる.グループワークにより,図面や言動を通しての相互理解やコミュニケーションを適切に取ることができる.グループワークにより,図面や言動を通しての相互理解やコミュニケーションを取ることができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目の目標は,3D-CADシステム(SolidWorks)の基本操作および高度な利用方法を修得するとともに,
3D-CAD(3Dimennsional Computer Aided Design)利用技術の発展に伴い,これからの機械系技術者は,その技術修得が必要不可欠のものとなった.
この科目の目標は,3D-CADシステム(SolidWorks)の基本操作および高度な利用方法を修得し,その応用として設計演習を通して3D-CADシステムを活用した機械設計能力を養成することである.
また,学生間の協働や能動的な学習を通して,コミュニケーション能力を養成することである.

本校教育目標 C:70 % D:20 % E:10 %   JABEE教育目標 c 新基準: d1
授業の進め方・方法:
①この授業の前期は,3D-CAD(SolidWorks)の基本操作を例題および演習課題による演習主体で実施します.
②第2,第3学年の「機械設計製図ⅠおよびⅡ」で学修したに内容を十分に理解していること.
③必要に応じて,第2,第3学年の「機械設計製図ⅠおよびⅡ」で使用した教科書「機械製図(実教出版)」を持参 すること.
④この授業の後期は,3D-CAD システムの操作方法の熟知(修得)とともに,設計能力を養成することを主眼に,3D-CAD システムの機能を利用した高度な利用方法について演習主体で実施します.
⑤演習課題の作成が遅進している場合は,放課後などを利用して,自主的に遅れを取り戻すこと.

成績評価方法
 ①合否判定:すべての演習課題およびCAD技術に関するレポートが指定期日までに提出され,その評価平均点が60点を超えていること.
  成績評価式 演習課題の提出(60%)+演習課題の内容(40%)
 ②演習課題の評価:作成した2Dスケッチおよび3Dモデルの正確性,3D-CADなどの理解
 ③最終評価:合格(合否判定60点以上);合否判定+受講態度(最大+10%)
       不合格(合否判定60点未満);合否判定
 ④前期末再試験:前期分の未提出の演習課題と,別に課す追加課題またはレポートを提出し,評価基準に基づ
 いた,その評点が60点を超えていること.
 ⑤後期末再試験:後期分の未提出の演習課題と,別に課す追加課題またはレポートを提出し,評価基準に基づ
 いた,その評点が60点を超えていること.
 ⑥学年末再試験:前期分・後期分の未提出の演習課題,前期末・後期末再試験時に別に課した追加課題または
 レポート提出し,評価基準に基づいた,その評点が60点を超えていること.

①授業(90分)は,演習主体で実施しますので,進度に個人差が生じることがあります.遅れは放課後などを利用して,自主的に遅れを取り戻してください.
②演習課題やレポートの提出は,期限を遵守してください.
③疑問点や不明な点は,必要に応じて授業中に質問してください.

