制御CAD(旧カリ)

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 制御CAD(旧カリ)
科目番号 0075 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 使える!MATLAB 第2版(青山貴伸他著,講談社サイエンティフィク)
担当教員 前田 貴章

到達目標

・技術的課題を分析・解決するためにコンピュータを活用できる。
・問題解法のために,特定の解析手法を活用できる。
・解法の結果データを,視覚的な手法で表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術的課題を分析・解決するためにコンピュータを充分に活用できる。技術的課題を分析・解決するためにコンピュータを活用できる。技術的課題を分析するためにコンピュータを活用できない。
評価項目2問題解法のために,各種解析手法を応用できる。問題解法のために,特定の解析手法を活用できる。問題解法のための各種解析手法を活用できない。
評価項目3解法の結果データを,図表を効果的に用いて視覚的な手法で表現できる。解法の結果データを整理し,視覚的な手法で表現できる。解法の結果データを,視覚的な手法で表現できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
昨今,機械工学の分野に携わる技術者に対してコンピュータを用いて解析制御できる技術力の修得への要求が増大している。このような状況に対処するため,解析制御の基礎の知識や手法を修得する。用いるソフトウェアは数値解析ソフトウェアMATLAB およびMATLABクローンソフトのScilabであり,メカトロニクスⅠ,Ⅱで培ったプログラミングの知識に加え,数値解析処理と制御処理を活用でき,実際的な問題に対処する能力を育成する。
授業の進め方・方法:
・これまでに履修した情報処理でのプログラミング手法の知識と,解析と制御に必要な数学的,工学的知識を必要とする。教科書に沿った講義スライドを用いて授業を進め,Blackboardを利用した演習レポートを毎回課す。
・演習の理解促進のために,数学,物理,力学関係,制御工学などで使用した教科書を参考書として利用すること。

・合否判定:単元毎の演習レポートが全て期限内に提出され,かつ前期定期試験2回,後期総合レポート2回の平均が60点を超えていること。なお,平均点が60点に至らない場合は,補講と再試験を実施する。
・最終評価:定期試験2回,総合レポート2回の平均(60%)と演習レポート(40%)の合計とする。
・演習レポート評価基準:スクリプトの内容と考察
・再試験:演習レポートがすべて提出された場合に再試験の受験資格を与える。
     再試験,再レポートの結果が60点以上となった場合は最終評価を60点とする。

・関連図書として,以下のようなものがあるので参考にすると良い。
  1.MATLAB ハンドブック(小林一行著,秀和システム)
  2.使える!MATALAB/Simulinkプログラミング(青山貴伸著,講談社サイエンティフィク)
  3.MATLAB数値解析(G.J.Borse著,オーム社)
注意点:
・Blackboardを利用した演習レポートを毎回課すため,自ら学ぶ姿勢が重要である。
・MATLABの科学計算機能は極めて高いので,卒業研究,実験で利用できるように理解に勤めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,イントロダクション ・MATLAB の起動方法などの環境設定ができる。
2週 MATLAB の基本操作と主要な関数① ・スカラー計算や行列の操作と計算ができる。
3週 MATLAB の基本操作と主要な関数② ・様々な関数を用いて,スカラー計算や行列の操作と計算ができる。
4週 MATLAB の基本操作と主要な関数③ ・様々な関数を用いて,スカラー計算や行列の操作と計算ができる。
5週 MATLABとExcelの連携とデータ処理① ・Excelデータのインポートやグラフ化,抽出をおこなうことができる。
6週 MATLABとExcelの連携とデータ処理② ・Excelデータの処理やレポートの作成ができる。
7週 簡単な行列計算の適用例 ・簡単な工学問題へ適用できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 グラフィックス① ・解析結果を各種グラフに変換しデータの可視化がおこなえる。
10週 グラフィックス② ・解析結果を各種グラフに変換しデータの可視化がおこなえる。
11週 Handle Graphics① ・グラフィックスの属性を理解し活用できる。
12週 Handle Graphics② ・グラフィックスの属性を理解し活用できる。
13週 データとファイル ・データ変数とデータファイルの入出力管理ができる。
14週 制御構造① ・構造化制御のためのif文,switch文を計算に利用できる。
15週 制御構造② ・構造化制御のためのfor文,while文を計算に利用できる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 スクリプトファイル① ・専用の関数処理プログラムを作成できる。
2週 スクリプトファイル② ・専用の関数処理プログラムを作成できる。
3週 データの統計処理① ・MATLABを用いて,データの統計処理ができる。
4週 データの統計処理② ・MATLABを用いて,データの統計処理ができる。
5週 微分 ・微分の数学的手法を理解し利用できる。
6週 積分 ・積分の数学的手法を理解し利用できる。
7週 微分方程式① ・微分方程式の解法(Runge-Kutta 法)を利用できる。
8週 微分方程式② ・微分方程式の解法(Runge-Kutta 法)を利用できる。
4thQ
9週 Simulinkの使い方 ・制御シミュレータSimulinkを簡単な例に利用できる。
10週 Scilabの使い方 ・Scilabを簡単な例に利用できる。
11週 制御理論への適用① ・PID 制御などSimulinkやScilabを利用してシミュレーションができる。
12週 制御理論への適用② ・PID 制御などSimulinkやScilabを利用してシミュレーションができる。
13週 制御理論への適用③ ・PID 制御などSimulinkやScilabを利用してシミュレーションができる。
14週 データ解析① ・計測データを集計やデータ解析ができる。
15週 データ解析② ・計測データを集計やデータ解析ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合303000400100
基礎的能力0000000
専門的能力303000400100
分野横断的能力0000000