前関連科目 機械設計製図Ⅱ,ものづくり設計工学   後関連科目 CAE,デジタルデザインコンペ
注意点:
参考書
①はじめての3D CAD SOLIDWORKS入門(電気書院,株式会社マインズ著)
②SolidWorksでできる設計者CAE(日刊工業新聞社,水野 操著)
③よくわかる3次元CADシステムSolidWorks入門 Part3(日刊工業新聞社,(株)アドライズ編)
④3次元CAD SolidWorks練習帳(日刊工業新聞社,(株)アドライズ編)
⑤よくわかるSolidWorks演習 モデリングマスター編(日刊工業新聞社,(株)アドライズ編)
⑥機械製図(実教出版)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
システムの使用方法
講義の進め方が理解できる. 
SolidWorksの起動と終了を理解することができる.
2週 2Dスケッチの練習①
例題および演習課題により2Dスケッチ入力を身につけることができる.  
3週 2Dスケッチの練習② 例題および演習課題により2Dスケッチ入力を身につけることができる.
4週 3Dモデル作成の練習① 例題および演習課題により3Dモデル作成の基礎を身につけることができる.
5週 3Dモデル作成の練習② 例題および演習課題により3Dモデル作成の基礎を身につけることができる.
6週 サイコロの作成 演習課題であるサイコロの作成を通して,3Dモデル作成の一連の手順を身につけることができる.
7週 機能の説明,簡単な組み立て① 例題(ボルト・ナット)の3Dモデル作成により,より複雑な形状作成機能や変形機能を身につけることができる.
8週 機能の説明,簡単な組み立て② 例題(ボルト・ナット,平歯車)の3Dモデル作成により,より複雑な形状作成機能や変形機能を身につけることができる.
2ndQ
9週 機能の説明,簡単な組み立て③
例題(平歯車)の3Dモデル作成により,より複雑な形状作成機能や変形機能を身につけることができる.
10週 ゼネバストップの作成とアセンブリ①
ゼネバストップの3Dモデル作成を通して,各部品を作成する手順とアセンブリを身につけることができる.
11週 ゼネバストップの作成とアセンブリ②
ゼネバストップの3Dモデル作成を通して,各部品を作成する手順とアセンブリを身につけることができる.
12週 ゼネバストップの作成とアセンブリ③
ゼネバストップの3Dモデル作成を通して,各部品を作成する手順とアセンブリを身につけることができる.
13週 フランジ型たわみ軸継手の組み立て①
機械設計製図Ⅱで作図したフランジ型たわみ軸継手の3Dモデル作成を通して,各部品を作成する手順とアセンブリを身につけることができる.
14週 フランジ型たわみ軸継手の組み立て② 機械設計製図Ⅱで作図したフランジ型たわみ軸継手の3Dモデル作成を通して,各部品を作成する手順とアセンブリを身につけることができる.
15週 フランジ型たわみ軸継手の組み立て③ 機械設計製図Ⅱで作図したフランジ型たわみ軸継手の3Dモデル作成を通して,各部品を作成する手順とアセンブリを身につけることができる.
16週 2次元図面化① 先に作成したボルト・ナット,平歯車,フランジ形たわみ軸継手の3Dモデルを2次元図面に変換ができる.
後期
3rdQ
1週 2次元図面化② 先に作成したボルト・ナット,平歯車,フランジ形たわみ軸継手の3Dモデルを2次元図面に変換ができる.
2週 メカニズムシミュレーション 先に作成したゼネバストップの3Dモデルを用いて,機構解析ができる. 
3週 歯車ポンプまたはパンタグラフ形ねじ式ジャッキの組み立て① 歯車ポンプまたは機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成により,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけることができる.
4週 歯車ポンプまたはパンタグラフ形ねじ式ジャッキの組み立て② 歯車ポンプまたは機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成により,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけることができる.
5週 歯車ポンプまたはパンタグラフ形ねじ式ジャッキの組み立て③
歯車ポンプまたは機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成により,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけることができる.
6週 歯車ポンプまたはパンタグラフ形ねじ式ジャッキの組み立て④ 歯車ポンプまたは機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成により,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけることができる.
7週 3次元モデルから自動加工情報の抽出① 3-Dモデルから自動加工情報を抽出することができる.
8週 3次元モデルから自動加工情報の抽出②
3-Dモデルから自動加工情報を抽出することができる.
4thQ
9週 3次元モデルから自動加工情報の抽出③ 3-Dモデルから自動加工情報を抽出することができる.
10週 手巻きウィンチの組み立て① 3名程度グループ単位で,機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成を行い,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけるとともに,学生間の協働や能動的な学習を通して,コミュニケーション能力を養成することである.
11週 手巻きウィンチの組み立て② 3名程度グループ単位で,機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成を行い,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけるとともに,学生間の協働や能動的な学習を通して,コミュニケーション能力を養成することである.
12週 手巻きウィンチの組み立て③ 3名程度グループ単位で,機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成を行い,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけるとともに,学生間の協働や能動的な学習を通して,コミュニケーション能力を養成することである.
13週 手巻きウィンチの組み立て④ 3名程度グループ単位で,機械設計製図Ⅱで作図したパンタグラフ形ねじ式ジャッキの3Dモデル作成を行い,より複雑な部品の作成とアセンブリを身につけるとともに,学生間の協働や能動的な学習を通して,コミュニケーション能力を養成することである.
14週 CAE(ビーム要素)① はり構造の曲げ,たわみをシミュレーションができる. 
15週 CAE(ビーム要素)②
はり構造の曲げ,たわみをシミュレーションができる. 
16週 CAE(ビーム要素)③ はり構造の曲げ,たわみをシミュレーションができる. 

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図物体の投影図を正確にかくことができる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力000±100100100
分野横断的能力0000000